記憶がない燭台切光忠bot シーズンEx ①

【極】記憶がない燭台切光忠bot @shositu_mitubot

光忠「さて、ごちそうさま。明日会ったら、おいしい納豆のお礼を言わないとね」 伽羅「……」 光忠「大丈夫。君とも仲良くなれたんだし、これから先、兄ともきっと……」 伽羅「ああ」 光忠「うん。それじゃあ、そろそろ寝ようか。……明日の夕ご飯、何が食べたい？」 伽羅「……肉」 光忠「OK」

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日本号「お前は飲まねえのに、よく作ったもんだな」 福島「号ちゃん、明日は非番だから存分に飲むって言ってただろ？　大丈夫、光忠には完成するまで号ちゃん用だって言わなかったから」 日本号「（俺の好きなつまみも入ってるあたり、初手で察されてると思うがな）」

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福島「どうかな？」 日本号「うまいうまい」 福島「こっちの玉子焼きは丸めるのが難しくてね。光忠がやってくれた」 日本号「盛付けはお前だろ」 福島「わかる？」 日本号「まあな」 福島「さすが俺の弟、号ちゃんにまで盛付けの癖を覚えさせるなんてね」 日本号「そっちじゃねえよ」

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福島「？」 日本号「なんでもねぇよ」 福島「……光忠は、ここに来てから長いのかな」 日本号「まだ気にしてんのか」 福島「…………」 日本号「……だいぶ早くに顕現したぜ」 福島「そうか。……。………………何か妙だと思ったよ」 日本号「……？」

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日本号「……なんでもいいが、あんまり考えすぎんなよ」 福島「わかってる」 日本号「お前も何か飲め。冷茶か何か、誰かが作って置いて……」 福島「どこ行くんだよ号ちゃんっっっ」 日本号「お前の飲み物をとってきてやるっつってんだろ。おい、分かったから離せ、酔ってるのは俺だけじゃねえのかよ」

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光忠「あのひとも楽しく過ごせてるかな。日本号さんに喜んでもらえているといいな」 伽羅「消すぞ」 光忠「うん。おやすみ、伽羅ちゃん。……寒いから早くお布団に入ってきてくれ」 伽羅「あんたの湯たんぽになる気はない」 光忠「じゃあ、僕のことを抱き枕にするのは？」 伽羅「それならいい」

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光忠「あ」 福島「やあ、光忠。机を占領していてわるいね。いま半分空けるよ」 光忠「ありがとう。明日の仕込みをしたくてね。……それは何を作ってるのかな」 福島「いわゆるポプリというやつ……の下ごしらえかな。少しでも寝つきがよくなれば、と思ったんだけど、効くかどうかは分からないな」

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福島「やっぱり綺麗なまま飾るほうが向いてるな……」 光忠「……。実は僕もあまり眠れないんだ。……その、あなたも夢を見たりとか、するのかな」 福島「？　夢……は見たことがないな」 光忠「そう……それならいいんだ」 福島「……。部屋が寒いだけだよ。布団だけじゃ深夜の冷気を凌げなくてね」

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光忠「火鉢、ひとつじゃ足りなかったかい？　お布団の予備はちょうど切らしてる気がするけど、火鉢ならまだいくつか……」 福島「ああ、いや、大丈夫。……それより光忠のほうは」 光忠「え？」 福島「眠れないって言ってただろ？」 光忠「ああ、うん……心配ないよ」

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光忠「実は、伽羅ちゃんと一緒なら、夢も見ないんだ。顕現した頃から、不思議とね。今の季節は、誰かと同じお布団で寝たほうがあったかい……し…………」 福島「……（にこっ） 光忠「わ……忘れてもらってもいいかい……？」 福島「赤くなった光忠も愛らしいじゃないか。このバラを」 光忠「ああぁ」

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光忠「ともかく……もうすぐ青野原への出陣が終わって忙しくなるだろうし、睡眠は大切だよね。ちょっと心配かな」 福島「忙しくなるって、光忠がかい？　それとも伽羅ちゃん？」 光忠「……っ、あなたのこと、だよ。新人くんは集中的に鍛えられるのが、この本丸の習わしなんだ。だから……」

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光忠「もし部屋が寒いようなら、少しの間だけでも、別の子の部屋にお邪魔するのはどうかな」 福島「……そうだなあ、……でも、かわいい兄弟とこいびと（？）の同衾を邪魔をするのも気が引ける」 光忠「忘れてもらってもいいかい」 福島「……」 光忠「……（いま同じ名前を思い浮かべてる気がする）」

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長谷「燭台切、酒の肴に何かないか」 日本号「酒を用意してから誘えよ」 長谷「こちらの台詞だ」 光忠「あ」 福島「号ちゃん！！！！　今夜、号ちゃんの布団に邪魔するからな☆」 日本号「おいこいつに飲ませたの誰だ」 光忠「１秒前まで普通だったんだよ」 長谷「（長船の普通は普通じゃないが？）」

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光忠「……というわけで、よく眠れないみたいなんだ」 日本号「事情はわかったが、……おい、離れろ」 福島「話さないって言ったろ！？」 日本号「はぁぁ……。…………いいか、絶対に夜這ってくんじゃねぇぞ。布団なら貸してやるから、よそに行け」 福島「なんでそんなこと言うんだよ号ちゃん～」

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日本号「じゃあな」 長谷「酒盛りはいいのか」 日本号「シラけた。お前らで勝手にしてろ」 福島「号ちゃん～～、待ってくれよ、いま花片付けるからっ、俺も行くっ」 光忠「（日本号さん、さりげなく夜這いって……）」 長谷「（夜這いと言っていたな……）」

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日本号「で。わざわざ布団かかえて来たわけか」 福島「号ちゃ、」 日本号「分かってた。さっさと入れよ、足が凍るぜ」 福島「（号ちゃんの部屋か……。……調度品は大してないけど、号ちゃんが過ごしてきた気配だけはある）」 日本号「その辺に座っとけ。つっても、あとは寝るだけだが」

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福島「号ちゃん、今夜は飲まないのか？　俺のことは気にしないで、」 日本号「今夜くらいはな」 福島「……？？」 日本号「俺は酒にはめっぽう強いが、万が一ってのが怖くなるもんなんだよ」 福島「？？？　まあ、正則みたいな失敗はしたくないって気持ちはわかるな」 日本号「（複雑）」

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日本号「火鉢の火は埋めておいたが、どうする」 福島「ああ……気にしないでいいよ。号ちゃん、寒いだろ？」 日本号「……」 福島「……部屋で一人でいると、妙に気になって消しちゃうんだけど……今は全然かまわない。なんなら俺の部屋のも持っ」 日本号「分かった分かった、寝るときには消すからな」

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福島「布団を敷くか。号ちゃんの布団、ここか？」 日本号「お前、持ってきたのは掛布団だけかよ」 福島「同衾ってそういうことだろ？……今夜は寝かさないからな、号ちゃん☆」 日本号「俺はそのつもりだぜ」 福島「うん？」 日本号「……（分かってない顔してんな…………）」

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福島「号ちゃんの布団が特大サイズでたすかった」 日本号「本当に同じ布団で寝るのか……？」 福島「光忠が、そうするとあったかいって……言って…………zzz」 日本号「……。……眠れてなかったってのは本当か。もう少し顔に出せ（つんつん）」 福島「号ちゃ……うう……zzz」

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日本号「で、まあこうなるわけだよな」 福島「号ちゃ……ごうちゃ、……離さな……（すりすり）」 日本号「こいつの布団をとってきて別で寝ようと思ってたんだがな……いよいよ今夜は眠れねえな。……ほら、いい子で寝ていたいなら、腹にすり寄ってくんな」 福島「んん……zzz」 日本号「……はぁぁ」

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福島「号ちゃん……（すりすりすり）」 日本号「（なんかの拷問か……？）」

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日本号「今夜くらいは火の番をしていてやるから、気にせず寝てろ」 福島「……光忠……このスイカズラを……。……お礼なんて……お兄ちゃんとして…………当然…………ふふむにゃ」 日本号「お前、寝言ではキリッとしてるのかよ…………」

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光忠「……」 伽羅「みつ」 光忠「兄とあんまり上手く話せなかったような気がしてね……」 伽羅「（落ち込み方が分かりやすいな）」 光忠「うーん、かっこつかないな……。今度は『かわいいね。このお菓子、あーんしてあげようか』みたいな感じでいこうかな？」 伽羅「やめておけ」

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福島「……ぐ…………う、……くっ……」 日本号「おい、うなされてんぞ。……そんなに握りしめんな。俺は構わねえが、これほどの力じゃ、お前の手が痛む。花をいじれなくなるぞ」 福島「ん……、……？　ごーちゃ、」 日本号「よお。何か悪い夢でも見てたか？」 福島「夢…………ああ、これが夢か」