twblnovel 9月後期

「twblnovel」タグに書いた短文。+α。
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ハウリル @how_howlite

“世界”を覗くのが嫌になった。持っていた本を全部売り払うと、部屋には何も残っていなかった。部屋の何処にも、“世界”は残っていなかった。あるのはちっぽけな僕が生きる為の最低限だけで、部屋には何も無いのに、これ以上何も増やせないような、そんな錯覚すら覚えた。 #twnovel

2011-09-21 01:38:08
ハウリル @how_howlite

婚姻届の証人欄に判を押すときは、かなり緊張した。一瞬、ここで判を押し間違えたら入籍が先伸ばしにならないか、とか、姑息なことを考えたが、結局意味がないのはわかってるから慎重に押した。「ありがとなー!」そう言って笑う、愛しい人。俺だって、お前と結婚したかったよ。 #twblnovel

2011-09-21 01:52:30
ハウリル @how_howlite

人は、自分が捨てたモノに捨てられるらしい。自分が見捨てたモノに見放され、自分が切り捨てたモノに見限られ、自分が放り捨てたモノに飽きられ、自分が投げ捨てたモノに遠ざけられる。それなのに僕は、何も誰も捨てられない。どれだけのモノに捨てられても、それを僕は手放せない。 #twnovel

2011-09-22 00:44:18
ハウリル @how_howlite

ポリグラフは、自分が嘘をついてないと信じ込んでいれば、なんら反応することは無い。逆に言えば、とんでもない緊張や動揺をしている時は、本当のことでも反応してしまう。だから君はあまりにも正直者であって、私はあまりにも嘘つきであるのに、真逆の反応を表すのだ。 #twnovel

2011-09-22 00:56:00
ハウリル @how_howlite

「こないださぁ、スゲーもん見たんだよ」「何?」「人間の串刺し」「グロかよ。やめろよ」「いやな、フェラをしながらセックスをするっていう、チンコの串刺し」「下ネタかよ。やめろよ」「それでさ、今度俺と俺の双子の弟とお前で再現してみねえ?」「やらねえよ。もう黙れよ」 #twblnovel

2011-09-22 01:02:54
ハウリル @how_howlite

裸族の彼と裸族の僕との同棲生活は、ハプニングの連続だ。エプロンを着けた僕の後ろから彼が手を出してきてエプロンが盛り上がって料理を中断したり、風呂上がりに汗を拭く間もなく汗をかいたり、ソファで二人で座ってたらいつの間にか擦り合ってたり、と、とにかく忙しない。 #twblnovel

2011-09-22 01:07:51
ハウリル @how_howlite

文化祭の演目は、伝統の『ロミオとジュリエット』のアレンジ。懐かしくも新しいテイストを織り交ぜながら脚本も完成。衣装や舞台装置だってなんの心配も無い。最後に残った問題は、この男子演劇部一可愛い、女の子役男子の相手役である、ロミオを演じる主演男優の決定だけだ。 #twblnovel

2011-09-22 20:52:09
ハウリル @how_howlite

後夜祭は、グラウンドのキャンプファイヤーを囲みながら、笑ったり、踊ったりと、盛り上がっている。僕らはそれを、教室から眺めていた。「ねぇ。ここで一緒に踊らない?」「無理だって。踊り方知らねぇもん」それでも。「ならせめて、僕の手を取ってよ」僕は、君に手を伸ばす。 #twblnovel

2011-09-23 00:48:07
ハウリル @how_howlite

文化祭でバンドをするが、実はかなり危ういバランスだ。ギターはドラムが好き。ドラムは俺を好き。それを知っているから、ギターは俺を嫌う。だからドラムはギターを嫌う。しかし俺は、新任の副担任が好き。このアンバランスさで歌うのは、誰も幸せになれない愛の歌。哀歌だ。 #twblnovel

2011-09-23 00:58:34
ハウリル @how_howlite

布団に包まって寝る姿が、まるで小動物みたいだと行って君は笑った。毛布を独占して眠っていた僕はさらに丸まり、ますます小さくなる。ベッドの隅で小さくなった僕の横に腰掛けて、髪に一つキスを落とした。「仕事、遅くなってごめんな」僕のわがままだってことはわかってる。 #twblnovel

2011-09-23 23:44:21
ハウリル @how_howlite

「俺のホットドック、俺のチョコバナナ、俺の練乳かき氷…。よく審査通ったね?一般人も参加するんだよねコレ?ド下ネタのオンパレードじゃんか!?」「セーフだったんだからいいじゃんかー。因みにお前はどれがいい?オレのフランクフルトから練乳直接搾るか~?」「死ねっ!」 #twblnovel

2011-09-24 20:29:29
ハウリル @how_howlite

文化祭の校舎内で騒ぎの気配。まさか俺達の教室?急いで見に行くと、慌てて教室から逃げ出す怪しい男。そして飛び出てきたのはメイド服を着た男。異装喫茶の店員のアイツは、男の頭に華麗なハイキックを食らわした。めくれ上がったスカートからは、男らしいトランクスが見えた。 #twblnovel

2011-09-24 20:50:06
ハウリル @how_howlite

人との別れってのは、ある日突然やって来るもので。それが、遠くから眺めていた人だったりすると、それに対して何も言えなくなったりもして。だったら、もっと“好き”って言っておけば良かったかなぁとか思うけど、もう後の祭だったりする。そうやって、私の片思いも終わるのです。 #twnovel

2011-09-26 00:53:29
ハウリル @how_howlite

「バイバイ」鏡に向かって練習する。笑顔は作れてる?自然に喋れてる?君と笑って別れる為に。「お前の事、好きだったよ」別れる。アイツの為に別れる。俺から別れを切り出さなきゃ。「…っ。お前の事、本当はまだ好きだよ…っ!」やっぱり泣いてしまった。もう練習にならない。 #twblnovel

2011-09-27 01:27:16
ハウリル @how_howlite

母にカムアウトした時、「アンタが誰を好きになっても構わない」と言ってくれた。父は、「まぁ、そういう生き方もあるんだな…」と納得してくれた。ので、正直に話した。「俺、本当は、親父が好きなんだよね」「ほう…。ならば、妻の私から奪い取ってご覧なさい!」「ちょっ!」 #twblnovel

2011-09-27 01:35:08
ハウリル @how_howlite

「1+1=2だろう?そんな簡単な計算もできないのか?」「いやいやいや、それと俺を押し倒すことと何の関係があるんだよ」「痴れたこと。俺とお前が一つになるんだよ」「1+1が1になってんじゃんか!」「お前が童貞か処女を失えば-1だな。計算は合う」「誰か助けてー!」 #twblnovel

2011-09-27 01:47:10
ハウリル @how_howlite

体育倉庫で部活の先輩達にマワされ、散々汚された後、そのままヤリ捨てられた。途中、何度か写メやムービーも撮られた。恐らく、ソレを使って脅迫しようっていう魂胆だろう。ならば、先に手を打たねば。組に電話をする。「もしもし。そう。標的は五人」報復の夜が始まる。 #twblnovel

2011-09-27 01:54:47
ハウリル @how_howlite

@_sawaoka 浜辺の洞窟に霊が出るとの噂。その調査に来た先生が、洞窟内をカンテラで照らしながら説明する。ここは風水的な立地が悪く、悪い気が溜まり易いらしい。その気に当てられた先生の顔が、青白く色っぽい。悪寒か、劣情か。背筋にゾクゾクと痺れが走る。 #twblnovel

2011-09-27 20:16:18
ハウリル @how_howlite

「道具を使うのに何を躊躇う必要がある」美麗の残虐将軍が、自軍の兵を捨て駒に使った時に言った言葉だ。その将軍は今、全裸で目の前にいる。下剋上に遭い、その位を地の底まで落としたのだ。元将軍は、新将軍である私の性奴隷として、その美麗さを発揮させていた。 #twblnovel

2011-09-27 21:33:12
ハウリル @how_howlite

四つん這いで尻を高く上げ、売女のように淫らに誘う。「早く…っ、チンポ挿れてくだひゃい…!」ヒクヒクと肉棒を誘う菊門に、ゴム性の巨大なディルドを宛がう。「そ、そんな大きいの、無理…!」口では拒めども、亀頭部分で菊門を弄ってやれば、すぐに愉悦の喘ぎ声に変わる。 #twblnovel

2011-09-27 21:33:18
ハウリル @how_howlite

「道具を使うのに、何を躊躇う必要がある?」菊門を無理矢理押し拡げながら、ディルドは元将軍の奥へと侵入する。元将軍は愉悦の声を上げ、涎を垂らしながら、締まりの無い顔をさらにだらし無く溶かしていく。あなたに教わったことだ。私の大切な玩具。私の大好きな玩具遊び。 #twblnovel

2011-09-27 21:33:27
ハウリル @how_howlite

はいっ。それでは、頭の中にゆっくり、かつ、はっきりと光景を思い浮かべて下さい。あなたの家から一番近い歩行者用信号は?…はいっ、思い浮かべましたか?では、そこに歩行者ボタンはありますか?…はいっ、ありましたね?それが、この世界を滅ぼすスイッチとなっております。 #twnovel

2011-09-28 00:04:31
ハウリル @how_howlite

もう、純粋な恋愛なんて出来ないな。初めての彼氏と初めて繋がった日。友達に無理矢理抱かれた日。先生と流れで関係を持った日。自棄になって発展場でマワされた日。社会人になった今、自分は、何よりも身体の相性と快楽を重んじる人間になっていた。恋も愛も、性には勝てない。 #twblnovel

2011-09-29 00:34:15
ハウリル @how_howlite

「セックスしなきゃ駄目なのか?恋人にはなれないのか?」汚れも知らないような高校生が、そう言って俺を口説こうとする。「まずは俺を抱いてみろよ。気持ち良くできたら、オトモダチにはなれるかもだぜ?」純粋で純白で無知な、真っ直ぐな瞳。俺が汚すのも悪くはないのだが。 #twblnovel

2011-09-29 00:43:40
ハウリル @how_howlite

今日は罰ゲームデートの日。長い髪は整え、フリフリのスカートやヒラヒラのブラウスを着て、メイクもキメる。待ち合わせ場所に行くと、タイトなデニムと黒のシャツをスマートに着こなす恋人の姿。「大丈夫か?変じゃないか?」「似合ってるよ!」男装した恋人に、腕を絡めた。 #twglnovel

2011-09-29 21:53:39