- carrot_carrot
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あ。一足早く映画「モテキ」を観させてもらった。いやいや、実に面白かった。素晴らしい映画である。最初っから映画だけで勝負出来るし、ドラマ全話見るよりこの一本は価値があるね。だからこそボクはあえてこう言いたい。こんなに面白い映画撮るんなら、いっそドラマなんかやらない方が良かった、と。
2011-09-14 18:58:18映画の前に連ドラやスペシャル。スポットの大量投入、バラエティでは朝から晩まで宣伝、そうやって映画館に人を呼ぶ手法にみんなもう嫌気がさしてる。興行的に成功しても「テレビであれだけやれば」という目で見られる。大根くんのような才能あるテレビマンには、そうではない道を選んで欲しかった。
2011-09-14 19:05:54テレビが自社映画を持ち上げ、しかもその大半がクソみたいな作品だったせいで、テレビ出身の映画監督は正当な評価を得られない。ボクは、映画業界よりテレビ業界の人材が圧倒的に優れていることを知っている。ドラマを見て足を運ぶお客もいるだろう。だが、そのせいで足を運ばない客だっているんだ。
2011-09-14 19:19:39むしろ、目の肥えた客ほど足を運んでくれない。それは勿体ないよ。ボクたちテレビマンはテレビ局が絡む利点も知っているが、そこで生じる制約もよく知っている。例えばドラマのキャスティングに縛られなかったら。或いは使用楽曲に縛られなかったら。あの映画を見て、そんなことをボクは思った。
2011-09-14 19:28:18ドラマ版、映画版、そしてこの映画に関わるテレビ局にも、ボクの関係者が複数いる。だから、余計ことを言わずにただ褒めれば良かったのかもしれない。でも、映画が素晴らしかっただけに本音を言いたくなった。このツイートを読んで映画「モテキ」が気になった皆さん、是非先入観なしに観てください。
2011-09-14 19:51:52あと、映画「モテキ」の撮影・宮本くん。やはりキミは天才です。カメラマンにしておくのは勿体ないような素晴らしいカメラマンだと思います。次はボクの映画を撮ってください。
2011-09-14 19:56:16納得出来ない? 10年前のエンターテイメントの頂点は紛れもなくテレビだったよ。稼ぎもテレビの方が良い。優秀な人材が集まるのは自然では? RT @Gangra55: んー、そうですか (-ω-; ムム… “@kataoka_k:映画業界よりテレビ業界の人材が圧倒的に優れている
2011-09-14 20:50:31連投ツイートしていいかな? TLで邪魔な人は今夜はフォロー外してね。RT @Gangra55: @kataoka_k 自分が知っている監督に限っては、映画界ではとても面白い作品を撮ってた方が、テレビ界に移ってからはツマラナイ監督に落魄れてしまいました。それが優れた監督でしょうか?
2011-09-14 21:40:44前にも似たツイートを書いたが、飯食ったり新聞読んだりハナクソほじったりしながら横目でしか観てもらえないテレビの世界で育った人間からしてみると、照明暗くしてスクリーンを凝視してくれる客を飽きさせないなんてことは難しいことではない。「退屈させない」というその点に関しては、だけどね。
2011-09-14 21:41:59しかし、言うまでもなく映画に求められるのは退屈させない面白さ、つまり「娯楽性」だけではないよね。そもそも娯楽性という視点で言えば邦画の10倍以上金を注ぎ込めるハリウッドに勝てるワケないし。だから、娯楽性以上に「作家性」が求められるんだ。作家性が映画作品としての価値になって来る。
2011-09-14 21:43:20この「作家性」というモノに大きく関わるのは何か。ボクは表現の自由度だと思う。それはテーマやストーリーに限らない。例えば、誰かが誰かを殴るシーンがある、と。何で殴るか、どのぐらいの強さで殴るか、殴られてどんなダメージを受けるか、その表現にも作家性というものが大きく関与する。
2011-09-14 21:45:25いや、実を言うと、そんなディテール表現、それを無数に積み上げたモノが映画全体の魅力である。そしてその魅力、それこそ、映像における「作家性」の正体なんだ。それが創り手の個性となって、映画を見た人にあの人の撮る映画はイイ!面白い!スゲエ!カッコイイ!なんて「印象」を残していくワケよ。
2011-09-14 21:47:49議論なんかしないよ。あなたを論破するつもりはない。ボクはボクの思うことを書くだけだ。RT @Gangra55: @kataoka_k 申し訳ありませんが、議論をしたくてリツイートしたのではなく、恐らくやり取りの中でうつ病に耐えられないので自分はこれ以上は遠慮させて下さい。
2011-09-14 21:49:14お客さんたちはそんなこと考えたこともないだろうけどさ、テレビ局が資本に入る製作委員会形式の映画を撮る時ってのは、いずれテレビの洋画劇場枠で放送することが絶対条件なんだ。それで制作費の大半は回収できるから。担保なんだ。それは映画において、表現の自由にとって、すごく大きな制約になる。
2011-09-14 21:52:21表現の自由を奪うってのは例えば、残酷なシーンはここまで、エロはこのあたりまで、食べ物を無駄にするな、いじめはいけない、善人は報われるべし、悪人は結果こうあるべし、このスポンサーの商品は無駄にしちゃイカン、そういうバカみたいな掟が死ぬほど出てくる。それが嫌なら監督を下りるしかない。
2011-09-14 21:55:35同じテレビ局資本の映画でも、テレビの演出家ではなく映画界の大巨匠なんかが監督として引っ張り出されるケースになれば、少し話は違ってくるんだけどね。それでもちょっと過激な表現をする時には、放送する時はココとココはカットしましょうってきちんと決めてから撮っているぐらいだから。
2011-09-14 21:58:10普通にテレビドラマの監督なんかがテレビ局制作の映画を撮る以上、例えば園子温監督の映画みたいな表現なんて絶対に出来ないんだ。お客さんが「これなら2時間ドラマで十分」って感想をもらしちゃうのはある意味当然だよね。最初からそういう2時間枠で放送することを前提に作ってるんだから。
2011-09-14 21:59:40それ以前に、ボクの主張は「優秀な人材が多い」であって「優秀な監督が多い」とは少し違う。自由な表現が出来る環境にいなければそれが当然になってくる。特にゴールデンで毎週流すドラマを撮ってるようなスタッフは不自由だとも感じなくなるようだ。作家性を出せないのではなく、出そうと思わない。
2011-09-14 22:05:03皆さんがどんなテレビ出身監督の映画を観て、その映画にどんな評価を下しているかは分からないが、おそらくこの監督はテレビ出身でも一味違うな、と思っている人は、ゴールデンよりも深夜枠とかBSとか、少なからず作家性を評価してもらえる枠で撮ってきた人じゃないかと思う。
2011-09-14 22:09:24では、深夜枠でドラマを撮る人の方が優秀な人材で、ゴールデンにドラマを撮る人は優秀でない人材なのか? それは違う。全然そんなことない。ゴールデンで撮ってる人たちの方が優秀だとボクは思う。ただし、表現の自由を奪われ、作家性を出すことを知らないだけだ。
2011-09-14 22:17:07映画界に身を置き、助監督から這い上がって来る監督たちは表現が自由であることをよく知っている。作家性にすべてをかけて撮影に挑む。それが監督だからだ。だが、彼らの多くは「娯楽性」という武器を持っていない。どこかで間延びしてしまったり、退屈な部分があったりするなら、それが原因だ。
2011-09-14 22:25:00無茶なことを言うようだが、あなたも一本映画を撮ってみればいい。そうすれば絶対に分かる。作家性を出すこと、強烈な個性を出すこと、大胆な表現をすること、たとえ分かりにくくても大切なことを伝えること、そんなことよりも、「見ている客を飽きさせない」ということが一番難しいということが。
2011-09-14 22:27:26制約を与える側がよく口にする台詞だ。大いに関係あると思うし関係ないという人が提示する具体例に納得した経験もない。関係する理由はツイートした通り、映像作品のクオリティはディテールの積み重ねが作る物だからです。@knitcapmann 表現上の制約と表現の質はなんの関係もないですよ。
2011-09-14 22:34:17ゴールデンにおける表現の自由度という意味では恵まれていると思う。逆に深夜枠にも制約がある。申し訳ないけど、今ここでテレビ出身の監督たちについて個別に評価したり論評するつもりはないので、ここまで。RT @patatepatata: @kataoka_k NHK出身は?
2011-09-14 22:38:00テレビ局資本の映画ではキャスティングで大きな冒険をすることは難しいと思う。みんなの知らない人が出てるより、知ってる人が出てる方がコケる可能性が低い。理由はそれだけです。○○製作委員会というシステムは、出資した人たちが出来るだけ損をしないということが一番優先されることだから。
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