アートシーン(2011年下半期)

2011年7月からの、展覧会その他美術に関するツイストを集約。
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sjo k. @sjo_k

ところで、今回の展覧会の全作品を出品している、在ワシントンDCの近代美術館・フィリップスコレクションには、ロスコルームがある。http://t.co/ebCUun69 ヒューストンのロスコ・チャペルとともに、いつかは行きたい。あと、やはりロンドン・テートモダンのロスコルームも。

2011-10-28 21:49:09
sjo k. @sjo_k

それにしても、いまいちなロスコと、大質量で色使いがちょっと似ているクリフォード・スティルのおかげで、どうにも川村記念美術館のロスコルームに行きたくなってしまった。今、過去の記録を調べてみたら、かれこれもう11か月も見ていない。やっぱり「年に一度はロスコルーム」だよなあ…。

2011-10-28 22:01:10
sjo k. @sjo_k

午前中、府中市美術館の「世紀末、美のかたち」展に行き、東府中に新しくできたらーめん西海で昼食。午後は東京都写真美術館の「こどもの情景」展と「写真新世紀 東京展 2011」、西武渋谷店A館7階の「TARO LOVE 岡本太郎と14人の遺伝子」展へ。そしてこれから晩飯を作る。充実。

2011-10-30 16:51:29
sjo k. @sjo_k

府中市美術館の「美のかたち」展、ピンクの地とライトブルーの花(カラー)の対照が美しいドーム兄弟「カイウ草文花器」と、刻まれた蜻蛉に緑色の星雲様の帯が透け重なるエミール・ガレ「昆虫文水差」という二つの硝子の器が白眉。器を「三次元の支持体に描かれた絵」として捉える視点を得た。

2011-10-30 21:09:05
sjo k. @sjo_k

「TARO LOVE」展では、山口晃「山愚痴屋澱エンナーレ」の、人を喰ったような、不愉快で愉快な諧謔に嵌った。この人、どこかで名前を…と思ったら、東京大学出版会の広報誌『UP』に連載されているエッセー漫画「すゞしろ日記」http://t.co/QstOX2VFの作者だった。

2011-10-30 21:29:22
sjo k. @sjo_k

先に国立新のモダン・アート展で引きつけられた、クリフォード・スティル。母国でも決して有名ではない彼の絵「だけ」を展示する美術館が、コロラド州デンバーに今日オープン、というニュース。http://t.co/5uVeMUku トップの写真だけでもクラクラする。行ってみたい。

2011-11-18 22:24:28
sjo k. @sjo_k

ブリヂストン美術館の野見山暁治展へ。私がある絵に惹かれ、ある絵には惹かれないのはなぜか、というのは前からの問いなのだが、野見山の絵を観ながら考えて、私は絵の中で意識を激しく飛び回らせたい、と思っていて、色彩・形象・「間」などでそのように仕向けてくれる絵を好むのだ、と気付いた。

2011-11-25 20:58:22
sjo k. @sjo_k

コレクション展では、マティスの「オダリスク」と「青い胴着の女」に足を止めさせられた。「質感」を切り詰めることで、「量感」を鷲掴みに捉えて見事に提示してみせる。言い方を変えると、細部の描写による「再現感」を切り、面的・塊的な描写によって対象物の「存在感」を強く打ち出す表現、である。

2011-11-25 21:15:11
sjo k. @sjo_k

トーキョーワンダーサイト渋谷の「アートの課題2011」展へ。チャン・ヨンヘ重工業の「The Struggle Continues」http://t.co/BODgYvNt。今PCで見ると衝撃は薄いが、ギャラリーの空間で大画面・高音量で見ると、とんでもなくカッコよくて腰が抜けた。

2011-11-27 21:40:38
sjo k. @sjo_k

東京都現代美術館の「ゼロ年代のベルリン」展へ。フジ・リユナイテッド「再会のための予行演習」の、練られたメタ・メタナラティヴを面白く観た。あと、マティアス・ヴェルムカ&ミーシャ・ラインカウフのゲリラ・ブランコと、クリスチャン・ヤンコフスキーのキリストオーディションの発想に感心。

2011-12-11 20:03:17
sjo k. @sjo_k

素晴らしかったのは常設展。企画1「布に何が起こったか?」では、白髪一雄と元永定正が並ぶ区画が圧倒的。それぞれの絵から横溢して空間を満たす動感に、押し流されそうになりながら、必死に踏んばって喰らい付いた。その先には、ロスコやモーリス・ルイスの大型の作品もあり、思わず快哉を叫ぶ。

2011-12-11 20:14:05
sjo k. @sjo_k

企画2「木の時間、石の時間」では、栗田宏一の土のインスタレーションにひどく感銘を受けた。2年前に川村美術館で見た時にも惹かれはしていたのだが、今回は、土を自然光のもとに置くことで、見る角度によって表情を変えさせる、という「演出」によって、作品の説得力が桁違いに増していた。

2011-12-11 20:25:40
sjo k. @sjo_k

トーキョーワンダーサイト本郷の「会田誠 美術であろうとなかろうと」へも。高田冬彦の映像作品に「うわぁーっ(半笑」となり、置いてあった手製の作品カタログも全部見て、やっぱり「うわぁーっ(半笑」となった。特に、「石にいろんな経験を積ませて偉い石にする」みたいなシリーズが(半笑

2011-12-11 20:39:15
sjo k. @sjo_k

それにしても、栗田宏一「POYA DAY 満月の日の小石拾い108夜」(栗田が8年かけて満月の日に各地で石を拾い、標本化した作品)と、高田冬彦の「偉い石」(承前)。同じ「石」を素材にした両作品の間に横たわる天文学的な距離に、「アート」の、いや、ヒトという種の可能性を感じる(半笑

2011-12-11 20:47:14
sjo k. @sjo_k

東京国立近代美術館の「ぬぐ絵画」展と所蔵作品展、ICCの「三上晴子 欲望のコード」と「オープン・スペース2011」、オペラシティ アートギャラリーの「感じる服 考える服」展・「寺田コレクションの若手作家たち」展・「上西エリカ」展へ。…と書き上げるだけで字数制限が来た(笑

2011-12-15 20:24:32
sjo k. @sjo_k

国立近代の「ぬぐ絵画」は、副題の通り、戦前期日本の裸体画を集めた展覧会。良い意味でも悪い意味でも、「授業」のようだ、と思った。説明文が充実しており、その内容が分かりやすく、説得力があって、「勉強」した気になれる。だがその優れた説明のせいで、絵そのもののと「裸で」向き合えなかった。

2011-12-15 20:30:19
sjo k. @sjo_k

だったら説明書きを見なければよかったじゃないか、と言われそうだが、説明を読まずに絵だけを見ていったら、おそらく私の印象に強く残る絵は一枚もなかった、と思う。つまり、「作品」ではなく、「展覧会」が良かったのだ。記憶をたどってみても、こういう展覧会はちょっと思いつかない。

2011-12-15 20:40:20
sjo k. @sjo_k

とは言え、おおっ!と思わせる絵がなかったわけではない。曽山幸彦「杵を持つ男」・高木背水「竹棹を持つ男」の現代写実にも通ずるのではないかとさえ思わせる緻密な描写。エロ劇画と見まごうばかりの甲斐庄楠音「裸婦」の迫力。熊谷守一の一連の作品に見られる大胆な対象把握・解釈と色使い。

2011-12-15 20:50:26
sjo k. @sjo_k

所蔵作品展。企画展と連動した裸体をモチーフにした作品の中では、ハリー・キャラハン「エレノアとバーバラ、シカゴ」(写真)と、デ・クーニング「風景の中の女」に惹かれる。あと、スティーグリッツが撮ったオキーフのヌード。オキーフがけっこうなボインなのに驚き、思わず何度も見てしまった(笑

2011-12-15 20:58:11
sjo k. @sjo_k

それから、靉光「眼のある風景」に強く引かれた(おそらく、前にもここで見たことはあったはずなのだが)。作家のことを全く知らなかったので調べてみたら、「池袋モンパルナス」に関わっていたようだ。まさに今、板橋区立美術館で「池モ」の展覧会をやってるじゃないか。行きたいところが増えました。

2011-12-15 21:07:16
sjo k. @sjo_k

オペラシティ の「感じる服 考える服」。着るものの9割がユニクロ、1割がコムサイズム、という私が服の展覧会なんて楽しめるかな?と思って行ったが、まとふ、神田恵介というデザイナーを知る機会になった。ただ、周りが(おそらく)モードや文化服装のエッジィな若者ばかりで気が引けた(笑

2011-12-15 21:17:09
sjo k. @sjo_k

板橋区立美術館の「池袋モンパルナス」展と、渋谷区立松濤美術館の「渋谷ユートピア」展へ。西高島平→板橋美術館→地下鉄赤塚、渋谷→松濤美術館と歩いたが、えらく寒いし鞄に一升瓶が入ってるしで、さすがに挫けそうに。板橋美術館の入口横に「不便でごめん」という垂れ幕が下がっていて笑った。

2011-12-22 21:23:43
sjo k. @sjo_k

「池袋モンパルナス」、(先日国立近代で惹かれた)靉光の絵は3枚あったが、残念ながら、それほど心動かされはしなかった。印象的だったのは、古沢岩美の3枚、特に「誘惑」。ポップで鮮烈で固着的な、ポスターのごとき色・構図・描写の上に、一部、油彩がもたらす質感・動感がうごめいている。

2011-12-22 21:40:17
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