エリー提督と加賀さん日記まとめその12

エリー提督と加賀さん日記 @EllyKaga

「ふざけるな！」「私は講義に来ています。聞いてね？」ニッコリと微笑む私。可愛い。「貴様舐めるなよ！」ついにテーブルを叩いて立ち上がり、こちらに歩いてくるおじさん。 「実戦形式でやれ」「ここは戦力の持ち込みは禁止されていますよ」「『あの』山風がいるだろう」 #加賀さんとエリー

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「嫌です。私のみことちゃんは実戦には出したくないの。私のかわいい参謀なの」山風に近づき、そっと頬にキス。生徒さんや経験のうすい提督からはきゃあと黄色い声。その山風は「おい。みことちゃんってなんだ」「なんだろ、自然に出てきたよ」「それは私の名だ」 #加賀さんとエリー

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「貴様、艦娘と深く関わると……」「ろくなことにならないと？　よく言いますよねそれ。私はこう考えます。見目麗しく、指揮官には疑わず従う。そんなのが横にいたらそれはのめり込みますよ。作戦行動なんてそっちのけで。見に覚えのある人はいませんか？　私はあります」 #加賀さんとエリー

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「それは本当に艦娘『も』望んでいるのか？　お互いの気持ちが揃っているなら、不幸せにも立ち向かえるんですよ。艦娘のせいだ、って言い張る人はね、自分のことしか」拳が飛んできました。それを遮る山風。 「講義にもどれ。提督殿もお席に願います」「はいよー」 #加賀さんとエリー

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「せんせー。その、山風とは、どういう関係なんですか？」利発そうな女生徒さんからの疑問です。「私の参謀です。鎮守府を離れる用事の時には提督代理をしてもらいます」「あれ？　秘書艦じゃないので？」「秘書艦は叢雲と加賀さんです。この子はまた違うんです」「へー」 #加賀さんとエリー

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その後は滞りなく講義を行えました。「わかりやすい！」「前の講義でわからなかったことが納得できました」と言ってもらえると、やった甲斐があったと言うものですよ。「毎日来てほしい」それはきついです。私にも六冥館での仕事があります。「ろく、めい、かん……？」 #加賀さんとエリー

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「人魚の住まう六冥館、ですか？」多分あってます。提督のエリー・メアリーですよ。 「……。怖い人だと聞いていました。自分に従わないものには容赦しないと」そんなことないですよ。ほら「ひゃあ！？」だっこしたげる。「あた、あたってますよっ！」私の胸、柔らかいでしょ？ #加賀さんとエリー

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実地研修の時はうちにおいでよ、食べないから。そう言って笑うと、6人の参加者は同じように笑います。その後ろにいる提督たちの内の半分は苦笑い、残りの半分は顔を引きつらせていました。じゃあ帰ろう。 「あの、最後に聞きたいことがあるんですが」今まで静かだった男の人です。 #加賀さんとエリー

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「先生の眼帯、ファッションですか？　あとそのピアス……」右眼の眼帯は外すと見た目が良くないからです。みたい？「え、遠慮しておきます」耳飾りはですね、これは鎮守府のタグです。つけてないと赤城にかじられます。六冥館に来るときには渡しますので。左のこれは契約の。 #加賀さんとエリー

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可愛いでしょ？「は、はい」いい子。では修了です。ぎょラインの交換も承りますよ、あくまで鎮守府としてのお知らせですが。「教えてください！」 そんなこんなで講義は終わりました。戦術の話もしましたが、あまり受けませんでした。みんな真面目すぎて茶化しづらかったです。 #加賀さんとエリー

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「でだ。お前、来るときはポータル経由だっただろ？　帰りはどうするつもりだ？」帰りもポータルでと言いたかったけど、迎えが来たみたいだよ。ほら、駐車場。「……なんだあの真っ赤なバン。近寄りたくないな……は、は、浜風！？　おい、あの赤いバン、艦娘が運転しているぞ！」 #加賀さんとエリー

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だから迎えだって。「は！？　おい、まさかあれ、うちの浜風か！？　もっとグレーのワンボックスだったよな！？」ほら降りてきたよ。「胸元にピン留したタグは、たしかに六冥館のものに見える。ほんとに……」おーいはまかぜ、よく来てくれたー。「あ、待ておい！」 #加賀さんとエリー

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「浜風が近くにいてよかったですね。さ、かえりましょう」真っ赤な車体に黄色のストライプ。六冥館の配達バンです。 「おやつを買って帰りましょう」「いいね、そうしよ」「良くないからまっすぐ帰れ……」 #加賀さんとエリー

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何やら上の階が賑やかです。行ってみましょう。 「ハハハ、次の相手は誰だぁ？」豪快な声。武蔵でしょうか。更に上、三階からです。 階段を上がると「あ、提督が来ちゃった。今腕相撲をしてるんだよ。邪魔だけはしないでね」北上さまです。その机と握りしめた札は何かな？ #加賀さんとエリー

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要約すると、「飲み物チケットをトークンにした腕相撲賭博」をやっていたらしいです。そういう稼ぎ方は良くないよ北上さま。私じゃなくて山風が見つけてたら相当絞られるよ。 「扶桑め、まさか島風に負けてしまうとは……あ」その山風がいます。なにか言うことはあるかな？ #加賀さんとエリー

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「そうだな、こうなったらお前も共犯に仕立て上げるしかないか。よし……私はお前に3枚賭ける！」まって、私やらない。相手もわからないし怪我したくないよ。「その箱から一枚引け。ああいらん心配は無用だ、武蔵や長門、赤城などの大型艦は粗方出てしまったからな」そこじゃない。 #加賀さんとエリー

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なんか盛り上がり始めた。「エリーちゃんも出るの？　相手に全部！」「リーズが負けるところは想像できません。五枚賭けます」川内にウォースパイトです。ウォー様は大人しそうだけど、こういう騒ぎは好きですよね。 「覚悟を決めて一枚引いたな？　ふむ、相手はromaだ」止めたい。 #加賀さんとエリー

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「誰かが私の名前でエントリーしたのです。相手の不戦勝でいいのだけれど」とroma。私の勝ちだってよ山風。大穴だったね！「うむ！」背後では「ああ〜」と残念がる声。 「あら、提督さんが相手だったのかしら」私の予定でした。怪我しなくて済んでよかったよ。「そう」 #加賀さんとエリー

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「私もやらずに済んでよかったわ。人間に手を上げたとあっては艦娘の名折れになるところよね」……そうだね。じゃ、私は何も見てないから、飽きるまでやっててよ。 「おやァ提督殿？　部下と腕試しくらいしないのかぁ？」武蔵が酔ってます。やらない、ローマとやってて。 #加賀さんとエリー

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「なんだこれはーーーー！！！？？？」中央棟に響き渡るzaraの叫び。「あんたたち…潰れるなら綺麗にしてからにしなさいよ！　うっわ武蔵まで！　あっちは駆逐のたまり場！？　こっら鳳翔に千代田、見てないで片付け手伝って！　逃げるな！」昨晩の腕相撲大会の跡のようです。 #加賀さんとエリー

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監視カメラで見ていると、起きないromaを蹴飛ばしたり、バレないように一瓶あおろうとしたpolaに延髄手刀を決めたりとzaraが大暴れです。磯風と浜風は呑んで吐いたらしく、服や顔に出したものがついています。「駆逐艦は片付けたらシャワー！　弱いなら呑みすぎない！ 」#加賀さんとエリー

エリー提督と加賀さん日記 @EllyKaga

谷風を改丁に、榛名を改二に改装しました。喜ぶ谷風と困ったような顔で私を見る榛名。「榛名、君の努力の積み重ねで改二になったんだよ。なんで浮かない顔を？」「そうだよ。谷風さんはすごく嬉しいよ。体も軽しいねぇ」そういった谷風は浦風に迎えられ、浜風たちと共に行きました。 #加賀さんとエリー

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「いえ、あの……霧島は工廠で提督のお役に立っています。金剛お姉様も強い戦艦です。比叡お姉様は今鍛錬中ですよね？　長門さんと組手をしていました。榛名は、なぜ改装されるほどに重用されるのでしょうか？」自己肯定感の薄い戦艦です、本当に。「誰かそっくりじゃない」と叢雲。 #加賀さんとエリー

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「金剛型の改二任務があるよね。君しか持ってこないダズル迷彩砲もあるよ。高速戦艦の数も多くはないしさ。でもまあ、一番の理由はね？」「は、はい」「戦艦の中でも、君の戦況を見る目が優秀だからかな」「戦況、ですか。でしたら霧島のほうが」 #加賀さんとエリー

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「霧島はね、『私の戦況分析が！』とか言ってる割に冷静じゃないんだよ。予想と少しでも違ってると焦っちゃうんだと思う。その点君は一歩引いた目線で見てるでしょ。だからね、私は君も信頼してる」「そう、ですか。でしたら榛名、今まで通り頑張ります！」真面目だね、本当に。 #加賀さんとエリー