毒親に育てられた私が毒親になりかけた話

先輩はネコ @3nekokitchen

私は今で言う「され妻」って奴でしょうか。 それに分かったのは夜中に女とメールしたまま主人は寝落ちし、私は授乳の為起きて、横で寝ていた主人の携帯で時間を確認しようとして触ったら、その画面だった。 スクロールしたら過去に主人が女性の写真を欲しがり、恥ずかしそうに自撮りを送る女の写真

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可愛かった。 ああ、私は胸をさらけ出し腹はシワシワ髪はぐちゃぐちゃ。 なんの為に？ ショックというより、地獄に落とされた感じがした。 実家に頼れず 主人だけが信頼出来る人だった。 私は生きる価値のない人なんだなぁって思った。

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そこからも育児はつづけなきゃいけない。 1人になりたくてもなれない。 子供はわらいながら私に甘えてくる。 「ママ！マーマ！」と。 それでも、あの女の写真が頭にこびりついている。 「よしよし」と子供の頭を撫でながら ぐちゃぐちゃな自分の体とぐちゃぐちゃな部屋を見て泣いた

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なんで、子供はこんなに可愛いのに、私はあんなに殴られたんだろう。 なんでママ！ママ！と寄って来る子を蹴飛ばして男のところに母は行っちゃったんだろう。 なんで私は愛して貰えなかったんだろう。 こんなに子供は可愛いのに、 良いな。良いな。 幼少期の私が大人になった私の心の中でムクムクと

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ムクムクと湧き上がってきた。 目の前の私の子供に向かって、幼少期の私が (いいなーいいなーこの子達はいいなー) と、いいだした。 (いいなーいいなー玩具散らかしても玩具で殴られたりぶつけられたりしないんだ) (いいなーいいなー、毎日ご飯食べて気に入らないご飯なら床に落としていいなー)

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(いいなーいいなー毎日公園行って帰り道に帰りたくないって駄々こねても、捨てられないで一緒に帰れるなんていいなー) (いいなーいいなー毎日お風呂に入って綺麗にして貰えていいなー) 真っ黒い幼少期の私がムクムク育ち、大人になった私より大きくなり大人の私を食い潰そうとしていた。

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私は私に負けてしまいそうになっていた。 怖い！怖い！怖い！ このままじゃ、私の子供が小さい私に意地悪されてしまう！ 助けて！助けて！助けて！ 私はギリギリだった。私は私を毒親にしたくなかった。 私は大学時代から定期的に通っていた心療内科に駆け込んだ

先輩はネコ @3nekokitchen

なんとなく、毒親の負のループの一因を感じた。 人間は学んだ事や経験した事しか身につかない。 虐待を学んだ子は虐待の仕方しか習って居ないから、虐待をしない子育ての仕方を知らない。習ってないからだ。 じゃあどうしたら習えるか、それは「じゃない方」はどんな事かを「勉強」する必要がある

先輩はネコ @3nekokitchen

私は憧れの友人の家等、モデルケースになる友人の家庭がいくつかあり、その家に遊びに行ったりお泊まりさせて貰ったりした時、良く話を聞いたり観察していた。 友達のお母さんと友達の会話。掃除の仕方。料理の仕方。 モデルケースの家にいる時私はただいるだけじゃなく家族の一員のように過ごさせて

先輩はネコ @3nekokitchen

過ごさせて貰った。 そういう経験もなく。 理不尽な虐待から抜け出す事が出来ず 学び方も分からないまま親になった多くの人が、親になっていると思う。 毒親に育てられた人が毒親にならない事を本当に願う。 母親である自分が好きか私はまだ半信半疑で生きてます。 でも子供は笑ってくれてます。