イヤホンと音楽について

他の方にまとめられていましたが、自分でまとめ直しました。 音楽「経験」は「空間」と「時間」の共有から、「空間」と「時間」の分離、そして最小単位へと移行していっているのではないかということが骨子になります。
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「時間」と「空間」の両方の視点から考察を加えています。

けんちゃん @kenchan5

イヤホンと音楽について:①パロール=声=耳は常に「いま、ここ」つまり、「共時的」な性質をもつ。イメージとしては横へ横へと広がる感じ。すると、「耳の経験」は複数の人に共有する体験ともいえる。具体的には、昔であれば聖歌だったり、今ではライブだったりのことを指す。

2011-08-31 23:10:33

音楽を聴取する「時間」を共有することは「空間」を共有することと違いがなかったということです。

けんちゃん @kenchan5

イヤホンと音楽について:②「演奏」を共時的に共有する体験は、コンサートホールやサロンにおける演奏のように「分断化」されていく。地域、宗教といった、大きな共同体でなくても、嗜好するそれなりの人数が集まれば楽しめるものになっていった。

2011-08-31 23:15:47

技術の発達にしたがって、「時間」の共有と「空間」の共有が分離しても音楽の聴取の経験が実現可能になっていきます。

けんちゃん @kenchan5

イヤホンと音楽について:③この「演奏」の体験は技術の開発ないし向上によって「再生」の体験へと変化を遂げる。つまり、「採譜」→「演奏」→「聴取」の経験ではなく、「再生」→「聴取」の体験へと移り変わる。これが、はじめ音楽の持っていた「耳」=共時的性質を大きく変革した。

2011-08-31 23:20:38
けんちゃん @kenchan5

イヤホンと音楽について:④ここで、導入したいのは音楽を録音・再生するメディアついての視点である。ウルトラざっくり言うと、レコード→カセットテープ→CD→(MD)→MP3をはじめとするデータへと変遷をしてきた。このように、音楽は共時的で共有する体験ではなくなってきている。

2011-08-31 23:26:26
けんちゃん @kenchan5

イヤホンと音楽について:⑤音楽は「演奏」を抜きにして録音・再生「メディア」が「聴取」体験を担うようになってきたわけである。ここでようやく、音楽とイヤホンについて。イヤホンは音楽=「耳」の持つ共時的、共有体験に「止めを刺した」といえる。

2011-08-31 23:32:23
けんちゃん @kenchan5

イヤホンと音楽について:⑥というのも、イヤホンで音楽を聴取するときは外部の音から「断絶」されることになるからだ。あらゆる音楽は自身のコントロール下におかれ「再生」され「聴取」することになる。そこでは、意図しない音は排除される。文字通り一人の世界に浸れるのである。

2011-08-31 23:38:39

ここにおいて、聴取「空間」は「個人」という単位に最小化される。

けんちゃん @kenchan5

イヤホンと音楽について:⑦ここにおいて、共時的であり、共有体験としての音楽は死んだ。近年フェスの隆盛やUSTなど音楽の「ライブ回帰」などが言われて久しい。これは今まで述べてきた共時的、共有体験としての音楽を取り戻そうとする試みであろう。

2011-08-31 23:43:52
けんちゃん @kenchan5

イヤホンと音楽について:⑧ライブ回帰、それもひとつの手段であろう。ただ、それだけではないと考えている。むしろ新たな可能性が見えるのではないかと思っている。なぜならば、我々は「音楽」それ自体と向き合う手段を人類として初めて手にしているとも考えられるからである。(了)

2011-08-31 23:46:25

共有体験としての音楽の復権という方向性と、純粋な表現形式の実現という方向性の2つがありえると思う。

けんちゃん @kenchan5

長くてワロタww酔っぱらい乙ww

2011-08-31 23:47:08
けんちゃん @kenchan5

声=パロールの共時的性質を、音楽においてはイヤホンでぶった切っちゃえるんじゃないかってことです。

2011-08-31 23:50:12