虹霓のショータイム2022ハロウィン

🎩🌈虹霓のショータイム🌈🎩 @NIJIshow_

ホロウは雫型の精密機器を受け取ると、主の返答を待たずに真っ直ぐに視線を合わせる。 「…その電波。アイツには、影響ないんだよな？」 そう尋ねる視界の端には、やはり妹の姿が。

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「影響なんてあったら、君もあの子も僕もいい事なんてないだろう？こんな電波あの子には何の影響も出ないよ、周波数も異なっているし。」 男は上機嫌に声を弾ませながら即答した。 『素晴らしい兄妹愛だ』とでも言いたげである。

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「そーか、なら良いんだ。俺、そこら辺はマジで分からねぇから、頼むぜ。 あとはアイツ自身が無関係貫いてくれっといーんだけどさ」 画面に映るソリッドを見るその視線は、冷ややかながらも確かな愛情を孕んでいる。

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「さて、そうと決まれば行ってくっかな。」 目を伏せながら手の中の雫を握り直すと、壁から背を離す。

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「ああ、頼んだよ。」 ニコッとホロウに笑いかけると、男は再びモニターへと視線を戻した。

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──大丈夫さ、 今や彼女はサーカスの一員なのだ。

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ちゃんとその線引きも、君の心配も、伝わっているとも。

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「どこまで楽しめるのか、待ちきれないね？」

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「おう、早くお目にかかりたいねえ…妹の"家族"とやらに」 一度髪を結わえたリボンを解き、纏めるように結び直しながら、彼はほくそ笑んだ。

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「んじゃ、モニタリングは頼むぜ」 そうして挙げた片手をひらりと振りながら部屋を出ていった。

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主人は従順な番犬を見送った後、モニターに映るピンクを纏った人物を楽し気に見つめる。

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親愛なる虹の彼は、ちゃんと見てくれるだろうか。

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「…見てもらわないと困るんだがねぇ」 pic.twitter.com/l18ZiSZJT0

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──そうでなければ、面白くない。

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深夜のサーカスにて。

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団員が使う共有スペースの一つである食堂では、座長とイダが談笑していた。

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長いテーブルとパイプ椅子が何列も並ぶ広い空間。 ちょうど中央の列に向かい合って座る2人の間には、甘く濃密な空気が漂っている。

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「へへへ～2人っきりだよ、ダーリン♡」 「そうだな…♡」

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座長は目の前の純白の彼をうっとりと眺めながら、徐に天井へ向けて指を鳴らす。 パチン、という軽快な音を合図に食堂の照明がピンクに染まり、何処からか妖艶なサックスの調べが流れ出す。

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ロマンティックなムードをこれでもかと演出する座長がいじらしくて、彼のこういう所も好きなんだとイダは顔を綻ばす。

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「久しぶりだよねぇ？夜にこうして、一緒にいるの♡」

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ふにゃふにゃと猫撫で声で話しながら、机の上で人差し指と中指をてくてくと歩かせると、イダの手元へ近づく。

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縫い目だらけの華奢な手は、大きな白い手に軽く爪を立てて甘えるようになぞると、そのままじゃれつくように絡み付いた。

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「ね、ちゅーしよ？♡」 「ハニー…誰か来たらどうするんだ…♡」