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この記事の「積極的自由」の説明はあんまりよくない気がするな。 » 東京大学「多様性を目指す!!(ただしチー牛は除く)」|青識亜論|note note.com/dokuninjin7/n/…
2022-07-31 12:49:22青識さんはそれを結果の平等と同一視してみるみたいだけど、バーリン先生の積極的自由は平等の話ではなく、すいろ理性や「本当の私」が命じることをすることだったような気がする。
2022-07-31 12:50:42「ドアが平等に開かれてないと自由でもなければ平等でもないっす」「ドアが開かれてても(事情で)実際にそのドア通ることができないと自由じゃないっす」みたいな議論は別にある気がする。たとえば立岩先生がやってると思う。
2022-07-31 12:53:30まあ立岩先生なんかは「自由の平等」、社会がみんなに同じような選択肢を与えるよう手配するべきだ、みたいな話をするわけだけど、これはバーリンの積極的自由の話とはいちおう別。
2022-07-31 12:56:05「開いたドアーを通って歩く権利をもってはいるが、もし私がそうせずに座ってじっとしていたいと思うなら、じっとしていたとしても、私がそれだけ自由でなくなるということはない。自由とは行為する機会であって行為それ自体ではなく、行動の可能性であって〜」(邦訳p.63)
2022-07-31 14:57:20「ある人の消極的自由の範囲は、いわばどのドアーが、いつく彼に開かれているか、各ドアーのかなたにどんな見晴しが開けているか、どのくらい広く開かれているか、の函数である。」p.73
2022-07-31 14:58:39ぐらいかな。「一部の人には(当人の資質や環境などによって)ドアが開かれてないので積極的にドア作ってあげないと、みたいな話はこの本じゃなかった気がする。
2022-07-31 14:59:43(バーリンの)積極的自由の概念を「(誰かが)積極的にある人の選択肢を増やしてあげるべきだ」みたいな概念として理解するのはどっかで誤解がはいってそうに思う。
2022-07-31 15:00:57理性的に考えれば無視すればいいのに、流行りネタの面白立て看板にTwitter民がdriveされているわけだが、これはどうも積極的自由の問題になるらしい。我々は強制はされていないが、自律性が欠如している!
2022-07-31 14:51:17まあバーリン先生は「邪魔されずに好き勝手ツイッタする自由」(消極的自由)の方が、「理性的に考えてツイッタなんかしない本当の自由」「ツイッタのへんな話に右往左往しない本当の自由」とかよりとりあえず大事です、と主張している。
2022-07-31 15:08:58おもしろいのは、この「本当の自由(積極的自由)」みたいな発想は、おそらくいまキャンセルカルチャーとかって言われるものの核にもあるんよね。
2022-07-31 15:10:04「AVに出たりコルセットやハイヒールで自分の体を痛めつけたりしているのは、消極的自由ばっかり考えてて本当の自由のことを考えていません!私たちがなんとかしてあげないと!」
2022-07-31 15:12:00実はバーリン先生もけっこう議論がだらだらしていて、訳文も読みやすいというわけではないので読むのがたいへんなんだけど、やはり大事なことを指摘しているなっていう感じはあり、それにまあ多くの人びとが重要だとみなしている本なので読む。
2022-07-31 16:12:10バーリンの妙は「他人の奴隷にならないこと」と「自分自身の主人であること」は同じ事柄を別の角度から言ってるように見えるけど、その強調点の違いが色々効いてくるんだよ、ということなんじゃないですかね。
2022-07-31 15:16:04感性的欲求に振り回されてるやつは自分の人生をちゃんと生きてない、みたいのが分かりにくいのかな。少なくとも青識さんの理解はあまり標準的な理解ではないと思う。
2022-07-31 15:33:10諸先生方の御指摘をふまえ、一部修正&追記しました。積極的自由の概念については、私も予断をもって書いてしまったので、御指摘いただいた内容は勉強になりました。 note.com/dokuninjin7/n/…
2022-07-31 23:05:15