#sig_925

2011/9/25に開催された、多文化共生社会における日本語教育研究会「日本語教育の公的保障と教育支援システムを考える」のtsudaりをまとめました。
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土井佳彦 @doiyoshihiko

日本語教育学会テーマ別研究会:多文化共生社会における日本語教育研究会(通称:SIG)の第8回研究会「日本語教育の公的保障と教育支援システムを考える」@大阪産業大学梅田SCがはじまりました。ハッシュタグ「#sig_925」でtsudaります。 http://ht.ly/6E0DF

2011-09-25 13:38:25
土井佳彦 @doiyoshihiko

開会にあたり、法政大学の山田泉教授より「基礎日本語教育の意義について」でづ。 #sig_925

2011-09-25 13:39:08
土井佳彦 @doiyoshihiko

山田:公的な日本語教育の必要性が叫ばれて久しいが、未だにボランティア頼みという状況はおかしい。 #sig_925

2011-09-25 13:40:00
土井佳彦 @doiyoshihiko

山田:誰がこの国のあり方に責任を持つのか。韓国では、外国人地方参政権(2005)、在韓外国人処遇基本法(2007)、多文化家族支援法(2008)、学校教育への非正規滞在子女受入(2011)などの法的整備がなされている。 #sig_925

2011-09-25 13:42:02
土井佳彦 @doiyoshihiko

山田:「誰が」の中には、もちろん在日外国人も含まれている。彼らにも、この国のあり方についての議論に参加し、役割を担ってもらいたい。 #sig_925

2011-09-25 13:43:10
土井佳彦 @doiyoshihiko

山田:外国人への「サービス」としてではなく、議論の場に立つための一つとしての日本語学習の機会をつくる。 #sig_925

2011-09-25 13:44:07
土井佳彦 @doiyoshihiko

山田:近代国民国家では、産業の近代化を進めてきた一方で、国民の近代化がなおざりにされていた。民主主義社会における主権者の育成が十分にできていない。 #sig_925

2011-09-25 13:46:40
土井佳彦 @doiyoshihiko

山田:近代国民国家においては、対等・平等な社会参加(=社会のあり方に対する対等・平等な責任)が不可欠。 #sig_925

2011-09-25 13:48:01
土井佳彦 @doiyoshihiko

山田:佐藤学氏は「リテラシー(=知的社会参加能力)を差別と支配と抑圧と排除の手段としてではなく、人々の平等と自立と解放と連帯の手段として機能させるためには、どのような教育の実践が求められているのか」と問いかけている。 #sig_925

2011-09-25 13:50:09
土井佳彦 @doiyoshihiko

山田:国際人権規約第十三条には、(正当な)教育を受ける権利はすべての人に保障されるべきだと書いてある。社会の問題を読み解き(批判的に考え)、自らが変わって、社会を変えること(=生涯学習)、個人の価値観が社会規範を変えるのだと思う。 #sig_925

2011-09-25 13:52:20
土井佳彦 @doiyoshihiko

つづいて3名の方より、報告と課題提議です。お一人目は、佐賀大学留学生センターの貞松明子氏より、「佐賀県における初期日本語指導の教育実践 初級日本語集中講座」です。 #sig_925

2011-09-25 13:53:49
土井佳彦 @doiyoshihiko

貞松:ボランティア教室の初級指導の限界として、①人的限界(ボランティア教師の指導力、考え方・取り組み方・時間的制約等)、②環境的限界(教室の時間・回数・期間・場所・周囲の理解不足等)がある。①はプロがすべき、②は集中講座にすべき、といった考えもある。 #sig_925

2011-09-25 13:55:44
土井佳彦 @doiyoshihiko

貞松:初級は日本語教育の専門家が、集中的に教えるべきで、それを行政(公的機関)が開催すべき、だという思いがあって周囲に働きかけたところ、半年後に実現することになった。 #sig_925

2011-09-25 13:57:20
土井佳彦 @doiyoshihiko

貞松:国際交流協会の自主事業として教室を開設し、会場費・講師料・託児費用・コピー代・教材費等の経費負担をお願いした。また、一週間を通じて同じ場所を確保してもらい、外国人登録窓口等での学習者募集チラシの配布や地方新聞への掲載もお願いした。 #sig_925

2011-09-25 13:59:07
土井佳彦 @doiyoshihiko

貞松:指導者側は、1日6時間×6日間=36時間で何を教えるか考え、結論として日本語の基礎的な部分をプロが担うこととした。それ以降は地域のボランティアに委ねた。 #sig_925

2011-09-25 14:00:11
土井佳彦 @doiyoshihiko

貞松:自作テキストの特徴は、①ローマ字付加、②多言語対応の語彙表、③フォントは教科書体、④基本文・応用文でインプットに徹する、⑤宿題でアウトプット(自己表現)、⑥取り外し可能なバインダー仕様、という点。 #sig_925

2011-09-25 14:02:14
土井佳彦 @doiyoshihiko

貞松:平成22年2月から今月いっぱいまで、佐賀県内3市で計8コースを実施した。コースごとに、カリキュラムに改善を重ねた。 #sig_925

2011-09-25 14:03:37
土井佳彦 @doiyoshihiko

貞松:集中講座の利点として、日本語学習の面からは、①学習効率がいい、②いい意味での競争意識が芽生える、③教室活動体験が学習に対する姿勢を育む、精神的な面からは、学習者間に共同意識・連携が芽生える、などがある。 #sig_925

2011-09-25 14:05:05
土井佳彦 @doiyoshihiko

貞松:ボランティア教室との連携として、①情報(講座開催時期・学習者)の共有、②講座最終日(7日目)に交流会を開催(学習者とボランティア教室をつなぐ)、③ボランティア向けブラッシュアップ講座等で集中講座の内容を理解してもらう、④ボランティアの相談に応じている。 #sig_925

2011-09-25 14:06:58
土井佳彦 @doiyoshihiko

貞松:佐賀市国際交流協会の事業として、在住外国人の支援・自立を目的に、22万円(2回分)の予算をつけている。ほとんどが講師・保育謝金。課題としては、在住外国人の実態把握ができていないこと。今後は市の予算化と市職員の認識を高めていきたい。 #sig_925

2011-09-25 14:09:23
土井佳彦 @doiyoshihiko

貞松:また、平成23年1月に佐賀県日本語学習支援“カスタネット”を立ち上げ、文化庁委託事業を受けて唐津市で初級日本語集中講座を実施した。会場費、講師謝金、保育費(NPO委託)等で約27万円(1回分)となっている。 #sig_925

2011-09-25 14:11:45
土井佳彦 @doiyoshihiko

貞松:佐賀市としての課題は、来日直後の外国人への(日本語教室の)周知方法、市の自主事業化がある。しかし、行政主導になれば情報が行き渡るのかは不明。 #sig_925

2011-09-25 14:13:10
土井佳彦 @doiyoshihiko

貞松:佐賀県としては、県内他市町村に広げるために、各自治体への働きかけが必要であるとともに、ボランティアを育成し、新たな教室を立ち上げることも必要。県内全体的にみて、教室も人も足りていない。 #sig_925

2011-09-25 14:14:46
土井佳彦 @doiyoshihiko

貞松:今後の予定としては、鳥栖市と佐賀市で集中講座の開催を予定している。また、来月から熊本市でも実施予定。 #sig_925

2011-09-25 14:15:39
土井佳彦 @doiyoshihiko

貞松:さいごに、各地に散在している外国人に「住民」になってもらうには、まず日本語が必要。プロの初期指導からボランティア教室へ、言語的自立から経済的自立へと進めていきたい。以上。 #sig_925

2011-09-25 14:16:43
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