茂木健一郎(@kenichiromogi）さんの連続ツイート第2948回「イデオロギー的な部分はイギリスではあまり立ちすぎない」

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート２９４８回をお送りします。文章は即興で書いています。本日は感想です。

茂木健一郎 @kenichiromogi

イギリスでスナク新首相が誕生する流れとなった。今日、トラス首相がバッキンガム宮殿に行ってチャールズ国王と会って辞意を表明し、続いてスナク氏がチャールズ国王から組閣を依頼され、その瞬間にスナク氏が新首相になるとBBCが報じていた。

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スナク氏の両親はアフリカから迫害を逃れてイギリスに移住してきたインド系で、結婚した相手の家が富豪だったと報じられている。スナク氏はイギリスで２００番台の富豪だということだけれども、奥さんの実家がお金持ちだったのとご自身の努力でそうなったのだろう。

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BBCを始めとするイギリス国内の報道を見ていて興味深いのは、「初のインド系」といったところは真っ先には立たず、フラットに報じているところで、有色人種初の首相といったイデオロギー的な部分はイギリスではあまり立ちすぎないのだと改めて思う。

茂木健一郎 @kenichiromogi

イギリス的な態度は、スナク氏のエスニシティや、お金持ちであるといった要素はすべてマインドフルネス的に俯瞰し、またその含意もわかっていながら、敢えて、そこから論じ始めることを避ける点にあると思う。それがイデオロギーにとらわれない成熟だと感じる。

茂木健一郎 @kenichiromogi

アメリカも、中国も、イデオロギーが先に立ちやすい国である。一方、日本は、本来、イギリスがそうであるように、特定の評価関数を先に立てて何かを論じるのとは違った国であるはずだと思う。そのあたりは、お互いに参考にし合っていいのではないか。

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日本やイタリアのようにころころと首相が変わる国になってしまったこのところのイギリス。スナク新首相が果たして安定と繁栄をもたらすことができるのか。注目していきたい。

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以上、連続ツイート２９４８回、「イデオロギー的な部分はイギリスではあまり立ちすぎない」をテーマに６つのツイートをお届けしました。