数多久遠さんによる、神戸学院大学・岡部芳彦教授の著書『日本・ウクライナ交流史1937-1953年』を紹介する連続ツイート

数多久遠 文庫新刊『機巧のテロリスト　北のＳＬＢＭを阻止せよ』12/8発売中 @kuon_amata

神戸学院大学の岡部芳彦教授から頂いた『日本・ウクライナ交流史1937-1953年』を、やっと読むことができた。 先生は、出版が不謹慎にも戦争の最中となってしまったと仰っていたのだが、まさに今出版されるべき、読まれるべき本です。 スレッドで紹介します。(1/8) amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9…

数多久遠 文庫新刊『機巧のテロリスト　北のＳＬＢＭを阻止せよ』12/8発売中 @kuon_amata

『〇〇外交史』という本は、良く目にします。二国間関係に絞ったものもあります。 しかし、この本のタイトルは『日本・ウクライナ交流史』です。 ウクライナが独立国でなかった時代を扱っていることも理由ですが、日本人とウクライナ人という二つの民族の人的交流を扱っています。(2/8)

数多久遠 文庫新刊『機巧のテロリスト　北のＳＬＢＭを阻止せよ』12/8発売中 @kuon_amata

私は、この戦争が始まる前にウクライナを舞台とした小説を上梓し、その取材過程で、ウクライナに関する知識は人並み以上にあったつもりでした。 しかし、この本を読み、日本と遠く離れたウクライナに、驚く程の交流と結びつきがあったことに驚かされました。(3/8)

数多久遠 文庫新刊『機巧のテロリスト　北のＳＬＢＭを阻止せよ』12/8発売中 @kuon_amata

その理由の一つは、岡部先生が「隣の隣の国」と書いているように、共にロシアの隣国であることがあります。 そして、まさに今占領されたウクライナ東部地域の人々に降りかかっているディアスポラが20世紀初頭から続けられていた結果、多数のウクライナ人が極東に生きていた事実があるためです。(4/8)

数多久遠 文庫新刊『機巧のテロリスト　北のＳＬＢＭを阻止せよ』12/8発売中 @kuon_amata

私がこの本『日本・ウクライナ交流史1937-1953年』で最も印象深かった事は、戦間期の日本が、現在の私や対ウクライナ外交を積極的に勧めた外務省の一部と非常に似た考えで行動していたことです。 それは、ウクライナと協力することが遠交近攻として対ロシア外交に有効であるということです。(5/8)

数多久遠 文庫新刊『機巧のテロリスト　北のＳＬＢＭを阻止せよ』12/8発売中 @kuon_amata

そしてこれは、本書が扱っていた時代、ソ連に併合され独立を求めていたウクライナ人にとっても同じでした。 ウクライナ独立運動を進めるために、日本の協力を求めて活動していたウクライナ人と日本の外務省・軍部が、現代の私と全く同じ思考でいたことに驚かされたのです。(6/8)

数多久遠 文庫新刊『機巧のテロリスト　北のＳＬＢＭを阻止せよ』12/8発売中 @kuon_amata

私は、今回の戦争が始まる前１月の時点で、ウクライナへの援助となるよう、日ロ和平交渉の中止と演習の実施によってロシアのウクライナ方面への戦力集中阻害を行うことを書いていました。 この本に書かれた時代と現在は、極めて近い戦略環境にあります。本書が刊行されたことは意義深いことです。(7/8)

数多久遠 文庫新刊『機巧のテロリスト　北のＳＬＢＭを阻止せよ』12/8発売中 @kuon_amata

既刊『日本・ウクライナ交流史1915-1937年』を含め、ウクライナへの関心が高まったことで、学術書としては珍しい増刷になっているそうです。 また、最終刊となる『日本・ウクライナ交流史1991-現在』も準備中とのこと。刊行が待たれます。 興味のある方は是非。(8/8) amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9…

数多久遠 文庫新刊『機巧のテロリスト　北のＳＬＢＭを阻止せよ』12/8発売中 @kuon_amata

特にバズってないけど宣伝！ ウクライナを舞台にした日本の小説は、他にある？ ロシアの陰謀に、在ウクライナ日本大使館の外交官が立ち向かう小説です。 2016年の現実の事象を踏まえ、2018年になって書いた歴史小説になります。 ロシアによる侵攻の背景学習としても amazon.co.jp/dp/4396347480/…