『ニセモノの錬金術師』を読みました
『メイジ:ジアセンション』してると、きるとさんに紹介されて読み始めたけど、プリマ・マテリア(第一質量)のところを読んで、なるほどと思った。これはメイジでいうところの、原質のようですね。
2022-05-13 01:28:1533話まで。 深い愛情がないと呪いに対処できない話、奴隷の喜びのルールという論理的な面と、ノラとパラケラルススの関係という情緒的な面を、同時に、さらっと描いていて面白い。 論理と感情をリンクさせるの好き。そして難しい。
2022-05-13 09:28:31『ニセモノの錬金術師』最高に面白かった 作者は「愛は奇跡をおこさない。しかし、愛は奇跡を起こすべきだ」と思っているように感じた。矛盾してる。しかし、それがこのエモーショナルな物語に厳密なルールを導入している 『僕の妻は感情がない』を描いたのも納得だ。あれも論理と感情の話だからだ
2022-05-13 23:24:09つまり、愛が奇跡を起こすように、周到にルールを整えて、この話は描かれている。 「特に理由はないけど、愛が奇跡を起こしました!」とは絶対に描かない。それを信じることはできない アグノシア戦が良い例だ。アグノシアは強キャラとして描かれているが、ノラの呪術には勝てないようになっている
2022-05-13 23:28:50アグノシアは自分のコピーをつくって安全性を高めているが、それは呪術には何の意味もない。呪術は伝染するからだ。ネットワークがあれば、呪いは縁を伝って害を及ぼす。 また社会的地位を誇っていたが、それも意味がない。呪いは弱者が強者に抱くものだからだ。
2022-05-13 23:31:57加えて、アグノシアはノラの大事な人を、彼の同意なしに傷つけて奪おうとした。もうどうしようもない。 (ノラは、パラくんが自発的に接触した女性はわりと許容している) 逆に言うとアグノシアは、呪術が最高の条件を発揮するように行動しているといえる。 丁寧に条件を整えて、奇跡を起こしている
2022-05-13 23:38:15パラくんの性格も面白い。 危険なことをしでかすほどのお人よしとして描かれているが、そんな彼でもスイッチが入ることがある。誰かが死んだ時だ。 しかし、ゴールディとは何度も対話しようと試みていた。
2022-05-13 23:47:19パラくんの宇宙は好奇だ。 もしかするとパラくんは、人を殺し、多様性を減らし、世の中から情報を減らす者には敵意を抱くが、新しいものを生み出し続ける者に対しては、高い格付けをするのかもしれない。
2022-05-13 23:49:03そう考えてノラとの関係を見ると、呪術について説明するノラにパラくんが惹かれているシーンが初めの方にある。 これが愛の始まりだとすると、あまりに論理が整っていて、ちょっと怖い。 エルフを買ったのも好奇が理由かもしれない。
2022-05-13 23:51:40「ニセモノの錬金術師、みんな第百部って言ってるけど、何のことだろう? これはスカイファイアか、別作品だな」と、このあいだまで思ってましたが、ついに真実に気づきました!
2022-05-21 00:04:06