2011/9/16・18：00開始　東京電力による「原発」に関する記者会見

東電栗田「午前中補償についての質問お答えできませんでしたのでまずは福島補償対策室の小川から説明」

東電小川「今日の午前中のいただいていた御質問にひと通りお答え　放射能汚染で土地や家屋の財産価値が下がってもそれに見合う請求ができない理由　財産価値の減少、除染費用に関しては事故が収束していない現段階では財産価値状況の確認困難　除染方法明らかになっていないため困難。継続的に検討行って基準策定していくので今しばらくお待ち頂ければ。中間指針には資産価値が下がった場合の補償明記されているが保証しないのかという質問。事故が収束していない段階で財産価値確認困難なため見送らせていただいたが今後事故収束状況見送りつつ基準策定して適切に対応させて頂きます。

　次の質問賠償請求書が煩雑という声多いが正規の請求書以外でも審査を受け付けるなど手続きを簡素化するスキームはあるかという物。被害受けられた方が請求される際に漏れがないよう損害項目すべて網羅して記載したことと平易な表現心がけたため請求書が大部に鳴ったこと誠に申し訳ない。　本請求書以外で請求いただいた場合逆にその後の請求にお手間をお掛けする可能性がある。極力お手間を減らすよう心がけていてコールセンター　説明会　窓口開設など丁寧な説明心がけていきますので何卒ご理解頂ければ。

　カルテや診断記録など個人情報添付する場合被害者の理解が得られるとは思えない　この点についての東電の見解はという質問。カルテや診断記録は添付お願いしているものではありません。医療費の請求累計額が10万円以上となる場合にご提出をお願い申し上げている承諾書でごカルテや診断記録開示提供について承諾頂くもの。私どもがご提供車様に変わってある金額以上になる場合私どもがお赦し頂いて請求するもの。カルテなど頂くことは保険契約においても一般的に行われている。公平かつ適切な損害賠償行っていく上で必要と考えますのでぜひご理解を。

　次の質問関係資料添付必要　請求者の手元から原本残らないことで東電への請求以外で不利益生じるのではと。添付頂く書類では可能な限り写も可能な取り扱い。原本ご提出いただいた場合でも他の救済手続きで原本必要な場合個別にお申出いただくことでご対応させて頂きたい。

　同意書において損害が地震あるいは津波による損害ではなく原発事故による損害であることと確認求めているが　地震津波原発両方の被害受けている人多く被災者が請求躊躇するのではという御質問。原子力損害と地震津波競合している場合はお申し出頂ければ協議させていただき当社事故との相当因果関係認められる範囲で適切にご対応させて頂きますのでお申し出頂ければ」

共同通信池上「財産価値　現時点で損害確定できないので事故収束して請求頂ければ払いますと説明しているか」
東電小川「手元に書類持ってきておりませんが先般公表致しました8／30と記憶しているがその際にはお示しした書類にその旨記載した部分がある　お配りしたものの中に記載あるかは精査致しましてご回答。」
共同池上「もしなかった場合不明確にしている理由」
東電小川「事故収束した際には間違いなく後周知させていただいた上ご説明　請求機会奪うことないようにしていきたい」

共同池上「これ以外の様式は受け付けないと」
東電小川「大部であると思いますが　ご自身で請求書作ると請求がもれるおそれ。避難されている個人の方々について紛争審査会の指針に定められている全ての項目を拾い、落がないようお気づき頂けるように作りましたのでお配りした請求書をお使い頂ければと」
共同池上「これ以外は受け付けないのか」
東電小川「基本的にはこれをお使いいただきたいですがどうしてもご無理というご事情あるなら相談受け付けたいが」

共同池上「地震又は津波の被害と事故の被害競合している場合　紛争審査会あえて判然としない場合もあって被害者に区別証明しいるのは酷であるとあるが　それでも請求書の記述は　被害者ミスリードしてしまうのでは　受け取った方ミスリードする恐れ」
東電「指針の記載お話ございました　具体的な損害の中にはかなりの部分が事故のせいのものも、かなりのものが地震津波のせいのものもありえる。ぎりぎりとつめてお申し出の比率がちょっとでも漏れていたら受け付けないと申しているのではなく被害者の立場でこれくらいの割合ということお示し頂ければ必要に応じて調査も致しますが誤協議させて頂いて最終的な解決につなげる。割合をご深刻いただけないなら受け付けないということは思っていない」

共同池上「受付ないとは思っていないが　あえて地震津波と事故とを分けて考えなければいけないと読み取れる文面　あえて書いてあること戸惑い生じる　書類作る段階でそういう発送はないのか」
東電小川「100％地震津波で説明がつくということではないと今一度確認頂くというくらいの意味あい　割合明確に認識した上で書かなければいけないということではなく　念のため原子力事故に起因する所全くないというわけではないということ念押しするというと語弊あるがそういう趣旨」

共同池上「そういう観念はコールセンターの担当者には徹底されているか」
東電小川「士気統一は測っているがそうでない所あればお問い合わせ頂ければ」

共同池上「お申し出頂ければというのは　問い合わせた人だけに利益があると　いきなりおくられてきて黙々と記入しているだけではわからない　ここは地震の被害、ここは事故というはんだんむずかしい　　もしかしたら請求できたのに諦めるケース出かねない　それを食い止めるのはコールセンターの仕事だが聞いた人しか利益ない」
東電小川「100％地震であるということならご請求頂ければと思いますが　たとえ原子力1割でもご請求の中にやっているので　ご請求者の実際の不利益つながることはないのかなと」

共同池上「日弁連の会長声明読まれてどうか」
東電「かなりお送りしたものに対して強く問題意識示されていっるなと感じている所　このような認識持たれていること　それを踏まえて誤解というか認識を被害者の方々それ以外の方々含めて解きほぐしていきたい　ご請求を頂いて適正な賠償申し上げること忌避しているというわけではなくむしろその逆　被害者の方々受けられた損害は適切に賠償していく　誤解生じるなら地道に解いていくことに徹底」

共同池上「書類をかきかえることは」
東電小川「もう少し実態見た上で必要であれば是正のために必要な手段は取っていきたい　わかりにくいというご意見たくさんありますのでお電話いただいた場合には詳しく丁寧にご説明　ご説明会したり　ご説明の窓口開いたりして現状少しでも良くする手立て講じている　それでもまだよくならないなら良くする手を打っていきたい　お送りしている書類の中に補償金御制禁対象期間のお知らせという紙ある　財物価値の喪失又は減少後日改めてご案内致しますと。ご請求ご案内の29ページも指針で設けられている財物価値の喪失について今回は設定できなかったこと類似の説明なされている」