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nanka_daya
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奥村晃作
@okumura80kousak
◆現代短歌の推移、若者の歌 (その4人目) 𠮷田恭大歌集『光と私語』(いぬのせなか座 2019年3月刊)より ⑭ 百年を経て平日の晴れた日にあなたと亀を見にゆくんだよ (これも百年生きて死んだゾウガメのジョージに関わる歌なのであろうか)
2022-07-04 07:32:41
奥村晃作
@okumura80kousak
◆現代短歌の推移、若者の歌 𠮷田恭大歌集『光と私語』(いぬのせなか座 2019年3月刊)より ⑮ 恋人がすごくはためく服を着て海へ 海へと向かう 電車で (二人のデートは湘南の海(？)へ。二人して電車で向かう車中詠。彼女は派手目の服を着て、その服が車中に吹き込む風に吹かれ、はためいている。
2022-07-06 07:53:49
奥村晃作
@okumura80kousak
◆現代短歌の推移、若者の歌 𠮷田恭大歌集『光と私語』より ⑯ 知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう (ふと羽振りの良い知り合いの事を思った。彼はきっと「勝手に動く掃除機」何て言ったっけ、ルンバ？ あれ持ってるだろうな。経済的に恵まれた暮らしをしてる彼だから)
2022-07-07 07:50:10
奥村晃作
@okumura80kousak
◆現代短歌の推移、若者の歌 (その4人目) 辻井竜一・土岐友浩・谷川由里子 (言葉派ではない若手の歌を推しております。言葉派は言葉派で、また優れた歌人が居るわけですが) 友達の引っ越しのためあけていた一日がもう明日に迫る (ずいぶん前の約束であったのだろう。
2022-07-08 07:29:55
奥村晃作
@okumura80kousak
友達の引越しの手伝いの日が明日に迫ったのを改めて確認した折の歌。述べる歌だが、五句三十一音の短歌定型ピタリに詠まれており、読後の感じは快い)
2022-07-08 07:29:55
奥村晃作
@okumura80kousak
現代短歌の推移 𠮷田恭大歌集『光と私語』(いぬのせなか座 2019年3月刊)より⑰ 少年の、季節は問わず公園でしてはいけない球技と花火 同じ思いを、歌心をわたしは3首を費やして歌ったのであった。 『象の眼』の197頁から写す。 ここは公園 キミたちがボールを打って遊ぶから公園の椅子見て通り過ぐ
2022-07-09 07:51:32
奥村晃作
@okumura80kousak
◆現代短歌の推移 𠮷田恭大歌集『光と私語』(2019年3月刊)より ⑱ その辺であなたが壁に手を這わせ、それから部屋が明るくなった (彼女の部屋に泊まった時の歌。真っ暗い中、彼女が壁に手を這わせて、灯りを付け、部屋は明るくなった。的確に述べてあり、五句三十一音、定型ピタリの歌。口語短歌)
2022-07-10 07:41:03
奥村晃作
@okumura80kousak
◆現代短歌の推移、若者の歌 (その4人目) 𠮷田恭大歌集『光と私語』(いぬのせなか座 2019年3月刊)より ⑲ 駅前の広場に君と鳩がいて近づけば散らばってゆく鳩 (読み下ろして納得し、共感する歌。デイトの待ち合わせ場所の広場に行くと、彼女はすでに来ていて、ベンチに坐っている。
2022-07-11 07:53:28
奥村晃作
@okumura80kousak
真っすぐ向かって行くと、鳩がさっと散らばって行った。下の句、句跨りのワザを用いて、一首を五句三十一音の定型に収めているのは心地よい)
2022-07-11 07:53:28
奥村晃作
@okumura80kousak
現代短歌の推移、若者の歌 𠮷田恭大歌集『光と私語』(いぬのせなか座 2019年3月)より ⑳ 名画座で知り合いに会う。今週の今日と明日だけやってる映画 (こうゆう事ってありますよね。三句以下も丁寧に正確に表現していて納得する。ぴったり定型に収まっている歌は、読み下ろして心地よいですよね)
2022-07-12 07:37:51
奥村晃作
@okumura80kousak
◆現代短歌の推移、若者の歌 (その4人目) 𠮷田恭大歌集『光と私語』(いぬのせなか座 2019年3月刊)より ㉑ ヨドバシの二階はいつも眩しくてめいめい首を振る扇風機 そのまんまを詠んだ、殆ど一行の散文ですね。でもフォルムを守り、技の効かし(下の句の句跨り)があれば、立派なうた、短歌です。
2022-07-13 07:48:47
奥村晃作
@okumura80kousak
◆現代短歌の推移、若者の歌 (その4人目) 𠮷田恭大歌集『光と私語』(いぬのせなか座 2019年3月刊)より ㉒ 阿佐ヶ谷はまだ先だけど人前で眠るあなたの口は閉じなよ (ひと日のデートの帰りの電車内。もうすぐ下車駅の阿佐ヶ谷。ふと見ると彼女は眠りこけている。よほど疲れているのであろう。
2022-07-14 07:50:10
奥村晃作
@okumura80kousak
「口は閉じなよ」が何とも優しい言い回し。すでにこの頃からと言うべきか、若者たち、男女を問わず、ひどく疲れているようですね)
2022-07-14 07:50:10
奥村晃作
@okumura80kousak
◆現代短歌の推移 𠮷田恭大歌集『光と私語』 ㉓ バス停にそこの家から持ち出したみたいな椅子があるので座る (読み下ろして全く同感。あるある短歌。述べてるのだけれど、ピタリ、五句三十一音の定型に収め、かつ、三句から四句にかけての句跨りのワザの効かしがあるので、立派な短歌と言えよう)
2022-07-15 07:40:37
奥村晃作
@okumura80kousak
◆現代短歌の推移、若者の歌 (その4人目) 辻井竜一・土岐友浩・谷川由里子 (言葉派ではない若手の歌を推しております。言葉派は言葉派で、また優れた歌人が居るわけですが) 𠮷田恭大歌集『光と私語』(いぬのせなか座 2019年3月刊)より㉔ 了 この人も嵐のあとの海岸に打ち上げられたかたちで眠る
2022-07-16 07:55:15
奥村晃作
@okumura80kousak
(短歌に賭け、或いは演劇に賭け、ひたむきに生きる若者たちは、疲れ切っているみたい。コロナ禍の世ではなおさら、大変だろうなと思う)
2022-07-16 07:55:15
奥村晃作
@okumura80kousak
★八千首から十首選んだ自選歌に愛唱歌あれよ お読み下され ➡Hikosaburou.jimdofree.com ☆ロングインタビュー 奥村晃作さんに聞く―聞き手 久々湊盈子 Kukumiei.jimdofree.com
2022-07-15 10:07:50