茂木健一郎(@kenichiromogi）さんの連続ツイート第2680回「自己啓発本が役立たないと言われるのは、読んでも実行していないから」

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート２６８０回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は感想です。

茂木健一郎 @kenichiromogi

昨日、NowVoiceの質問で、「なぜ自己啓発本は役にたたないのか」と聞かれた。端的に言えば、読むだけで実行しないからだと思う（笑）。読んだだけで何かを成し遂げた気持ちになっていたら、そりゃあ役には立たないだろうと思う。

茂木健一郎 @kenichiromogi

ぼく自身は、「自己啓発本」は、小学校の時に読んだデール・カーネギーの『人を動かす 』以来、おそらく生涯で数冊しか読んでいない。自分ではあまり読まないのだけれども、出版企画を持ち込まれることはしばしばで、おそらく今まで２０、３０冊は出していると思う。

茂木健一郎 @kenichiromogi

「自己啓発本」の出版企画に関わるときは、もともとの英語のジャンル名、self-help bookを頭に置いておくようにしている。自分で自分を助ける。これは立派な目標だと思うし、その補助になるような本だったら、関わることに意義があると思っている。

茂木健一郎 @kenichiromogi

今まで私が関わった本で一番売れたのがおそらく『脳を活かす勉強法』だが、これは、読んだ人が（特に受験生が）自分で自分を助けられるように、学習塾や予備校に行かなくても自分で勉強できるようにヒントを書いているつもりである。

茂木健一郎 @kenichiromogi

しかし、自己啓発本（self-help book）は、せっかく読んでも、書いてあることを実行しないと役にたたない。『脳を活かす勉強法』だって、それを読んで実際にそうやって勉強してもらわないと当然のことながら役にたたない。自己啓発本が役立たないと言われるのは、読んでも実行していないからだと思う。

茂木健一郎 @kenichiromogi

ぼくの本で言えば、英語の学習法とか、朝活の方法を書いた本は、実際にそれを実行していただいて初めて役に立つ。本を読んだだけでなんとなく満足しているのでは、読書にしかならない（笑）。自己啓発本は、読むということと実行するということの距離にもっと注目してほしいと常々思っている。

茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート２６８０回「自己啓発本が役立たないと言われるのは、読んでも実行していないから」をテーマに６つのツイートをお届けしました。