第36回twitter読書会(金曜会)岡本かの子『老妓抄』発言まとめ
#金曜読書会 10時を過ぎたので、読書会を始めます。今日は岡本かの子の『老妓抄』。こちらで読むことができます。http://t.co/xPyUt62n
2011-09-30 22:08:04#金曜読書会 読んだ人には無意味だけど、ざっくりと筋を説明すると、財を成して悠々自適の身となった老妓が、発明家になりたいという電気器具屋の若者に目をかけ、生活を保証してやり好きなようにさせてやる、というもの。念願かなって好きな事を好きなようにできるようになった青年は…。
2011-09-30 22:15:47#金曜読書会 柚木(ゆき)が老妓から生活を保証された途端、やる気(パッション)を失っていくのには、いろいろと考えさせられた。こんなつまらない仕事をしないで、自分のやりたいことだけを好きなだけやれたら、という気持ちは誰にでもあると思うけれど、いざそれが叶ってしまうとどうなるのか。
2011-09-30 22:27:17【今日の名言】「陰の電気と陽の電気が合体すると、そこにいろいろの働きを起して来る。ふーむ、こりゃ人間の相性とそっくりだねえ」老人が、特に奇を衒う訳でも無く喋った言葉に人生が見え隠れしているとたまらなくカッコいい。 #金曜読書会
2011-09-30 22:37:02#金曜読書会 生活が保証されたはいいけれど、思ったように発明は進まず、次第にやる気を失っていく。そして、自分は大それたことよりも、ささやかな普通の生活が欲しいのではないかと考えだす。しかし、柚木はどちらも選べないから、脱走するのだろう。でも、見つけてもらいやすいところに逃げる…
2011-09-30 22:40:58初参加です。 そのまま、舞台を現代に置き換えても通りそうなストーリーだと思いました。いざ、希望通りの環境を手に入れても、「妙に中和されてしまった自分」になってしまい、そこから出奔しては、また戻り、を繰り返す柚木。柚木がこの先どうなるのか、気になるところです。 #金曜読書会
2011-09-30 22:42:10#金曜読書会 老妓とみち子と柚木、それぞれの思惑が絡みあう感じが、なんていうか大人っぽいんだよなあ<子供っぽい感想で情けない。老妓の憂鬱、みち子の愛憎、柚木の優柔不断さ。
2011-09-30 22:46:14#金曜読書会 @sakuranoak 現代版にするとしたら、老妓を銀座で成功したママに置き換えても良さそうですね。なんだか気になるので、ちょっかいを出してみるという、みち子の柚木に対する態度は(恋愛なのかな)現代的だと感じました。興味本位というか。
2011-09-30 22:51:10「本当に好きな事だけやって生活する」は憧れる。でも、スティーヴン・キングも言ってたけど、「文章を書くのは誰でも出来る。作家の才能とは書き始めたものを最後まで書き切る能力の事だ」 きちんと終わりまで「好き」を持続するのが難しい。 #金曜読書会
2011-09-30 23:00:30#金曜読書会 柚木が老妓の思い通りにならないことで、より一層老妓は楽しんでいるのではないかと感じた。差し入れしたり、みち子のことを牽制してみたり、逃げられてヤキモキしたりすることで、老妓は命が「華やいで」いるのだろう。
2011-09-30 23:03:07#金曜読書会 老妓である小そのが気持ちよくてかっこいい。小そのの思惑もみち子の思いも柚木の将来もうまくいかないで倦怠感満載で終わるのかと思いきや、最後の短歌で鮮やかで強烈な印象になった。
2011-09-30 23:06:48#金曜読書会 「柚木は衣服の上から娘の体格を探って行った。それは栄養不良の子供が一人前の女の嬌態をする正体を発見したような、おかしみがあったので、彼はつい失笑した」というのに、みち子が妻になることを想像したりするあたりが、なんとも生々しい。怖い、と感じた。
2011-09-30 23:08:04#金曜読書会 @mura30 男が逃げるたびに尊敬の念を感じつつ、本当にいなくなってしまったらどうしよう…という乙女心…笑。老いていくからこそ、小そのは欲望が強まっていくのでしょうか(男のほうは欲望が薄れていったけれど)
2011-09-30 23:17:26「そういうものを身近に見て、素直に死にたいと思う。」素直に死ぬには楽しみ方をしりすぎている気がする。 #金曜読書会
2011-09-30 23:18:54#金曜読書会 @azpsy 老妓は辛いことはつらく感じるけれど、そこに感情の充実も感じることができる人なんでしょうね。問題があって、それにふりまわされたり対処することに。
2011-09-30 23:27:37#金曜読書会 @azpsy 僕は老妓の内面は、二重底になっているように感じました。男やみち子に対する表向きの感情と、本人も意識していない部分。最後の和歌にある「悲しみ」の正体がなんなのか、老妓にも、もしかしたらわかっていないのではないかと思えたりも。
2011-09-30 23:28:31#金曜読書会 @yuya76 いなくなったら期待したり尊敬したり心配したりできなくなるから、不安なのかもしれませんよ(笑)
2011-09-30 23:32:59