江川紹子さんの「國井検事・証言メモ」

Shoko Egawa @amneris84

大阪地裁にゃう。落合せんせもいらっさる

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なんだ、今日は午前中だけだって

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國井検事、村木さん事件の捜査の正当性を縷々語る。曰く、上村元係長が共謀を認めた、凜の会の倉沢元会長が村木さんから証明書渡されたと言ってる、河野氏は受け取りを否認してる云々。倉沢、河野を自ら取り調べて確かめた、と。ＦＤプロパティは消極証拠ではあるが、積極証拠から認定できる、と思った

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國井検事、さんざん正当性を述べた後、現在の認識を問われ「私を含めて証拠の評価甘かった。積極証拠を過大に評価。消極証拠を冷静に判断すべきだった。村木さんとご家族にご迷惑をおかけした。この場を借りてお詫びしたい」と。ホントに悪いと思うなら、この場を借りずにもっと早く詫びたらどうかにゃ

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村木さん事件について、検察は村木さん不在の所で、当時の証拠の評価に甘さはあったかもしれないが、検察官たちは村木さんの有罪を信じて一生懸命裏付け捜査もやって活動した結果で不当なものではない、という主張を事実として固めようとして懸命になっている。

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國井検事は同僚宛に、「ブツを改ざんするというのは聞いたことがないが、一般論として、言ってもいないことをＰＳにすることはよくある。証拠を作り上げたり、もみ消したりするという点では同じ。前田さんを糾弾できるほどきれいなことばかりしてきたのかと考えると分からなくなる」とメールしていた

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國井、「被疑者の話が明確でない場合、斟酌してわかりやすい言葉にすることはよくある。性犯罪などで否認している時に被害者の言うことを読み上げて『こうじゃないのか』と追及して『その通りです』と言われれば、被疑者が直接言ってなくても、その内容を書いて確認させる」云々とだらだらと苦しい弁解

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まったく言ってないことを供述人の意に反してＰＳにする、という意味ではないのか？との質問に、國井「そういうことがまかり通っているわけではないということは、検察庁を代表してここで強く言っておきたい」と。國井はいつ検察の代表になったのかにゃ？　まともな仕事している検事は迷惑だろうにゃ～

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國井は、村木さん起訴後の一昨年７月、前田から改ざんの事実を知らされ、恐ろしくなると同時に、「私の取り調べが至らないために、こういう犯罪まで手を染めたのかと思うと申し訳ないという負い目もあった」と。國井は担当事務官に改ざん前のＦＤのプロパティの印刷を添付した捜査報告書させているが、

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「当然、捜査報告書があることは前田さんもご存じでしょうし、このような犯罪をやる以上、この捜査報告書を何らかの形で公判部に引き継がないようにしていると思った」と。もし、國井の見立て通り、前田が捜査報告書を破棄していれば、ＦＤ改ざんは完全犯罪となり、村木さんは有罪になっていたかも…

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前田は、捜査報告書の存在を忘れていた、と供述しているらしい。しかし、証拠品を分析した「ブツ読み表」に、國井がＦＤについて還付「不可」と書いたのに、前田はわざわざ「可」と書き換えるなど、細かい手続きもやっている。「忘れた」というのは、いささか不自然な感じも。

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國井も、村木弁護団が公判前整理手続きで捜査報告書を根拠にプロパティ問題を指摘すると知って、「びっくりした。捜査報告書が弁護人に開示されていることが渡って、前田さんはどうしたんだろうか、と思った」と。前田が報告書を破棄していなかったことに驚く國井は「どうするんですか」と前田に質問

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前田は「上村のＦＤ還付した後、上村の弁護人からは何の連絡もない。ＦＤ見てないんだろう。大丈夫だ」と。昨年１月２７日の村木さん初公判の報道で、プロパティ問題が大々的に報じられた。前田が東京に出張中で、國井が大坪部長に事情を説明する。大坪はプロパティ問題は寝耳に水という感じで狼狽した

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國井は、いずれ上村の弁護人と村木弁護団が連絡を取り合い、報道などによって改ざんが明らかになり、検察庁はまったく知らない状態は、前田が必要以上に傷つき組織としても大変だと思った、と。前田自身が上司に上申して内部調査をして検察側から公表した方がベストと考え、塚部、林谷に相談した、と。

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國井が１月２９日の夜中から３０日未明にかけて電話で話した前田は「腹はくくっている。自分でやったことは自分で責任をとる。検事をやめるが、今は東京にいて身動きできない。大阪に帰るまで待ってくれ。上司に申告する」と言った、と。「前田検事を信じて待ちましょう」と塚部らにメールした、と。

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しかし、１月３０日に塚部、白井と話し、「公判は前田の帰阪を待たずに進む。早く上司に説明すべき」との白井の意見に従い、佐賀副部長に報告。國井がこれまでに前田から聞いた話を伝える。「村木さんは無実です」と言う塚部と佐賀の間で怒鳴りｉに。「俺が引き取るからおまえらは黙っていろ」と佐賀

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國井は再び東京の前田に連絡し、いつの日付に改ざんしたかを聞く。前田は、自分のＰＣで確認。國井はそれを佐賀に伝える。「前田さんは確実にやっています。間違いないです」と。東京での取り調べが終わったら、前田から連絡をもらうことにしてあり、佐賀と２人で缶ビールを飲みながら待つ。

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（かつて検事として特捜部の捜査も経験された落合先生、「この缶ビールを飲みながらだらだら待っているというところに、リアリティを感じる」と。検察庁では、そういう場面がよくあるらしい）

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まず林谷から電話があった。佐賀に代わると「心配するな。前田のことは任せろ。お前は大阪代表で行っているんだからそちらの仕事をしっかりやれ」などやさしく話していた。途中、公判部の白井が来た。前田からの電話がかかってきたので、佐賀に代わった。佐賀はやさしい口調で前田の体調を気遣い…

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「國井から聞いたけど、プロパティなんて変えられるのか」と聞いていた。「そんなことができるのか、知らなかった。いつ変えたんだ」などと、前田が話しやすいようにやさしく尋ねていた。「お前にも苦労かけたな」と言う佐賀の目には涙が浮かんでいて、國井も思わずもらい泣きした、と。

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電話終了後、佐賀と國井がうるうるしているのに、白井はいつものようにドライに「前田は認めたのか」と。佐賀は「ああ」と言ってから「ちくしょー。なんで前田はこんなことしちまったんだ」と怒鳴っていた。佐賀は悔し涙を流していた。

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佐賀は次第に興奮し「鈴木一郎に連絡とる。知らない仲じゃない」と言い出した。鈴木一郎とは、野球選手じゃなくて、上村厚労省元係長の弁護人。國井「何をなさるおつもりですか」佐賀「うるさい。お前は関係ない。俺は責任をとって辞める。最後ぐらい好きにさせろ」と。國井は懸命に止めた、と。

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帰りがけに、どうするつもりなのか聞くと、上村にＦＤを任意提出させ、データを元に戻して返す、というので、検事が改ざんしたものを検察幹部が再改ざんするというのはリスキーと思い「やめましょう」と止めた。佐賀はイエスともノーとも言わなかった。以上が検察側主尋問に対する國井証言。

Shoko Egawa @amneris84

こんなに長くなるなら、ツイートじゃなくてブログにすればよかった鴨。長々読ませてごめんにゃ。メモの清書代わりにツイッター使ってしまった。あとでツイログで検索できるから便利なんだにゃ～

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前田が捜査報告書を破棄しなかった理由について、落合せんせは「特捜検事は公判あまりやらないので、最近は証拠開示の範囲が広がっていることや公判前整理手続きなどをよく知らなかったのでは？面子もあって、知らないと言えず、忘れたことにしている可能性も」と。にゃるほど。