【起承転結】リレーツイノベ【テエマは「深夜」】

よみー @yomy_ymym

【起】怪獣が鳴くがごとき奇怪な音に思わず目を覚ました。枕元の時計を見ると草木も眠る丑三つ時だ。明日の仕事を思うと眠らなければいけないのだが、先程の音が気にかかる。少々内心で怯えつつも、布団から起き上がる。音がしたのは台所のほうだ。物音をたてないように注意しつつ、寝室から出た。

嶺上律菜 @ritsuna_mine

【承】泥棒ならまだマシ。そんな事を思いながら武器として某少年漫画雑誌を持つ。素手よりマシだろう、多分。床の軋みは自分が起こすものだけ、しかし、確実に何かが居る気配を感じる。そっと台所のドアを開くと、そこにはぼんやりと光る何かが居た。

柊 @holly_olive

【転】そう、居た。光はそこにあるのではなく、形をもってそこに居る。けれど輪郭を認識できない。居るのに居ない。恐怖を感じた。手元から護身用の雑誌は床へと落ち、光る何かはこちらへと。顔らしき場所には黒の点と線。その線はまるで笑うようで。ぱっくりと開いていき━━世界は、真っ暗になった。

江田・Ｋ【小説書き】 @koudakei

【結】気がつくと、暗闇の中立っていた。闇は淡く照らされている。ここはどこだ？ 台所？ 見知らぬ間取りだ。正面から恐怖にひきつった顔のこれまた知らぬ顔の人が近づいてくる。手には、文庫本？ いや、鈍器か。そいつがソレを振り上げるのを見て既視感を覚え、思わず笑う。そして世界は暗転した。