ウクライナ当局は、チェルノブイリ原発への供給電力の不足で冷却機能が働かなくなり、放射性物質が大気中に広がる恐れがあると述べた（イスタンブール時事）

気象情報の解説本の著者　渡邉俊幸 @wpcdnote

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大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

チェルノブイリ原発の電源停止がニュースになっているけど、現時点ではあまり過剰反応せずに、冷静に続報を待つべきだと思う。 一般的に考えて、電源が失われたからといって、事故から35年も経った原発が大爆発することは考えにくい。

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福島第一原発の記憶があるので、電源喪失＝大爆発と連想しがちだけど、それは停止直後の核燃料が大量の熱を出し続けるからで、35年も経った核燃料が出す熱は爆発的なエネルギーにはならないだろう。

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またチェルノブイリ原発はもともと圧力容器や格納容器がなく、たくさんのパイプ内に核燃料がある構造なので、事故直後から核燃料は散乱した状態になっていて、水に浸かっていない。

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では電力が止まっても何も起きないかというと、そうとは言えない。石棺の詳しい構造がわからないので想像になるが、放射性物質の閉じ込めのために電力が必要な可能性がある。

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例えば、石棺の内部の気圧を外気より低くしているかもしれない。こうすると、石棺に隙間があっても外部から空気が入るだけで、内部の汚染空気は外に漏れない。気圧を下げるために、内部の空気をポンプで抜き取り、フィルターで浄化して放出しているかもしれない。

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これが停止すると、石棺内部の気圧は外気と同じになり、そのあと核燃料の出す熱でじわじわと温度が上がり、気圧が上がって隙間から漏れ出すかもしれない。

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そういった類の放射能漏れは考えられるが、かつてのチェルノブイリ原発事故や福島第一原発事故から想像するような、破滅的な大爆発はちょっと想像しにくい。僕の想像の範囲外の何かがないとは言い切れないが、今のニュースからはそれを読み取ることはできない。

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事故があった4号機ではなく、事故後も運用していた他の原子炉の燃料ではないかとの話もあるが、それでも話は大きく違わない。運転終了から20年も経った核燃料からは、メルトダウンや水蒸気爆発を起こすほどの熱は出ない。

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戦争の大枠が「ウクライナは被害者、ロシアは悪」「原発攻撃は非人道的な戦争犯罪」という流れで、それ自体はもちろん否定しないのだが、ウクライナ側がその流れを活用するためにチェルノブイリ原発の情報を流している可能性もあるので、事実は事実として冷静に見ていきたい。

IAEA - International Atomic Energy Agency ⚛️ @iaeaorg

#Ukraine has informed IAEA of power loss at #Chornobyl Nuclear Power Plant, @rafaelmgrossi says development violates key safety pillar on ensuring uninterrupted power supply; in this case IAEA sees no critical impact on safety.

IAEA - International Atomic Energy Agency ⚛️ @iaeaorg

IAEA says heat load of spent fuel storage pool and volume of cooling water at #Chornobyl Nuclear Power Plant sufficient for effective heat removal without need for electrical supply. IAEA update from March 3: bit.ly/3CrFMa6