高木浩光氏による行動トラッキングの歴史と境界線についての備忘録
49を訂正「ケータイ向けの行動スキミング業者」→「ケータイ向けの行動ターゲティング広告業者」
2011-10-08 12:21:0550: 2008年、AppleがAppStoreを開始、後にGoogleがAndroid Marketを開始し、スマートフォンの普及に伴い、舞台はWebからアプリへと移行していく。従来Webサイトで実現されていたサービスが、専用のアプリで提供されるようになっていく。その結果…
2011-10-07 17:55:4850-2: …その結果、Webの閲覧履歴では行動ターゲティングしにくくなっていく。となると、次なる行動ターゲティングのための情報収集対象は、アプリの使用履歴ということになる。
2011-10-07 18:07:1551: 2008年?、海外では早くもアプリ版の行動ターゲティング広告ビジネスが開始される(未確認)。複数のアプリに同じ広告プラットフォームを埋め込むことにより、それらのアプリについての使用履歴を広告プラットフォーム側が把握することができる。この場合、把握できるのは、あくまで…
2011-10-07 18:07:1951-2: …あくまで、その広告プラットフォームを埋め込んだ各アプリについてだけであって、その他のアプリについてまで使用履歴を把握できるわけではない。(たぶんそのようになっているのではないかと思うが、未確認。)
2011-10-07 18:07:2152: 2010年、ウォールストリートジャーナル紙が、スマートフォンで、UDIDやANDROID_IDなどの個人を識別するIDを使用しているアプリが沢山ある実態を調査し、報道。プライバシー上の問題があるとして問題提起。
2011-10-07 18:08:2654: 2011年、日本では、スマートフォンへの急速な移行が始まり、ガラケーが絶滅する勢い。ケータイID問題もそれに伴って解決されるかと目され、うやむやに。しかし、docomoはスマホのiモード対応化を図っているとの噂もあり、スマホでケータイIDの無差別送信が開始される虞れあり。
2011-10-07 18:20:5355: 2011年5月、ミログ社がAppRewardを発表。アドネットワーク外のアプリの使用履歴まで収集するというもの。楽天ad4Uに対する広告技術業界からの嫌悪感閾値を超えていると思われるが、存在に気づいた人が少なすぎたため、この時点では問題化されず。
2011-10-07 18:21:0656: 2011年7月14日、刑法改正で新設された不正指令電磁的記録作成・提供・供用罪等が施行。法務省担当者(講演にて)曰く「この罪は、俗にウイルス作成罪と呼ばれてきたが、いわゆるウイルスだけを対象としたものではなく、スパイウェアやトロイの木馬やワームも対象としたものである。」
2011-10-07 18:21:1157: 2011年7月27日、ミログ社がapp.tvをリリース。AppRewardを埋め込んでいる。(略)
2011-10-07 18:21:3158: 2011年8月、マニュスクリプト社がカレログを発表。他人の端末にインストールする使い方を(同意の上でとしながらも)基本とする斬新なもので、大騒ぎに。無断インストールは不正指令電磁的記録供用罪に当たり得る。後に、本人インストールを基本とする「カレログ2」に移行して、廃止。
2011-10-07 18:21:36