なんでみんな(みんなじゃない)不倫するのかって、やっぱ不倫がコントとしてすごくわかりやすい設定だからなんじゃないかと今思った

出紅為郎 @powder_n_smoke

なんでみんな(みんなじゃない)不倫するのかって、やっぱ不倫がコントとしてすごくわかりやすい設定だからなんじゃないかと今思った。恋愛や性愛にまつわる規範というのがこの世には広くあって、異性愛中心主義とか一夫一婦制みたいなマンネリからの「ほどよい逸脱」「規範をギリ壊しきらない抵抗」が

出紅為郎 @powder_n_smoke

不倫なんかなと思う。「ギリ壊しきらない」というのが重要で、例えば「コント・一妻多夫」は規範をほぼ壊しきってるからネタとして成立しない。でも不倫って表向きは「結婚への裏切り」って態を見せながら実は「結婚への忠誠」に強く依存した設定なので演じやすいしウケる。規範を壊しきらないから。

出紅為郎 @powder_n_smoke

「不倫を許せるか/許せないか」みたいな質問は、その質問が存在してる時点でその場所は少なくとも不倫を一つのオプションとして設定できる程度には許してる。「殺人は許せるか」という質問を普通しないように、「一妻多夫は許せるか」も普通しない。規範をほぼ壊しきってるから。一夫多妻はその中間。

出紅為郎 @powder_n_smoke

コントをする時に「まず舞台があります」というのが前提で誰も疑問視しない、舞台という場所が当然視されてるように、規範というのは透明なので問題にされない。で、この社会で舞台とされてるのがロマンティック・ラブ・イデオロギーなんだけど、今こうやってそれを名前で呼べてる時点で実は半透明。

出紅為郎 @powder_n_smoke

規範を内面化してる人にとってはそれは100%透明なので、コントをやってるというよりガチなんだけど、多分ほとんどの人は半透明の舞台の上でコントとして演じてみたりガチになったりをその場その場で対応してる感じ。少数の人は舞台すら降りたり。でも基本みんな同じ劇場内にいるから目に入る。

出紅為郎 @powder_n_smoke

というか自分の目に入る範囲のことを「社会」と呼んでるんだけど。