9/19のシベ4の3楽章。途中から5度(or4度)+2度の動機が出て、動機同士が連結していく(こうした連結はそれまでの西洋音楽にはないと思う)。ある一つは上へ上へと伸びてカレワラの宇宙樹を形作り、ある一つは葬儀の鐘を想起させる音形に変化する。そして苦しい夢のように解体していく。
2011-09-13 23:19:41メト直前モード。ここ数年のメトで練習していることって、発声や音の切り方が圧倒的のような気がしています。そして、マンドリン特有の変なアクセントがつかないこと。特定の拍でしりもちつかないこと。あくまでも自然な音楽を表現するための、ごくごく基本的な技術かな。
2011-09-14 00:55:15これができてくると、合奏に立体感が出てきて、いろいろな声部が聴こえてくるようになるんです。私の目指している「情報量の多い演奏」。今回の湯浅さんはまさにこの効果が顕著な作品。シベリウスもそうだし、ラヴェルの形式感もそう。あちこちから音が聴こえてきたら、大成功なのです。
2011-09-14 00:58:09マンドリン合奏って、キンキンして、ペンペンして、ジャミジャミして、びっくりするほど変。油絵にはなれず、せいぜいパステルの素描画。ザラザラしてちっとも写実的ぢゃない。でも、だからこそ何かの本質に迫れるような気がします。ラヴェル1楽章の冒頭や再現部などは、このザワザワした響きが絶品。
2011-09-14 01:14:56メト宣伝。今年のテーマは「思いっきり」。思いっきりメゾフォルテで、、、思いっきり不連続で、、、思いっきり感情を込めないで、、、瞬間瞬間を音楽に忠実に、確信犯でいきたいのです。
2011-09-15 00:44:16個人的な楽しみは牧神のマンジーラ。音程のあるアンティークシンバルでガムランとかで使いそうな奴。師匠のお眼鏡にかなった楽器なので、その天上の響きを早く聴きたいな。曲の最後に出てきます。贅沢の極みです。
2011-09-15 00:54:09そういえば、先日の練習で湯浅譲二さんが、僕の弾くDebussyのソロが「オーボエのフレーズがほんとにオーボエの音がするのに驚いた」との一言。これは企業秘密的なテクニック。真似できる人少ないかも。あとはホールとの相性で、本番もオーボエなどリード楽器的な音が響くかどうか。
2011-09-16 02:21:09Debussy牧神。誰の論文だったか、Wagnerだったら冒頭はオーボエだろう、と。牧神は葦の笛を連想させるわけで、それをフルートという違う楽器にあてがったところが天才的だと思う。と同時に、リード楽器に旋律が移るところでドラマが起きる仕掛けで、この構造は編曲に組み込みたかった。
2011-09-16 02:28:209/19の演奏会、僕の持ってるアジア(インド?)の打楽器を1個使う。今日合わせたけどいい音する。アンティークシンバルより少しやわらかくて複雑な音。ちょっとだけ音程が低いので、当日紙やすりで削ってみようと思う。(そのあとさびちゃったらさびちゃったで…)
2011-09-17 20:27:36今日はラヴェル弦楽四重奏曲の初打楽器あわせ。Timpやスネア、タンバリンとリズムを引き締めます。白眉はムチかな?w あたかも初めからそういうオーケストレーションだったかのような不思議な感覚をお楽しみに。19日(月)14時の紀尾井ホールです。http://t.co/UAmXsGqc
2011-09-17 23:03:069/19補足:牧神の午後への前奏曲 曲の最後のアンティーク・シンバルは、高い方の音のみアジアの民族楽器を使います。この曲に使いたくて9年前に購入(1度別の曲で使用)。セルジュ・チェリビダッケがこの楽器を『牧神』の同じ箇所で使っていたことを知ったのは、楽器購入後でした。
2011-09-17 23:03:53今日は、9/19に向けて初の打楽器合わせ。ハープも入り、全体がおおむね想定通りの響きで一安心。毎年この瞬間が過ぎないと安心できない。Ravelの打楽器2か所直しちゃった(僕は書き間違い以外ほとんど変えたことないので珍しい)。あとは当日のリハで最終調整。これは毎回僕にとって修羅場。
2011-09-17 23:27:18