独白・原発問題と僕

ぴんくのぶたごりら:高塚あつし @Pink_Pig_Gorira

独白原発問題と僕①僕にとって思想的素地を作ったのは殆どマンガとRPGだった。特に宗教的な部分、環境問題への興味を持ったきっかけとなったのは「ゲゲゲの鬼太郎」だった。

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②そんな僕が小学校の高学年の時、まさに世は環境問題ブームだった。マンガの「おぼっちゃまくん」「三つ目がとおる」でも何故か最終回に人間を滅ぼそうとする敵が出てくるは、ゲームの「メタルマックス」のラスボスも環境破壊から地球を守る為に作られたスーパーコンピューター「ノア」だった。

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③そういう時代に育って環境問題に携わりたいと決定付けたのは誕生日に貰った「子どもたちが地球を救う５０の方法」だった。そして、中学・高校時代は環境問題の本を含め様々な本を読んだし、当然原発についての本も読んでいた。

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④それらの本を読んだのはかれこれ十五年以上前だが、その時すでに原発で働いている作業員の被爆問題、核廃棄物、もんじゅの危険性などを指摘していた本が沢山あった。つまり、僕は既に原発の危険性を知っていたはずだった。

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⑤しかし、世の中の大半はまだ「原発安全神話」を信じきっている時代に一高校生である僕に世の中に「原発は危険だ」という事を指摘する自信がなかった。そればかりか、自分は物理(というより算数)が苦手である事を理由に「学者が安全と言っているのだから安全だろう」と無理やり自分を抑えた。

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⑥要は僕はチキンだったのだ。そんな僕は高校三年の時に統合失調症を罹患。三年間入院生活を送ることになり、大学も当然受けられず、環境問題から全く関係ない道を歩む事になった。

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⑦そんなこんなで、今現在特例子会社のパン屋で働く事になったのだが、それなりに充実した日々を送っていた。そんな僕を目覚めさせたのが、そう３１１の震災であった。物理の難しい数式は全く理解出来ないが、言っている理屈はなんとなく理解出来たので次々に押し寄せてくる情報の深刻さは理解出来た。

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⑧しかし、僕はまだその重たすぎる腰を上げなかった。でもミクシーで不安がる人たちの声を聞いて、僕には高校生程度の知識しかないけど、情報を発信しないといけないとようやく自覚した。そして、つい最近になって本格的にツイッターもやり始めた。そして、現在に至る訳である。

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⑨物凄い不謹慎かもしれないが、ある部分ではこの震災に感謝している。悲惨な出来事が次々に起こったし、今現在も進行している。でも、僕のそれまで蓄えていた知識をささやかながら提供出来る様になったから、何よりインターネットを通して同じ目的を持つ同志と繋がる事が出来たからだ。了