10月1週のマーケットディーパー「クレディスイスのCoCo債に絡んだCDS上昇が騒ぎになった件の解説まとめ」

あさひっち @asahikokura4565

今週マーケットディーパーの週だったの忘れてた 「FOMCの後のポートフォリオの調整局面が終わった？」 「クレディスイスのCDSの話でリーマンを思い出すっていうやつに限ってリーマンを知らないんだよ」ｗ 「スウェーデン中銀の1%利上げは何てことしてくれるんだと思った」 youtube.com/watch?v=sXxMr8… pic.twitter.com/3BD1TFOV1V

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岡崎さん「12月まで待たないといけないと思うけど、金利はピークアウトしたんじゃないかな。債券市場は上方向出し切ったと思う」「ドル円は高止まりではあるけど上に引っ張る力はかなり弱まった」 えええ・・・私昨日の雇用統計見てむしろ上振れあるんじゃないかと思ってるんだけど大丈夫？ pic.twitter.com/u7EEaEQrBU

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「ナスダックは8月高値は年末まで難しい」 「大底をつけたと確認するには3か月くらいかかる。来年頭くらいに米株でのPFが再組成されるかな」 「ただドルの調達コストが高いのでちょっと難しい」

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「日経平均は売られすぎからの反発で大きく上がる」 「日銀短観ですごく良い材料が出てる。設備投資16%増える→23年度はGDPがバブル越えするまで行く」 「原油の供給絞っても金利は上がらなかった」 「ウクライナは冬になるとロシアが不利」

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「国の弱みに付け込む投機筋」 とにかくドル買いは固定されている。 今までは円が全ての売りを引き受けていたが、円売りがやりにくくなったとたん →ポンド売り →スウェーデンクローネ売り →豪ドル売りと移動。 　 ところが豪ドルは0.25%利上げにとどまった（経済が強い）というのを見て撤退 pic.twitter.com/uJy3b5o8Ub

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オーストラリアはインフレをピークアウトとみて 利上げペースを落としたので投機筋は損切り撤退。 しかし投機筋はドル円ロングで儲かりまくってるので他の獲物を探してる。 次は韓国ウォン。ここで利上げ競争に付き合うと次の売りのターゲットにされる。 pic.twitter.com/3gs6Xg6pfW

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とアメリカはインフレピークアウトを見ているのにそれでもなお政策金利引き上げを続けている状態。 今までと違って「無理して金利上げ競争に付き合おうとして国がボロボロになりそうなところ」が（いったんの上げの後）売りのターゲットになりやすい 今後は金利差でなく国のファンダメンタルズ

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資源がなく金利感応度が高い国が 無理して利上げをすると売られやすい。 韓国ウォンとかの売りが一巡したら日本円売りに戻ってくるだろう。

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クレディスイスのおさらい。 「クレディスイスは、つぶれはしないけど株価が下がる理由はある」 →クレディスイスはEPSが1割下がると株価が20％以上下がる仕組みになっている。 それがCoCo債。 pic.twitter.com/LPIPO5Phj0

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CoCo債券の説明はすでに前回やったので省略。銀行の資産が毀損されるとリスクがぐんと高まるやつね。 とにかく利回りが圧倒的によくて超人気なのでCoCoファンドが組成されててたくらい（昨日野村証券が募集停止してたけど）

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これがCoCo債の「偶発転換＝強制増資」のトリガー。 Tier1（リスクアセットに対する普通株の割合）が7%を切ると130億ドル分の債券がすべて株に代わる…。 トリガー発動した瞬間に株価は50%の希薄化となる（現在の時価総額が120億ドル） pic.twitter.com/wmqQNAA63E

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クレディスイスのCET（Common Equity Tier1）は13.5%。 分母であるRisk Weighted Assets 総額は2744億ドルほどあって、資本として使える普通株は370億ドル。 それだけレバレッジがかかっているという状態 reuters.com/article/us-cre… pic.twitter.com/Y6PeDlGSCS

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ではリーマンブラザーズはどのくらいやばかったかというとRisk Weighted Assets 総額が6000億ドルほどあった しかもこの時はCoCo債券もなかった。 リーマンは危機になってから増資しようとしても応じる人がいなかった。 これに比べてCSはリスク比率が低いしCoCo債を強制転換できるので安全。

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安全だけれど、EPSの減少というか、利益が0ならいいんだけどマイナスになって「資産の毀損」が始まると株価に対するリスクは加速度的に高まる。 ★★普通の株は、株価が下がると割安になるが銀行は株価が下がると余計にリスクが高まることは絶対に覚えておいた方がいい

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CoCo債券は Nominal　発行残高 Issue Date　　発行年月日 Redumption Date　クレディスイスの都合で償還することはできる トリガー条項についてはクレディスイスはあと192億ドルくらいは損失を出しても大丈夫。 10月27日にCEOが今後の発表をする。UBSと合併するかかも？ pic.twitter.com/UMjJvqaD4I

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（豆知識） ・スイスには日本みたいに３つもでかい銀行がある。 ・スイス人は実はものすごい投機気質が強い。スイス銀行は富裕資産の資産を囲い込んでその金でレバレッジかけて投機しまくっている。 ・ロスチャイルドが「ユーロ」の枠組みを作ったがスイスは加盟しなかった

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岡崎さん 「クレディスイスのCDSを見て破綻するかもとか言って騒ぎ奴はソフトバンクグループのCDS見て震えろ」 「破綻するかもっていうならリーマンとクレディスイスを比べなきゃダメでしょ……」 リーマンの破綻直前のCDSは計上されなかったけど実質は9000くらい。 pic.twitter.com/3blSxjFjLp

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岡崎さん「個人投資家が情報を入手できないCDSなどのデータを使って市場を煽り立てるのは、自分の中では倫理的にアウト」 「プロを名乗ってそういう情報でTwitter上で煽ってるやつはあかん」 だそうです

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radionikkei.jp/market_analyze/ クレディスイスのCDS上昇問題について岡崎さんが解説してくれてたから簡単にまとめます。 先に結論から言うと理由は２つだそうです。 ・クレディスイスの業績悪化（先ほどRTしたツイートを参照） ・Tier1比率毀損によるCoCo債トリガーへの懸念 破綻リスクはありません

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①遊撃部長さんのツイートの通りクレディスイスは業績がｇｄｇｄな上、さらに訴訟など資産毀損リスクが大量に残っています。 ②結果として資産毀損が重なってクレディスイスのTier1（自己資本比率のようなもの）は7％を割るとCoCo債のトリガーが発動します。これが警戒されています。 （続）

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じゃあそもそもCoCo債ってなんやねんという話ですが 「不景気時に銀行の資本が毀損されて、肝心な時に他企業を救済する役割を果たせなくなることを防ぐために2010年に生み出された債権の仕組み」でだいたいこんな感じです。 詳しくは下記記事参照。 hedgefund-direct.co.jp/column/hedgefu… pic.twitter.com/ocAQ3gNAYV

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で、クレディスイスは2022年4月時点ではTier1比率が13.8%ありました。　 現時点でも5.3兆円あるので今すぐ破綻がどうとかいう話じゃないんですよ。そもそもCoCo債があるので破綻リスクから守られている。 しかし問題は、このTier1比率が将来的にどのくらいまで落ち込むかわからないということです pic.twitter.com/5Dr9dFhO4e

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クレディスイスはメインは銀行ですが投資部門が中国バブルにのめりこみすぎました。 　・中国のアルケゴスやソフトバンクでやらかす 　・上場企業のやらかしで訴訟問題 　・レバレッジドローンの焦げ付き などなど、不良債権的な感じで将来的な資産毀損リスクがたくさん残ってます。