- silverclock96
- 46628
- 1
- 1
- 0
『魔法が存在しない』のは前提の上で、魔女の存在を認めることは綴り手である八条十八の人格を保証する事でもあるので 十八の複雑な立場が彼女に対する移入や理解を深めた(そして異なる人格を認めるという結論を出す事で筆者自身が救われた)というのもあるんだろうな…って
2024-03-04 03:14:17そういう見方をするならば 一つの肉体の中で複数の矛盾した思考が起きることを「それぞれが独立して存在したならば」と仮定して描くことで、頭の中に居る十八と戦人を分ける訓練もできたのかもしれない
2024-03-04 03:19:46実際ラストの『おかえりなさい』はそういう意味なんだろうな…と思う 八城十八の中では海に沈んで亡くなっていた筈の少年が、魔女の思考を辿る永遠の旅路の末に自身の魂の形を取り戻していき 縁寿の声掛けによって息を吹き返して奇跡の再開をする事ができた。#反魂の魔法が成就してEND
2024-03-04 03:28:47うみねこにおける「多重人格」の描き方を考えると、十八が戦人と完全に別人だとは寧ろ考えにくいしな #というかこの辺の仕草はらっきょの式っぽい雰囲気もあるんだよな
2024-03-04 03:31:12記憶喪失のまま長い期間を過ごし過ぎたので、記憶を失う前の自分と失った後の自分の同一性を許容できなかった、という方が近いのではと思う
2024-03-04 03:32:44その辺を、「ベアト」のアレコレに思いを馳せる旅を通じて「複数の人間が一つの肉体に同時に存在する在り方」を許容できるようになっていった、ということなんではないかな
2024-03-04 03:33:56だから最後のシーンは、「右代宮戦人としての自分」を受け入れることができた、という話なのだろう #Bee3号さんの言う様にここに至りようやく反魂出来たということなんだろう
2024-03-04 03:35:47寧ろ知ってしまったからこその十八の苦しみもあるんだろうな。 自分はベアトの正統なゲームを通して辿り着いた正しい解答者ではないという負い目があるからこそあれほどまでに「これは解ける!」と熱弁する必要があった。
2024-03-04 03:38:03十八による偽書、個々に色々意図はあるけど、究極的にはベアトのミステリ作家としてのまごころ(謎は解けるようになっている)を信じてもらうための作品群
2024-03-04 03:40:35人間には複数の側面があって当然で、否定し続けていた自分の過去を許容する事で初めて赦しを得られるというのは ひぐらしでもやっていた話だからね…#圭一も梨花もレナもみんな同じ話をしている
2024-03-04 03:40:05ワルギリアに貰った【夏妃おばさんは犯人ではない】の赤字を武器に戦おうとする場面とか、もろにそんな感じがする #状況証拠的にその憶測があり得ないという事はわかっているけれど世間からの風評を否定する材料にする事はできない
2024-03-04 03:47:23この辺は丁度夏妃の日記が世に出回ったことで夏妃犯人説が盛り上がったことに対し、十八は【夏妃は犯人ではない】という赤を切ることが出来たが、人間の世界ではそんなもの意味は無い、という事情を反映していると思われる。
2024-03-04 03:52:32ベルンカステルに古戸ヱリカとそれが引き連れる黒山羊達 わかりやすいくらいに真実を塗り潰そうとする作中現実の外界の声の擬人化だからね…#縁寿には彼等に勝つ強さを身に着けて貰わないと生きていく事が出来ないので彼女の命を救うという目的の道筋においてラスボスになる
2024-03-04 03:51:29縁寿が反魂の魔女として覚醒(外界に侵食されない黄金の真実を身に宿す力を付ける)してくれさえすれば ベルン達も役割を演じる必要がなくなるので後は特に遺恨もなくお疲れ様会のノリになると #フェザリーヌの奴も人使いが荒いぜ
2024-03-04 03:55:27#夏妃は絵羽が自体に関与できている範疇で死んだ ないしは #夏妃は絵羽が殺してしまった は恐らく絵羽と十八の間で共有された真実
2024-03-04 04:01:38うみねこ、赤き真実の範囲(ゲーム内のルールなのか、現実世界の真実なのか)が曖昧になっている部分はあるけど、これは赤き真実をゲーム内で使いつつも同時に現実世界への情報提供にもなっている、という二重構造によるものだと思う
2024-03-04 04:03:53金蔵の死体を黄金の真実で保証しなければならなかった理由もそこにある #絵羽も戦人も金蔵の死体が本物であると確認できていない pic.twitter.com/eTb1qongzB
2024-03-04 04:07:53金蔵の死体の真偽は絵羽と十八にとってのゴールデンルールであり、ここだけ赤き真実が急に使えなくなるのは現実世界へのメッセージだから pic.twitter.com/rgWiJaa5C6
2024-03-04 04:10:19作中で急に赤き真実の使用を制限するというインチキが通るのは、メタメッセージとしての「これは確かに現実で保証する手段は無いけれど・・・」という但し書きだと読むと筋が通る
2024-03-04 04:11:42魔女の世界における絶対的な真実である赤き真実の効力が作中で否定されるタイミングというのは、その赤き真実が現実世界へ向けた生存者からのメッセージだという示唆を意味する #たぶんそういう話
2024-03-04 04:13:44縁寿がその意図に気付けたならば、偽書中に散りばめられた「六軒島の真実の断片」を読み取ることが出来る、という話なんだろうな
2024-03-04 04:15:26芥川龍之介の『藪の中』に例えられるのもわかる話。 生存者の語る情報から断片的な事実に触れることはできるけども全容に関しては文字通り藪の中であり、一なる真実を把握することはできない。#恐らくは大体こんな感じだろうという輪郭が掴めなくもないくらい
2024-03-04 04:23:18