ガールフレンド

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レン @rain560509

『ガールフレンド、なってくれへん?』 この時は、彼の言うこの言葉の意味を分かってなかった。 彼は、それが普通だと思って生きていました。 《ガールフレンド》 #エイトで妄想 pic.twitter.com/0RMaeIqzwh

2018-12-15 12:00:14
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レン @rain560509

「え、なに?」 『ほやから、ガールフレンドなって?』 「ガールフレンド?…友達ってこと?」 『あーうん、そうかな?』 「何で疑問形?」 『それより、なってくれへんの?』 「あー、お友達ならなってもいいよ。」 『ほんま?』 いいよって言ったらパァっと明るく笑う彼はとてもイケメンでした。

2018-12-15 12:00:48
レン @rain560509

[ねぇねぇ、なに今の!どうしたの?] 「え?えっと、大倉くん?」 [そう。何話してたの?] 「あー、えっと……」 それは、遡ること数分前…… 講義を終えて片付けてる時、不意に視線を感じて、その方向を見てみると頬杖をつきながら、こっちを見ている男の子がいた。 #エイトで妄想

2018-12-15 23:38:58
レン @rain560509

『なぁ、見たことないねんけど、ずっと休んでたん?』 「え?いえ、あの毎週居ましたけど。」 『そうなん?全然知らんかった。オレ、1限寝てるからかな。』 たしかに、今日は講義中ずっと寝てらっしゃったみたいですけど、私も初めて見たよ? 『あれ?おかしいなぁ。まぁええか。』 え、いいんだ。

2018-12-15 23:38:58
レン @rain560509

『ところで、ヤスは?』 「ヤス?」 『あ、ヤスから電話や。もしもし、ヤス何で来てへんの?……え?講義室居るって。Cやろ?』 「ここ、Dだよ?」 そう教えてあげると 『あー、オレ部屋間違えてるわ。ここDやって。……今からそっち行くわ。……うん、じゃあバイバイ。』 電話は終わったらしい

2018-12-15 23:38:58
レン @rain560509

バイバイって、可愛いな。思わずフッと笑ってしまう。 『なに?』 「ううん、何も。」 『間違えたのバカにしてる?』 「ち、違うよ。あの、バイバイって可愛いなって。」 『あー、バイバイ言わな、また掛かってくんねんもん。』 「そーなの?」 不思議な人がいるなとまた笑ってしまった。

2018-12-15 23:38:58
レン @rain560509

『なぁ、』 「なに?」 『ガールフレンド、なってくれへん?』 唐突に言われてビックリしたけど、いろんな人と仲良くなりたいからOKして、連絡先を交換して分かれた。 ……とゆうわけなんだけど。

2018-12-15 23:38:59
レン @rain560509

大倉くんと分かれた後やってきた友達の海音に説明した。 [なったの?ガールフレンド。] 「その、ガールフレンドって何?友達って事じゃないの?」 [あー、知らないのか…。まぁ、大倉くんが友達って言ったんなら、友達でいいんじゃないかな。] 待って、意味がわからない。 「ちゃんと教えてよ」

2018-12-15 23:38:59
レン @rain560509

[私も、よく知らないって。ただ、大倉くんって友達が多いんじゃないかなって。] 「あー、ヤスくん?」 [ヤスくんも知ってるんだ。] 「ううん、知らないよ。さっき、大倉くんが電話でしゃべってたの。なんかね、今日講義室を間違えちゃったんだって。」 [あ、それで居なかったのか。]

2018-12-15 23:39:00
レン @rain560509

「あ、そっかDって海音と一緒じゃん。」 『うん、そーだよ。』 そんな話をしながら海音と次の講義に向かった。その時さっそく “大倉忠義です。さっき、ちゃんと名前言ってなかったやんな?今さら気がついてん。ヤスにも笑われてもうた” って可愛いスタンプ付きのメッセージが届いた。

2018-12-15 23:39:00
レン @rain560509

“△△〇〇です。こちらこそ、失礼致しました。よろしくお願いします。” “なぁ、今日何限まで?一緒に遊びに行かん?” 「ねぇ、さっそく誘われたんだけど。」 [え、もう?] 「だよね。」 [どうするの?] 「今日はバイトあるから無理だよ。」 [あ、そっか。なら無理じゃん。] 「うん、断るね。」

2018-12-15 23:58:41
レン @rain560509

“ごめんなさい、今日はバイトがあるので無理なんです。” “え、〇〇ちゃんってバイトしてるんや。” “そうです。大倉くんはしてないの?” “オレはバイトしてへんわぁ。バイトする時間があらへんねん。まぁじゃあ、また今度な。” そんなやり取りをしてその日は終わった。 #エイトで妄想

2018-12-15 23:59:09
レン @rain560509

その日以降、大倉くんから毎日LINEがくるようになった。 大倉くん、バイトする時間がないって言ってたの、すごい勉強をしているのかな?とか思ってたけど、タイムラインの感じだと、カラオケや飲み会に行ったりの情報が多くて、どうやって生活しているのかな?なんて不思議になった。 #エイトで妄想

2018-12-17 00:11:40
レン @rain560509

そして、あれから1週間が経った。 『〇〇ちゃん、おはよ。』 「大倉くん、おはよう。眠そうだね。」 『おん、眠たい。昨日、カラオケ行っててん。』 「そうなんだ。それより、また講義室間違えてるよ?」 『え、間違えてへんよ?』 「だって、ここDだもん。」 『うん、知ってるで。』 「え?」

2018-12-17 00:11:40
レン @rain560509

『〇〇ちゃんに逢いたいから、こっち来た。』 「え、あの…」 『アカンの?』 「だって、講義…」 『大丈夫やって。じゃあ、オヤスミ…』 「おやすみ…って違うよね!」 既に突っ伏して寝ている大倉くん。 単位落としても知らないんだからね! そんなことを思いながら講義を終えて荷物を纏めていると

2018-12-17 00:11:41
レン @rain560509

【あれ、大倉やん。】 私を挟んで通路から声を掛ける男の子。 『ん〜、よく寝た。』 【よく寝たちゃうわ。何してんねん。】 『あれ、亮ちゃんやん。何してるん?』 【アホか、それはこっちのセリフや。俺はお前と違って、ちゃんと講義受けてたんじゃ。】 『亮ちゃん、この講義取ってんねや。』

2018-12-17 00:11:41
レン @rain560509

【で、お前は何してんねん。】 『オレ?〇〇ちゃんに逢いたかったからきてん。』 【〇〇ちゃん?】 『そ、〇〇ちゃん。』 【またガールフレンド増えたんか。】 『ええやんか、別にー。』 【でも、キャラが違うんちゃう?】 『そんなん関係ないし。』 【ま、ええけど。】 その時海音が来た。

2018-12-17 00:11:41
レン @rain560509

[〇〇〜行こ…って、何この状況…] 「なんだろ…わかんない。海音、行こっか。」 『えー〇〇ちゃん行ってまうん?』 「え、うん。次の講義あるから。」 『えー、つまらん。』 【大倉、困らせんなや。】 『〇〇ちゃん、今日はバイトあるん?』 「うん、今日は20時までだけど。」 #エイトで妄想

2018-12-17 19:45:31
レン @rain560509

『ほんなら、バイト終わったあと、ご飯いこ?』 「えっ、でも昨日も遅かったんでしょ?今日はやめといた方が…」 『えー、イヤや。〇〇ちゃんはオレとご飯行くの嫌なん?』 「別に嫌じゃないけど。」 『ほんなら、ええやん。迎えに行くからバイトの地図送ってな。』 既に決定事項として言われた。

2018-12-17 19:45:31
レン @rain560509

まぁ友達だし、ご飯くらい行くよね? そんな感じで大倉くんたちと分かれて海音と次の講義に向かった。 講義が終わればバイトに行って、海音も誘えばよかったんじゃん。そんな事を考えつつ予定通りバイトを終えて外に出ると、大倉くんが居る。 「ホントに来たんだね。」 『行くって言うたやん。』

2018-12-17 19:45:32
レン @rain560509

「そーだけど。」 『で、〇〇ちゃんは何が食べたい?』 「んー、なんだろ…」 『ほな、オレがよく行くとこでええ?』 「うん、大丈夫だよ。」 『よし、ほな行こっか』 そう言って差し出される手 「え、なに?」 『なにって、何?』 「え、手。」 『は?手繋がんの?』 「何で繋ぐの?」

2018-12-17 19:45:32
レン @rain560509

『何でって…』 「そーゆーのは、好きな子とするもんでしょ?」 『うん、オレ〇〇ちゃん好きやねんけど、アカンの?』 「へっ?私のこと、好きなの?」 『おん、そうやけど。〇〇ちゃんはオレのこと嫌い?』 「えっと、嫌いではないよ?」 『良かったぁ』 満面の笑顔を見せたあと、すっと手を握られた

2018-12-17 19:45:32
レン @rain560509

そのまま手を引かれてやってきたのは、コインパーキング。目の前には、いかにも高そうな外車がある。 「大倉くん、車持ってたんだ。」 『ちゃうで、借りてきてん。』 「そうなんだ。」 『さ、乗って。』 「うん、ありがとう。」 助手席のドアを開けて誘導してくれる。 #エイトで妄想

2018-12-18 23:46:12
レン @rain560509

車に乗る時も、乗った後もさりげなく優しくて、しかもさっきの告白?でなんだか意識してしまう。 気がつけば、レストランに着いていて、そこでもエスコートしてくれて。 一見チャラそうな大倉くんがとても紳士な感じ。 何か、ちょっとドキドキしちゃうな。 「大倉くん、イメージと違うね。」

2018-12-18 23:46:13
レン @rain560509

『そう?』 「うん。ごめん、何かもっとチャラいのかと思ってた。」 『えー、チャラくないって〜』 「想像以上に紳士でビックリした。」 『ほんま?オレ、紳士に見える?』 「まぁ、うん。」 そい言うと、また嬉しそうに満面の笑顔を見せてくれる。 何だか楽しくてあっとゆう間に時間は過ぎた。

2018-12-18 23:46:13
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