婚活龍神×祓魔師花嫁な龍以(帝都騎殺)
ハベにゃんバレイベがきっかけで、花嫁岡田のハッピーウエディングリョイが流れてきたけど、僕が思いついたのは、婚期逃しまくりでガチ焦り龍神坂本×神殺しの祓魔師岡田のサツバツ人外×人間ウエディングです ツリーに続きます
2022-02-11 22:03:00数千年レベルでその土地に住み着くも、長年の信仰が薄れた結果災害が起こり、荒神扱いされている龍神坂本の元に、生贄として花嫁がやってくる話 白無垢に身を包んで神社の本殿に入り、三つ指ついて龍神を待つ人の子の目の前に、坂本は不用意に姿を現す
2022-02-11 22:05:46すると、大人しく傅いていたはずの白無垢の花嫁が、隠し持っていた懐剣を振りかざして坂本の胸元に突き立てようとする すんでのところで坂本は花嫁の手首を掴み、自分への攻撃を止めるけど、その時綿帽子がずるりと床に落ちて花嫁の顔があらわになってしまう その瞬間、坂本は恋に落ちるってワケ
2022-02-11 22:08:04実は坂本の受け持つ土地が荒れていたのは、坂本の婚期が遅れていたからというのが理由 最初の二、三千年くらいは自分の力でも土地を統治出来ていたけど、だんだん地元の信仰が薄れていくと力も弱まってくる こういう時、神様は人間を神に召し上げて『花嫁』にすることで新たな力を得るのだ
2022-02-11 22:10:29しかし、坂本の元にやってくる生贄、もとい『花嫁』に坂本は逃げられてばかり 坂本の神としてのが強すぎて姿を正しく認識できない、意思疎通が測れない、坂本の姿が見えても怖がられる、胡散臭い笑みを疑われる……そうして勝手に花嫁は逃げていった 坂本はここ千年で三行半マスターとなっていた
2022-02-11 22:12:34そろそろ本気で『花嫁』を迎えないと自分の力の維持さえ危うい いざという時は双子の姉の龍神であるお竜が『花嫁』代わりになる、と言ってくれたが、そうなるとお竜が自身の受け持つ土地を手放さなくてはいけなくなってしまう 本当にヤバい、婚活しないとマジで死ぬ。そんな時にやってきたのが岡田
2022-02-11 22:14:42対する岡田は何者かというと、こっちも切羽詰まった事情持ち もともと高い祓魔師としての能力を持って生まれた岡田は、幼い頃から祓魔師養成機関みたいな場所に引き取られ、そこで過酷な幼少期を過ごす。端的に言うと、阿国さんが巫女として修行してたクソ組織みたいなところ。
2022-02-11 22:17:28クソ組織で使い捨ての駒として日夜怪異と戦わさせられ、かろうじて組織内で仲良くなった同期や後輩も次の日には死んでいく過酷な環境の中、岡田は類い希なる剣の才能に目覚め、退魔の剣を振るう祓魔師として生き抜いていく。ついたあだ名が「人斬り以蔵」。
2022-02-11 22:19:45しかし、岡田の退魔能力はある時を境にガクンと落ちてしまう。原因は不明。組織の中で良い成績も残せなくなってきた。そうなるとより危険で、より生還の難しい任務が岡田に割り当てられる。今回言い渡された「龍神への嫁入り」任務も、生きて帰ることさえ難しい任務。
2022-02-11 22:21:36岡田にとっては、これが名誉挽回の最後のチャンス。聞けば龍神の元に生贄として出された女性は、皆尽く帰ってこないらしい。失敗すれば龍神とやらに殺されるか、クソ組織で死よりも重い罰を受けるか。岡田は死装束でも身に纏う気持ちで、偽装のための白無垢に袖を通した
2022-02-11 22:23:39しかし、任務はあっさり失敗。龍神は殺せず、性別を偽っていたこともバレた。あ、わし死んだな……と顔面蒼白で身体の力が抜けた瞬間、腹が立つほどイケメンの龍神から「えっ……めっちゃかわいい……好き……」と告られる。 なんで???
2022-02-11 22:25:15「君すっごく可愛いね!名前はなんて言うの?」「はぁ……毎回お嫁さんに逃げられてばかりの僕に、こんな可愛い子が来てくれるなんて夢みたいだよ」「体調大丈夫?本殿寒かったでしょ」「まっことかわえい……わしは幸せ者じゃ……」とうっとりとした表情で矢継ぎ早に語りかけられ、恐怖する岡田
2022-02-11 22:30:17「は?え?」しか言えずに引き攣った表情のままの岡田に向かって、ずーーーーっとベラベラまくし立てる龍神坂本 人外×人間の、人外の常識を押し通されて人間が怖がってるシチュが大好きなので……坂本、岡田を怖がらせろ……
2022-02-11 22:31:48ひとのかたちをしているのに、明らかに纏う空気がヒトではない生き物にずーっと手を握られて震える岡田 自分はかなりの力自慢のはずなのに、懐刀を持った手ががっしりと握られて1ミリも動かせずに恐怖する岡田 そんな岡田を見て「寒くて震えてるの?ごめんね、暖かい所に行こうか」と囁く坂本
2022-02-11 22:34:27恐怖で動けない岡田を抱えて、奥の間に運ぶ坂本 奥の間は結婚式の準備が整っていて、顔の分からない神々がずらりと参列していて悲鳴を上げる岡田(神としてのレベルが高すぎると、普通の人間は姿を正しく認識できなくなる) 坂本は岡田を金屏風の前にそっと降ろして「これからよろしくね♡」と微笑む
2022-02-11 22:39:28ちなみに参列しているのはノッブや沖田さんみたいなぐだぐだメンツ(みんなそれぞれ色んな土地の神だったり妖怪だったり)なんだけど、まだ体が人に近い岡田には彼らの姿かたちが認識できない(岡田にはみんな顔を隠した白装束の人に見える) 後々、身体が神に近づいた岡田は顔を認識できるようになる
2022-02-11 22:42:02「えっっ?!ダーオカ私の事覚えてないんですか!?アンタらの結婚式で右中央の列から3番目に座ってて、一発芸タイムにノッブと一緒に敦盛2011踊ったじゃないですか!」 「知らん!そん時のわしには、白装束のバケモンが何か知らんが目の前でウヨウヨ動いてた姿しか見えちょらん!」
2022-02-11 22:44:35あれよあれよという間に結婚式が始まって、得体の知れない食べ物が目の前に配膳され、得体の知れない酒を飲まされ、隣の唯一顔が人間のように見える美丈夫は、顔を隠した白装束の神々と、人間には聞き取れない言語で会話している姿を黙って見ているしか出来ない岡田……可哀想に……
2022-02-11 22:50:59ヴォイニッチ手稿とか好きだから、異界には異界の食べ物、文化、言語があって、現世の住人は一部を除いて異界のものが理解できないシチュ好きですね……あれっ、これはリョイのハッピーウエディング話のはずでは……???何故ホラーに???
2022-02-11 22:53:17手が震えて三三九度の盃を持てない岡田を、決して叱らずに優しくやさしく背後から抱きしめて、「緊張するよね……大丈夫、僕が手伝ってあげるからね」って抱きすくめられるかたちで盃を持たされ、御神酒を坂本の介助で飲ませられる岡田、エッチじゃないすか?!?!
2022-02-11 22:56:42ちなみに、参列者と坂本の会話は「いやー坂本某も遂に結婚か!やっと肩の荷がおりたわ!」「姉上に迷惑かけたの謝れよ」「坂本さんご飯追加あります?モグゥ」「まじんさん嬉しいぞ」「おい坂本ソイツ震えてんぞ?」なんだけど、岡田には全部「邨仙ゥ壹♀繧√〒縺ィ縺」って聞こえる こわいね
2022-02-11 23:01:51結婚式が全て終わって、坂本が再び岡田を抱えて褥に運んで、「結婚式がつつがなく終わって良かったよ……本当に僕のお嫁さんになってくれるんだね♡」って浮かれポンチになっているところを見計らって、岡田は坂本から距離を取って武器になりそうな調度品を構える
2022-02-11 23:04:55「えっちょっ?!どうしたの落ち着いて!」「喧しい!こ、こがぁなこと落ち着いていられるかぁ!」「あっもしかして同衾は恥ずかしい?今日出会ったばかりだものね……じゃあ、こういう夫婦の営みは後々ゆっくり……」「うるさい!殺す!おまんはここで殺す!」恐怖が臨界点突破しとうとう泣き出す岡田
2022-02-11 23:07:22坂本は「夫婦の営み」と口に出してから「うふふ……『夫婦の営み』かぁ、いい響きだね……」とまた勝手に悦に入るのでこわいです 岡田はやくにげろ
2022-02-11 23:08:08