電力危機と新電力清算事業団の必要性について

あとからあとから救済策とかパッチをあてなきゃいけない市場制度だったら、そもそも総括原価方式と地域独占でよかったのでは
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松尾 豪 Go Matsuo @gomatsuo

ご承知の通り、他地域から連系線の設備容量いっぱいを活用して融通を行い、また、供給力の多くを揚水発電所に頼らざるを得ない状態に直面したのです。 今回の問題と似たような事象が2019年9月に発生しています。北海道ブラックアウトです。この時、北海道の電力需要は3,087MW、対して、(5/12) pic.twitter.com/UV73i9uIuE

2022-03-23 16:00:15
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松尾 豪 Go Matsuo @gomatsuo

苫東厚真発電所の出力は1,492MWで、48.3%の供給力を同発電所に頼る状態でした。地震発生によって同発電所が停止し、ブラックアウトに繋がったことは、皆さまご承知の通りです。 ※他方で、北海道ブラックアウトでは、泊が稼働していたとしても、一部ケース:深夜3台運転には需給バランス(6/12)

2022-03-23 16:00:16
松尾 豪 Go Matsuo @gomatsuo

調整が保てなかった可能性が指摘されています。) やはり、安全が確認できた原子力発電所は再稼働していくべきではないかと考えます。原発停止によって、稼働電源の立地集中を招いている状態は明らかであり、また、国際燃料価格の高騰による電気料金の急上昇といった別の問題も生じており、(7/12)

2022-03-23 16:00:16
松尾 豪 Go Matsuo @gomatsuo

再稼働は喫緊の課題ではないかと考えます。再稼働によって、地震に強い安定的な電力ネットワークの構築に一歩近づくのではないかと思います。 また、実は今回大活躍した揚水発電所は、コスト回収ができない電源であり、数年前まで多くの電力会社でお荷物状態になっていたものでした。(8/12)

2022-03-23 16:00:16
松尾 豪 Go Matsuo @gomatsuo

安定供給のコストがしっかり回収できる枠組みがなかったためです。そして、その構図は現時点においても解消されていません。(2024年より受け渡しの始まる容量市場で固定費の全て若しくは一部が回収できるようになります。)容量市場無き状態で実施された電力自由化には非常に大きな問題点が(9/12)

2022-03-23 16:00:17
松尾 豪 Go Matsuo @gomatsuo

あったと言えるでしょう。 尚、昨日ABEMA News「変わる報道番組#アベプラ」に出演した際にも申し上げましたが、計画停電や節電は、工場の操業調整・停止や、家庭の電気の利用に支障が出るなど、経済的打撃や社会への影響が非常に大きいものです。我々は、新型コロナウイルスパンデミックで(10/12)

2022-03-23 16:00:17
松尾 豪 Go Matsuo @gomatsuo

経済が止まる経験をし、それによって社会的に大変大きな影響が出ることを実感したと思います。冒頭にも申し上げましたが、脱炭素も、自由化も、安定供給と安定的な電気料金があって初めて成立するものです。 「原子力も火力も捨てて、再エネだけでエコでロハスな生活」は実現できない。(11/12)

2022-03-23 16:00:17
松尾 豪 Go Matsuo @gomatsuo

そのしわ寄せは、頻発する計画停電と電気料金高騰の形で、社会・経済を直撃し、最も影響を被るのは家計における電気料金の比率の高い貧困家庭です。 今回の需給ひっ迫を機に、改めて稼働電源の立地分散の必要性やエネルギーベストミックスの重要性が再確認されたのではないかと考えます。(12/12)

2022-03-23 16:00:18