茂木健一郎(@kenichiromogi）さんの連続ツイート第2982回「山口周さんはいかに世に出たか」

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート２９８２回をお送りします。文章は即興で書いています。本日は感想です。

茂木健一郎 @kenichiromogi

昨日は、「クリエイターとその愉快な仲間たち　Imaginez大学」designassociation.jp/creators/ の収録で、ゲストが山口周さん @shu_yamaguchi、井上智洋さん @tomo_monga、細尾真孝さんだった。とても楽しいお話で、いろいろとケミストリーで創発した時間だった。ありがとうございました！

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ぼくは、山口周さんがじぶんのまわりで「おお、こういう人がいる！」とざわざわし始めた時のことを鮮明に覚えていて、それは、『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』が出版された後だった。それで、山口さんと昨日話していたら、これはご本人にとっても画期的な本だったということだった。

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『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』を書く前は、山口周さんは電通、コンサルというキャリアから想像されるような、ガチガチのビジネス書を書かれていた。それが、この本で、いわば本当の自分、書きたいことを「カミングアウト」されたのである。

茂木健一郎 @kenichiromogi

それまでガチガチのビジネス書を書いていた山口周さんが『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』を書くと言ったとき、周囲の編集者は「あちゃー」「それは売れない」「やらかしちまいましたね」という反応だったのだという。ところが出版すると、じわじわと反響が広がっていった。

茂木健一郎 @kenichiromogi

結果として、『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』は、一つのトレンドを画する名著になったし、山口周さんを日本の文化人の「地図」に乗せる作品となった。ご自身の本質に正直に書いたことで、状況が変わったのである。

茂木健一郎 @kenichiromogi

山口周さんのケースは、多くの人にとっていかに「世に出るか」の参考になることだと思う。世間というものは、ある人のユニークな本質を、たとえすぐにはそれを拾えなかったとしても、徐々に感知していくのである。

茂木健一郎 @kenichiromogi

収録のあと、井上智洋さん @tomo_monga　と親しく話してとても楽しかった。とてもすぐれた経済学者さんである。お互いに尾崎豊が好きだということが判明したので、今度、尾崎豊しばりでカラオケをしようということになった（笑）。いつか実現したら面白いと思う！

茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート２９８２回「山口周さんはいかに世に出たか」をテーマに７つのツイートをお届けしました。