ウォーラーステイン『入門 世界システム分析』を読んで

主に自分用のまとめです。
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孫二郎 @344syuri

自由とは多数者の自由と少数者の自由に分かれる。 多数者の自由とは多数が正しいオピニオンを得て開かれた政治に意見を反映させる制度である。 多数者の自由と比べ、少数者の自由とは、政府ではなく多数者が相手である。多数者の選好を押し付けられず、自分の好みを追求する権利が少数者にはある。

2022-10-29 07:47:58
孫二郎 @344syuri

それは自由と平等のぶつかり合いと言ってもよい。フランス革命のとき並び称された2つの価値観の些細な相違は、ついにゼロサムゲームに至る。一つのパイの分割の仕方は一見この問題の要点に見える。 だが、例えば少数者に平等な権利を与えたとして、同量の経済的な自由を与えなければ平等と言えるか。

2022-10-29 07:47:58
孫二郎 @344syuri

既存のシステムにかわる新しいシステムをデザインするにあたって、どちらにより重みをもたせるかは避けて通れない。現在のシステムはこれを解決できなかったが、可視化することには成功した。これは少なくともプラスの遺産であるといってよいだろう。

2022-10-29 07:47:59
孫二郎 @344syuri

ひとつのシステムから別のシステムへ移る時、我々はまず何が起こっているかを理解し、進むべき方向を選択し、選んだ方向に進むために何ができるか方法を見出さねばならない。この課題は例外的に困難なものであるが、よりよい可能性を実現するための機会を与えてくれているのでもある。

2022-10-29 07:47:59
孫二郎 @344syuri

ウォーラーステイン『入門 世界システム分析』読了。 システムと名がついているだけにもっと静的な思想を想像していたのだが、景気循環(コンドラチェフの波)を取り入れた動的な部分に驚き。システムには寿命があると聞いて二度目の驚き。いつか本丸の『近代世界システム』シリーズも読破してやる。

2022-10-29 08:19:48
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