【二章】遺体発見

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◈ 開始時刻となりました。イベントを開始致します。 発言可能の合図があるまで、なり垢は発言停止してお待ちください。

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◈ ……。

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◈ 熱が覚めない。何故だろう。 いや、逆だろうか？体が冷たいような気がする。

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◈ 手が震える。視界が霞む。 これじゃあまるで、何かに浮かされているようだ。

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◈ いや。きっと、その通りなのだろう。

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◈ それでも、戻る事はできない。 タイムマシンが飛び出て来ることなんて、あり得ないんだから。

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◈ …… 。

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＿＿＿＿＿＿

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◈ まだ、お天道様が上で輝いている頃。 柔らかな日差しが、煉瓦を緩やかに暖めていた。

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◈ こつり、こつこつ、こつん。 かつ、かつり、かつかつ。

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◈ 手でも収まりそうな小さな靴に、すらりと伸びたブーツのふたつ。 すっかり遊園地の雰囲気に馴染みそうな様相のふたりが歩いていた。

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◈ ……でも今日はいつもより、不機嫌かもしれないけど？

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◈ 【該当者発言可能】

木伽 祈 @Hope__kh

「…ちゃんとついて来てる？白うさぎ。チェシャ猫みたいに寄り道しちゃだめよ(後ろを振り返りつつ、パーク内を歩き)」

白ウサギ @hope_WRabbit

「失礼だなぁアリス、俺の事子供だと思ってない？ちゃんと着いて行ってるよ(ちゃんと着いてきてる！)……にしてもこんなものがあるんだな…(周りキョロキョロ見てる)」

木伽 祈 @Hope__kh

「そんな事思ってないわ、子供だと思ってるなら手を繋ぐ？って言うもの。……うーん、ここは本当に変な場所ね(キョロキョロ)

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◈ アリスの呼び掛けに、白ウサギが少しばかり不服げに応える。 これが童話のワンシーンだ。そう言われたって、納得できるかもしれない。

木伽 祈 @Hope__kh

「乗れる箱をぐるぐる回して、何が楽しいのかしら……。…白うさぎは何か気になるものはある？」

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◈ 目的地の定まらない歩みを進める中＿＿きょろりと泳いだ少女の瞳の中に、ひとつ。 なんだか、不思議なものが映った。

木伽 祈 @Hope__kh

「………あら？」

白ウサギ @hope_WRabbit

「……？どうかした？アリス」

木伽 祈 @Hope__kh

「どうかしてるのはわたしじゃなくてあの扉よ。ほら白うさぎ、あそこの扉。おかしいと思わない？」

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◈ アリスの目が見る、少し先。 歩みと同じく、白ウサギが視線を向ければ＿＿

白ウサギ @hope_WRabbit

「えぇ………？(困惑しながらもそちらを見遣り)」

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◈ ＿＿確かに、なんだかおかしなものだ。 施設のうちのひとつ。占いの館の扉が、何故か、半開きになっていた。