Hellobaby

レン @rain560509

「嘘でしょ…。」 嘘だ！こんなはずじゃ…。 章ちゃん、私がお薬飲めば大丈夫って言って…え、 くっきりと現れた線を見て、予想外の出来事に呆然となる。 「どうしよう…とっ、とりあえず病院か。」 明日、検査してもらおう。 それで、ホントにいたら…嬉しい！ 嬉しいよ、でも…。 《Hellobaby》

レン @rain560509

安心したのもつかの間、お薬なんて持ってなくて焦る。 どうしていいか分からなくなって章ちゃんに聞くと『あーせやな。』なんて言ってお薬くれたから、それ飲んで…。 「ちゃんとお薬効かなかったのかな？」 どうしよう、色々混乱して分からなくなってきちゃった。 明日、病院に行くしかないよね。

レン @rain560509

【おめでとうございます。】 「ありがとう、ございます。」 ここにいる… 嬉しいのに、不安しかないよ。 どうするのが一番いいのかな…。 私は、どうしたい？ 「章ちゃん、バイバイだね。今までありがとう。」 章ちゃん、ごめんなさい。バイバイ。 それだけ書き残して荷物をまとめて部屋を出た。

レン @rain560509

~章大side~ 何度も話し合ってようやく許可が下りた。 まずメンバーに話して、それからマネージャーに報告して、その後事務所と社長に話通して、むっちゃ時間掛かってもぉた。 『やっとや〜。』 これで、ようやく○○にプロポーズ出来る。 ○○が妊娠してるのに気がついてからずっと準備しててん。

レン @rain560509

いつ言うてくれるかな〜って思てたけど、どうも○○本人が気がついてないみたいやねん。 普通、アレきてなかったら気づかん？ まぁでも、○○は天然やし気が付かへんのか。 どんな反応か楽しみやな。 『ただいま。』 いつもの様に部屋に帰ったけど、電気ついてへん。 『○○？』 え、何やこれ…。

レン @rain560509

もしかして、○○気がついたん？ 慌てて電話するけど繋がらへん。 『うせやん、俺ちゃんと許可取ったのに。』 メッセージ送っても既読つかへん。 ○○が消えた… 心当たりを考えるけど、そういえば実家知らん。 友達も分からん。 あ、職場や！すぐに電話する。 『え、退職…。』 完全に絶たれた。

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色々準備して、記者会見の日程も決まったのにどうしたらええん？ あちこち探し回ったけど、どこにも居らへん。 ○○どこ行ってん…。 『おーくら、どうしよう。○○が居らんようになってもぉた。』 ⌜え、何でなん？⌟ 『たぶん、赤ちゃんに気がついたからやと思う。あちこち探したけど居らんねん。』

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⌜ヤス落ち着いて。もしかしたら、そのうちフラっと帰ってくるかもしれへんで？⌟ 『でも、連絡つかへんし。』 ⌜もし赤ちゃんのことでやとしたら、ビックリしてもうたんかもしれへんやん。でも、冷静になったら帰ってくるって。⌟ 『そうやとええけど。でも、○○たまにむちゃなことするねん。』

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テンパって大倉に電話してた。 大倉はフラっと帰ってくる言うけど、置き手紙もあったし○○の性格からして一人でどうにかしなあかんと思ってるんやと思うねん。 ⌜とにかく、待ってみたら？⌟ 『おん、でももぉちょい探してみるわ。』 大倉の返事も聞かず切って部屋を飛び出してた。 ○○どこや。

レン @rain560509

結局、闇雲に探しても見つかるわけもなくて、どこにおるんか分からへんままに記者会見の日になってもうた。 マネージャーには延期しようかって言われてんけど、ジャニーさんが【You全部話しちゃいなよ。】って言うてくれた。 世間の反応とか、この先どうなるかとか分からへんけど、ちゃんと伝えたい。

レン @rain560509

~女の子side~ 章ちゃんが記者会見を開く。 何で？何があったの？章ちゃん大丈夫なの？ 章ちゃんは知らないから、赤ちゃんの事じゃないし、写真撮られたとか？いや、まさか。 自分から離れたくせに気になって仕方がない。 「あっ、章ちゃん…え、痩せた？」 見るからに痩せてる。 どうしちゃったの？

レン @rain560509

ようやく始まった記者会見。 登壇してきた章ちゃんは見るからに痩せてる。 何で？ご飯ちゃんと食べてないの？ こんな事なら、たくさん作り置きしてから部屋を出れば良かった。 「章ちゃん、ごめんなさい。」 今更後悔しても遅いのに。 もう、章ちゃんのところには帰れない。 自分でそう決めたんだ。

レン @rain560509

どうする事も出来ないけど、今はとにかく記者会見を見守ろう。 悪いお知らせじゃないといいな。 あ、寧ろいいお知らせかもしれないよね。 ドキドキしながら、章ちゃんが話し出すのを待つ。 『本日は、お集まり頂きましてありがとうございます。』 章ちゃん、ちょっと緊張してる？ 大丈夫なのかな…。

レン @rain560509

~章大side~ たくさんのフラッシュの中、用意された椅子に座る。 ○○は見てくれているんやろうか？ 今は、どこでどんな気持ちでおるん？ 『本日は、お集まり頂きましてありがとうございます。』 むっちゃ緊張する。 やって、テレビ越しとは言え大事なこと伝えるんやもん、記者会見より緊張するわ。

レン @rain560509

『私事ですが、報告させて頂きます。私安田章大は結婚させて頂きます。相手の方は、一般の人なので特定とかはやめて下さい。彼女の妊娠に気がついてから、プロポーズするために準備していました。でも彼女の方は鈍感なところがあって、たぶん気がついておらず、最近まで一緒に過ごしていました。』

レン @rain560509

そこまで話したところでザワついた。 まぁ、せやな。 この言い方やと気になるよな。 【すみません、質問は後ほど受け付けます。】 司会の人の機転で、ザワつきが収まった。 『今は…彼女の居場所が分かりません。妊娠に気がついて焦ってもうたんやと思います。それでいなくなってしまいました。』

レン @rain560509

~女の子side~ 「え、嘘だ…何で……？」 まさか、章ちゃんが知っていたなんて。 私より先に気がついて準備してくれてたなんて。 思ってもみない展開に驚きを隠せない。 「いつから気がついてたの？私ってば、どれだけ鈍感なんだよ。って、章ちゃん何も記者会見で鈍感って言わなくてもいいじゃん！」

レン @rain560509

もぉ〜なんて言いながら、零れ落ちる涙を抑えることが出来ない。 「ねぇ、パパ酷いよねぇ。」 自然と子供に話しかけてた。 章ちゃんがパパ…。 そうだね、章ちゃんとの大切な子だもん。 ちゃんと章ちゃんに報告しなきゃいけなかったね。 「ごめんなさい。」 すぐに章ちゃんのマンションに帰ろう。

レン @rain560509

~章大side~ 無事に記者会見を終えて部屋に帰る。 ○○は見てくれてたんやろうか？ そんなことを考えながらドアを開けると明かりがついていた。 『ただいま。』 リビングに入ると○○がいた。 ちゃんと帰ってきてくれた。 「私も、ただいま…。それと、ごめんなさい。」 『おかえり、待ってた。』

レン @rain560509

嬉しくてギュッと抱きしめた。 「怒って、ない？」 『怒ってへんよ。記者会見見てくれてたんやろ？』 「うん…でも、早く帰らなきゃって思って途中までしか…。」 『えぇ〜ウソやん！むっちゃドキドキしながら言うたのに！』 「え、何て言ったの？」 『まぁ、ええか。直接言えるもんな。』 「何を？」

レン @rain560509

○○の手を取って、真剣に見つめる。 『○○結婚しよう。』 「っ、はい。」 『これからは、一人で抱えるんはなしやで？』 「うん。」 『何でも僕に話すこと。約束出来る？』 「うん。」 『もぉ〜泣かんでええやんか。』 「だってぇ〜。」 そう言いながら嬉し泣きする○○をまたギュッと抱きしめた。