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2007年に上映された松本人志監督第一作「大日本人」。庵野秀明監督の「シン・ウルトラマン」がAmazonプライム配信が始まったこのタイミングだからこそ、やはり観たくなる。 pic.twitter.com/rmcOMKa4XV
2022-11-25 12:39:18映画「大日本人」とは
怪獣がいる世界で、主人公の大佐藤は国防任務に従事する一族として生きている。そこに密着インタビューするかたちで物語は進んでいく。
2022-11-25 12:43:54割とこの辺の設定だけを見ると、漫画『ゴダイゴダイゴ』を想起する。 まさにあの主人公的な扱いで、人気はなくて、今はむしろ嫌われ者。家は軽度なバキハウスのように落書きがちらほら。
2022-11-25 12:48:22膨大な設定が詰め込まれた作品に見える。 なぜ大佐藤の扱いはこうなったのか。街の声、部屋の様子、インタビューのやりとり、そこから読み取っていくタイプのエンタメだよね。
2022-11-25 12:50:21サンドバック状態の松本人志監督映画
わりと松本人志監督作品って、中盤までの面白さは異常だと感じてる。そこから先は人を選ぶワールドになってしまいがち。 最後まで一般ウケでいけたのは映画「さや侍」だけだったかもしんない。
2022-11-25 12:54:13職業ヒーロー作品
「胸にスポンサーが入ってますから」みたいなあたりはアニメ「タイガー&バニー」でも取り入れられた"金を稼ぐリアルなヒーロー"のモチーフがあるんだよね。 タイバニは2011年の作品だから、実に四年前に発表された概念ではあるのだけど。 この"職業として存在するヒーロー"は今は当たり前にある。
2022-11-25 13:02:47漫画『僕のヒーローアカデミア』もそう。先ほど名前を出した漫画『ゴダイゴダイゴ』もそう。 お金をテーマとして取り入れる。その意味。 Rootport先生の受け売りだが、新聞王ノースクリフ卿の金言「大衆が興味を持つ4つはお金、犯罪、セックス、食べ物」があるが、それのお金にあたるのだろうか。
2022-11-25 13:10:59大日本人の話に戻るよ
ヒーローとして生きることを義務付けられた大佐藤。 でもその人となりは等身大の小市民でしかない。清廉潔白で品行方正では決してない。 人並みの欲があり、感性も発想も基本的には凡人のそれ。超人的な能力はあれども、高潔な存在ではない。 しかし,その待遇は国によって保障された特別な存在だ。
2022-11-25 13:16:58松本人志さんの「悲しい笑い」
そんな存在であるからこそ、ボケ老人と化した父祖父の暴走では徹底的に批判される。鬼のような獣に惨敗するも逆に盛り上がる大日本人自身の描写もある。 別居した妻と子供に完全邪険に扱われるのも、とてもいい。「悲しさのなかにある笑い」は松本人志さんの持ち味だ。
2022-11-25 13:47:58お笑いバラエティ「ダウンタウンのごっつええ感じ」のコント「トカゲのおっさん」に代表される、悲劇的背景に翻弄される存在が生むお笑い。 他虐のお笑いがスタンダードだったけども、そこに生まれた自虐のお笑い。その抗いがどんどん面白くなっていく性質がある。
2022-11-25 13:48:27