「太閤はん」は間違いで、正しくは「太閤さん」―有栖川有栖先生による大阪弁(関西弁)の「〜さん」と「〜はん」の法則解説

なるほど…
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SOL そる @absolutely_so_

RT 土井先生が「土井はん」と呼ばれてこいつ怪しいぞって気付くエピソード大好き

2022-05-04 16:23:59

『じゃりン子チエ』では「お父はん」と呼んでいる

いかふえ @ikafue

@sousakunet じゃりン子チエで、チエがテツのことを「お父はん」と呼んでいるのが耳に染みついてしまって、私もときどき「お父はん」と書いてしまいます(修正しますが)。あと、「番頭はんと丁稚どん」問題もあり、もうめんどうくさいので私は「はん」はほとんど使わないようにしております(田中啓文)。

2022-05-04 17:40:09
いかふえ @ikafue

タナカヒロフミ。小説家。趣味は小説を書くこと。読むのも好き。テナーサックスも40年以上練習してるけど上手くはならない。小説もまた……。

有栖川有栖 創作塾 @sousakunet

@ikafue カミングアウトすると、私、『じゃりン子チエ』を未履修(たまたまです)なので、その件は知りませんでした。 おっしゃるとおりで、私も迷うなら(特に現代が舞台なら)「はん」は使わないのがいい気がしています。今時、聞く機会も減っていますしね。

2022-05-04 19:35:58
有栖川有栖 創作塾 @sousakunet

@ikafue ちなみに、誰かを「はん」付けで呼ぶ場面を思い浮かべた時、いちばん自然に出てくるのは「田中はん」かも。

2022-05-04 19:44:15
Ronchedone @Ronchedone

@sousakunet じゃりン子チエどうだったろう・・と思い返したら、上手くかわされて?ました。

2022-05-04 17:01:11
有栖川有栖 創作塾 @sousakunet

@Ronchedone かわしている感じもあるのですね。

2022-05-04 19:40:33

もしかしたらこういうことかも?

あっちょまる @radioandlibrary

@sousakunet じゃりン子チエではチエが人の手前を取り繕ってテツを呼ぶときに「おとうはん」と呼んでいたような記憶があります。残念。

2022-05-05 00:51:43
有栖川有栖 創作塾 @sousakunet

実は残念ではなくて――「おとうちゃん」と口にするのが照れくさくて、わざと変な言い方の「おとうはん」と呼んでいる可能性は大いにあると思います(私は原作未読ですが)。現実にありそうな行為で、とても興味深い。 (有栖川) twitter.com/nhk_radio_abc/…

2022-05-05 01:26:29
有栖川有栖 創作塾 @sousakunet

1959年生まれ・大阪市内の下町で育った私が子供の頃、母親を「おかん」と呼ぶ子供はまわりに1人もいませんでした。新方言「おかん」が普及したのは、小学生も高学年となると「おかあちゃん」と呼ぶのが照れくさかったからだと推察しています。

2022-05-05 01:29:24
有栖川有栖 創作塾 @sousakunet

中学生にもなれば、「おかあちゃん」はキツイでしょう。東京の子なら「おふくろ」に移行するのでしょうけれど、関西にはそれに当たる言葉がない。「おかあはん」をさらに崩して「おかん」にしたのでは。

2022-05-05 01:33:56
野村弘明 @shambleau1961

@sousakunet テツは「お父さんと呼んでほしい」と言っていたり。 チエは「おバァはん」「お母はん」と「はん」で呼んでいることが多いようです。 「じゃリン子チエ」全67巻はKindleだと確か今は1冊100円で買えます。 pic.twitter.com/VTgFsDsDry

2022-05-05 05:04:22
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有栖川有栖 創作塾 @sousakunet

@shambleau1961 なるほど~。「お父さんと呼んでくれ」と言われて、ちょっと素直になれず、やはり照れから「お父はん」(一種の愛称)になった、という感じですね。すごくハイコンテクスト。

2022-05-05 06:43:45
あっちょまる @radioandlibrary

@sousakunet よかったら原作もお読みになってください。小学生の私の頭の中に大人の世界を作ってくれた作品です。

2022-05-05 17:12:56
有栖川有栖 創作塾 @sousakunet

「~はん」の法則。尼子騒兵衛さんとのやりとりを思い出してツイートしましたが、私が最初に「へえ。そうなんのか」と知ったのは桂米朝師匠(弟子でもないのに師匠付けしたい唯一無二の人)の著書でした。 (有栖川)

2022-05-04 20:14:37
有栖川有栖 創作塾 @sousakunet

「そうなんのか」→「そうなのか」 これは単なる打ち間違い。

2022-05-04 20:15:37

尼子先生は2016年にもこのようなやりとりが明かされています

飯間浩明 @IIMA_Hiroaki

1967年10月21日、香川県高松市生まれ。国語辞典編纂者(出版社社員ではありません)。『三省堂国語辞典』編集委員。著書『日本語はこわくない』PHP、『日本語をもっとつかまえろ!』毎日新聞出版、『知っておくと役立つ 街の変な日本語』朝日新書、『ことばハンター』ポプラ社 他。『気持ちを表すことばの辞典』ナツメ社 も監修。

asahi-net.or.jp/~QM4H-IIM/

飯間浩明 @IIMA_Hiroaki

尼子騒兵衛さんとのメールでの話題を、許可を得てご紹介します。関西が舞台のドラマで、父親を「おとうはん」と呼ぶことがあります。これは実際の大阪方言とは合いません。「~はん」になるのは、直前の音がア・エ・オ段の場合だけ。「おか『あ』はん」はアリでも「おと『う』はん』はないんですね。

2016-01-19 23:43:19
飯間浩明 @IIMA_Hiroaki

大阪で父を「おとうはん」と言わないならば、何と言うか。意外なことに、江戸っ子と同じく「おとっつぁん」です。ちくま文庫の『桂米朝コレクション』全8巻の落語から拾ってみると、母は「おかあはん・おかん・おかあちゃん」、父は「おとっつぁん・おとうさん・おとうちゃん」などと呼ばれています。

2016-01-19 23:43:40

この話の続きは以下のまとめをどうぞ