安倍元首相銃撃事件の背景にある旧統一教会とは何か

島薗進 @Shimazono

【なぜ、とくに日本で激しい搾取的な布教が行われたのか？】櫻井・中西『統一教会 - 日本宣教の戦略と韓日祝福』より kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-97848…　 「アメリカは文鮮明及び教会幹部達が活動戦略を練り、政治的な活動を行う中心地であり、教義上は、アメリカが韓国を政治的にサポートすることになっている

何もせんほうがええ @MITARAI_H

この女性たちはどうしているのでしょうか。 twitter.com/Shimazono/stat…

島薗進 @Shimazono

「日本が韓国に「侍る」、つまり人材と資金の供給を行うのは当然だという教えにのっとったものだ。韓国では約七〇〇〇人の日本人女性信徒が、統一教会の「祝福」により韓国人男性と結婚したが、これは韓国の農村部の男性の結婚難が背景にあったとされる。」 twitter.com/Shimazono/stat…

2022-07-11 20:53:36

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日本固有の問題ということか？ twitter.com/Shimazono/stat…

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富裕層だったら起きなかったということか？ twitter.com/Shimazono/stat…

島薗進 @Shimazono

「実際に日本の統一教会信者の場合、子供の教育、老後の蓄えも含めた社会生活の基盤が整っていない信者が多いので、さらなる献金は生活破壊につながる」（櫻井・中西『統一教会』より引用）。安倍元首相殺害犯の家族の状況は、2010年刊行のこの研究書の説明から理解できるところが大きい。 twitter.com/Shimazono/stat…

2022-07-13 17:13:26

何もせんほうがええ @MITARAI_H

この本を読んだ記憶はあるのですが、750年忌と3.11でかき消されてしまったのはまことに遺憾m(_ _)m twitter.com/Shimazono/stat…

島薗進 @Shimazono

中西尋子氏によるインタビュー調査の成果を、櫻井義秀・中西尋子『統一教会 - 日本宣教の戦略と韓日祝福』で読むことができます。 twitter.com/MITARAI_H/stat…

2022-07-12 09:16:32

何もせんほうがええ @MITARAI_H

天理大学金子昭教授による書評的論考「信者一人ひとりの主体的権利を宗教に」（『グローカル天理』2010年6月号） 「他山の石としての統一教会　我が国の宗教関係者に今、ぜひ読んでもらいたい本がある。それは櫻井義秀・中西尋子著の『統一教会一日本宣教の戦略と韓日祝福』（北海道大学出版）である」

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「反社会的カルトとして問題となっている統一教会を、宗教社会学的な切り口で徹底的に調ぺ上げた著作は、本書が初めてのものだ。」「天地正教（統一教会による霊石販売活動のダミー教団）の調査をしていた時期、同教関係者が著者の一人である櫻井氏の自宅の門塀に車でぶつかり、その一部を壊して」⇒

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「しまう事故を起こした。加害者は故意ではないと主張したが、櫻井氏の家族の心をおおいに寒からしめた。ふつうの宗教団体の研究調査では、 このような不可解な“ 事件 ”は起こらない。」 「ー読して感じる印象は、宗教の名の下に信者に対して強引な布教や法外な献金をさせることにより、」⇒

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「人間性を著しく傷つける異常な事態がかくも大規模に進行しているのかという危機感である。しかも、同様の問題はひとり統一教会だけでなく、他の宗教団体にも大なり小なり当てはまることにも気がつく。」⇒ 伝統仏教でも少なからず類似した問題を起こした時期がある。

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「だからこそ、我が国の宗教関係者はみな、宗教の社会的評価を取り戻すためにも、統一教会の問題を他山の石とすべきなのである。」⇒ 書かれたのは2010年だが、まるで今の問題のようだ。3.11で宗教への信頼はどれだけ回復したのだろうか？

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「韓国人男性の結婚難対策　統一教会は韓国生まれのキリスト教系の異端的新宗教であるが、韓国と日本とで異なった布教伝道の戦略と論理を用いている。韓国では多角経営的な経済活動や社会事業を行う「花形スター」として振る舞うのに対し、日本に対しては「金のなる木」と見なして違法な」⇒

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「布教・査金調達を行う。 我が国の青年信者は身も心も捧げる徹底した献身を求められ、中高年信者は家庭崩壊寸前までいたる徹底した献金が求めれる。信仰のための人生のリスクや犠牲がきわめて大きく、しかも何の歯止めもかからない。これが社会問題として顕在化し、「青春を返せ」裁判や」⇒

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「霊感商法訴訟のような刑事告発にまで発展している。信仰があるうちは法外な献金や献身も宗教的行為になるが、信仰をやめれば、あるいは信仰しない者から見れば全く詐欺の被害である。これでは、そもそも宗教として社会的是認すら得られまい。」⇒ 旧統一教会は監督と日本では別の顔をしている。

何もせんほうがええ @MITARAI_H

「しかし、緯国の新聞では、日本でのトラプルは全く報道されていない。単に宗教界だけではなく、日韓関係の健全な発展にとっても由々しき大事である。 とくに重大なのは、7000人にも上る日本人女性が 「韓日祝福」と称し、農村男性の結婚難対策として韓国人男性と集団結婚させられている現実である」⇒

何もせんほうがええ @MITARAI_H

「統一教会の教説によれば、 日本は韓国を“植民地支配” したから、その所業は人類を堕落させたエバと同じである。だから、エバ国家日本の女性はアダム国家（韓国）の男性に嫁いで、夫やその家族に尽して贖罪すべきあるというわけである。一方、韓国独身男性たちに対しては、」⇒

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「幸福な結婚ができるからと甘い言葉で勧誘する。そのため、“にわか信者”が農村部を中心に多数出現するにいたった。 本書の中で、中西氏が詳細な現地取材と聞き取りを通じて、そうした日本人女性信者の肉声を伝えているが、憤りと痛ましさとで、とても冷静に読めたものではない。」⇒

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「熱心な信者である本人に対し、相手の男性は結婚目的のにわか信者のため、信仰は希薄か全くない場合がほとんどである。その上、経済的困難や夫家族への一方的奉仕関係、また子どもの言語能力不足や情緒不安定といった問題も発生している。」⇒ あまりに過酷な現状があった。

何もせんほうがええ @MITARAI_H

「教団組織と信者との関係は　　統一教会に入信する若者は、概して育ちの良い素直な人間ばかりである。ただ、彼らが若者らしく心のどこかで社会に不満を持ちつつ、生きがいを求めているところが、まさにつけ込まれる隙となってしまう。統一教会は正体を隠してそうした者ばかりに接近する。」⇒

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「そして、彼らを熱心な布教伝道者に育成させる巧妙なマニュアルも作られている。どこの宗教教団でも、伝道活動やその意欲が信仰の一つのバロメータになっている。たしかに伝道が信仰の強化にもつながるものであるが、統一教会の場合はそれが極端で、伝道こそが信仰を形成するのである。」⇒

何もせんほうがええ @MITARAI_H

「しかしそうなってしまうと、信仰にとって最も肝心な内面的成長の契機が脱落してしまう。つまり、 主体的に自己を振り返ることで、 信仰を通じた自己解放や人間的成熟のプロセスが無くなってしまうのである。」⇒ そのありさまが「洗脳とかマインドコントロールに陥っているように見える」と。

何もせんほうがええ @MITARAI_H

「これは統一教会の問題だけではない。信者が教団組織に忠実に尽し、不平不満を口にしないのを“素直である”と称賛する傾向がどの教団にもある。これは言葉のきわめて危うい使用法である。真に素直であるのは、何よりもまず自分自身に素直であるということでなければならない。」⇒

何もせんほうがええ @MITARAI_H

「そうであってこそ、自由や内面性を放棄させ、自らの意志で服従することを迫る組織の集団圧力や空気支配に抵抗できる主体性を養うことができるのである。」⇒ 素直な若者が「カルト教団」に絡め取られるのは 「その “素直さ”が教団への忠誠心にそのまますり替えさせられてしまう。」からだ、と。

何もせんほうがええ @MITARAI_H

「しかし、真の宗教的信仰ならば、信じる者を自他共に開かれた精神の開放回路へともたらしてくれるものだ。そこには内面性の自由や解放感がみなぎっている。これこそ、宗教が人間にもたらしてくれる最大の恩恵である。私たちがどこを見て宗教を評価するかといえば、」⇒

何もせんほうがええ @MITARAI_H

「信者一人ひとりの生き生きした姿であり、信者相互の分けへだてのない関わりにおいてに他ならない。宗教の主人公は信者一人ひとりであり、その人間としての主体性の尊重こそが宗教教団が信者に保証すべき最大の権利なのである。」 立ち止まって振り返ることを教える。疑いも重要なミッションなのだ。