2011年9月27日

茂木健一郎さん連続ツイート 『「参勤交代のような、人が混ざり合う仕掛けが欲しい」』

茂木健一郎(@kenichiromogi)さん連続ツイート
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茂木健一郎 @kenichiromogi

さひ(1)先日、熊本に行った時に、お城の横にある資料館で、江戸時代の細川家の「参勤交代」についての展示を見た。大分の港まで歩いていって、そこから船で大阪に至り、さらに江戸まで向かう。一日40キロは歩いたらしい。それを見ていて、想像が大いに膨らんだ。

2011-09-27 06:09:26
茂木健一郎 @kenichiromogi

さひ(2)もともとは大名の財政を圧迫させ徳川家に反逆できないようにと導入された参勤交代だが、結果として文化を花開かせた。街道の宿場は本陣を初めとして賑わい、江戸と地方の文化が交じり合い、「移動」のためのさまざまな工夫、道具を生み出した。

2011-09-27 06:10:50
茂木健一郎 @kenichiromogi

さひ(3)細川の家来たちが、まずは九州内をてくてくと歩いて大分の港に至り、大阪からまたてくてくと歩いて江戸に至る。その時間の流れを想像してみると、今の世からは失われてしまった、のびやかな豊かさ、愉しさがそこにあるように感じられるのである。

2011-09-27 06:11:54
茂木健一郎 @kenichiromogi

さひ(4)養老孟司さんが、「脳化社会」を生きる都会の住民にも、自然の中で土に向き合うような生活をさせるためにも、現代において「参勤交代」を復活させてはどうかと提案されている。武家諸法度のように「強制」することは好ましくないとしても、人々の移動は面白い効果をもたらすと思う。

2011-09-27 06:13:36
茂木健一郎 @kenichiromogi

さひ(5)イギリス人があこがれる生活スタイルは、ロンドンにフラットを持ち、田舎にも家を持つということ。そんな余裕がある人は限られているが、地方にも豊かな文化が育ち、一方でロンドンにもさまざまな地方の消息がもたらされるという、「まざりあい」をもたらす上で効果があった。

2011-09-27 06:15:48
茂木健一郎 @kenichiromogi

さひ(6)現代の日本でも、地方と都市の人々、文化の「混ざり合い」をうながす工夫が求められているように思う。たとえば一年のうち一週間を特定の街で過ごす、くらいから初めても良い。「親戚」づきあいをするというのでもいい。そんな文化が生まれれば、日本の風景も変わるだろう。

2011-09-27 06:17:05
茂木健一郎 @kenichiromogi

さひ(7)現代の日本において、参勤交代にいちばん近い生活をしているのは、忘れがちだが地方選出の国会議員たちだろう。週日は東京で議会に出て、週末は選挙区に帰る。東京と地方の両方を見ている議員さんたちからの、日本をかき混ぜ、活性化するアイデアを期待したい。

2011-09-27 06:18:31
茂木健一郎 @kenichiromogi

さひ(8)参勤交代に限らず、「交通」こそが私たちの社会に文化をもたらすのだと思う。地方活性化の鍵として、よく「よそ者、若者、ばか者」ということが言われる。人が一カ所に淀まずに、動き、混ざり合うような、そんな工夫ができたらいい。

2011-09-27 06:19:51
茂木健一郎 @kenichiromogi

さひ(9)人間は、淀むと、余計なことを考えるようになる。動いて、風を受けて、異質な他者に出会い、ホーム&アウェイで闘い続ける人は、後ろ向きのルサンチマンに陥りにくい。日本人の足腰を鍛えるためにも、現代における「参勤交代」とは何か、真剣に考えてみてはどうだろう。

2011-09-27 06:21:12
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、「参勤交代のような、人が混ざり合う仕掛けが欲しい」ことについての連続ツイートでした。

2011-09-27 06:21:52

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