「テスラコイルと馬の骨」第一章 消えた総帥 第十三話

第十三話
0
お富士 @fujishiro1127

「だが、まだ近くで見ていたかった。あいつの、平沢の生き様を…。成仏してしまったら、何もできなくなると思った。だから、人の姿かたちを失ってでも、私はこの世に留まったのだ。」まあ、平沢のやつなら、私を悪いようにしないと思ったしな…と、オゾノ様は笑った。To Be Continued…

2011-09-14 22:27:22
お富士 @fujishiro1127

「オゾノ様は、本当にそれでよかったんですか?もちろん、平沢総帥にとって、オゾノ様はなくてはならない存在だったでしょうが…。」すると、オゾノ様は、少し穏やかな口調に戻った。「私もな、死んだのは天命だ、このままおとなしく成仏した方がよいのではないかと、なんども考えたよ…。」

2011-09-14 22:25:09
お富士 @fujishiro1127

「………。」ややしんみりとした空気が流れた。「もう、二十年近く前の話になりますね…。」マスターが、静かに言った。「…ひとつ、うかがってもよろしいでしょうか?」僕は、なんとなく尋ねた。

2011-09-14 22:19:18
お富士 @fujishiro1127

「本来は人型にしようとしたのだが、私がいつ成仏してしまうかわからなかったから、とりあえずデータが残っていて、すぐに用意ができるあの目玉を使うことにしたのだ。」そう言うオゾノ様は、少し苦しそうに見えた。「そして、私はこの姿で、このCHAOS UNIONにとどまることになったのだ。」

2011-09-14 22:15:43
お富士 @fujishiro1127

「私が死んだあと、平沢はそれを思い出したのだ。つまり、地上に残っていた私の魂を、CGに閉じ込めて、永遠のものとしようとしたのだ…。」「なるほど…。」先ほどの年賀状を見て、ようやく合点がいった。

2011-09-14 22:12:42
お富士 @fujishiro1127

そこで、目を閉じて黙っていたオゾノ様が、口を、もとい、目を開いた。「というわけだがな。」「?!また普通に。」「エネルギーチャージが完了したのだ。いちいち驚くな小僧が。」…らしい。「今見てもらったように、私と平沢当時、あのようなCGを使い、度々遊びのようなことをしていた。」

2011-09-14 22:06:19
お富士 @fujishiro1127

とにかく…すごかったよ…はは…。「なん…なんですか…これ…。」総帥がぶっとんだ人物だということは僕も承知のはずだった。しかし、ここまでとは…。「総帥って…昔っからすごかったんですね…。」「うーん、まあねえ!!」マスター秋山は、なぜか目が輝いているが…。

2011-09-14 22:03:28
お富士 @fujishiro1127

「今一度 目が点になりとうございました…。」「…総帥…?!な、なん、これ…!!」「ミジュクモノメ。」「?!!えー!!」

2011-09-14 21:57:08
お富士 @fujishiro1127

どこまで話したんだっけか…そうか、年賀状ね…。はは…すごかったよ…年賀状…。「シンネン アケマシテ オメデトウ ゴザイマス!!…サクネンドウヨウ ヒラサワヲ ヨロシク オネガイイタシマス!!!シャンシャンシャン…。」「……え…ちょ…何これ…。」「ヒラサワメ ナゼ…P-MODEL」

2011-09-14 21:55:30
お富士 @fujishiro1127

『テスラコイルと馬の骨』第一章 消えた総帥 第十三話

2011-09-14 00:28:09