桑原製軽便拳銃

なんもわからん
8
Wolfgang・Gottenberg【残余一万八千八百文字】 @C11katao

j-platpat.inpit.go.jp/c1800/PU/JP-30… 桑原謹三氏が明治30年4月30日に出願し明治31年1月12日に取得した特許 日本国特許3019号 『拳銃』

2022-12-17 21:11:01
Wolfgang・Gottenberg【残余一万八千八百文字】 @C11katao

その特許図はこれだ(左に90度回した)その特許の説明がしたい というわけで説明を容易ならしめるために適当に色付けをしたのが右 pic.twitter.com/l6fJkJlCam

2022-12-17 21:26:00
拡大
拡大
Wolfgang・Gottenberg【残余一万八千八百文字】 @C11katao

本特許の銃はダブルアクションオンリーである 図中紫に塗ったリーバーが撃鉄にかみ合っており、引き金を引かない限り撃鉄の動きを一切阻害する 引き金を引くと紫色のリーバーを動かし引き金の拘束を解くとともに、引き金後端の突が逆鉤(オレンジ)を押し上げる ほかは二十六年式拳銃に同じである pic.twitter.com/uDT3M3d5m5

2022-12-17 21:31:37
拡大
Wolfgang・Gottenberg【残余一万八千八百文字】 @C11katao

二十六年式と違うのは青に塗った部品(支桿)撃鉄は触れておらず、撃鉄は完全に落ちた状態で維持されること (二十六年式は触れており、これで撃鉄をすこし後退したところで浮かすだけのテンションを与えている) 二十六年式やS&Wと違って撃鉄でバレルラッチを噛みこんでいないからできる芸当である pic.twitter.com/4lKBNNgltq

2022-12-17 21:37:26
拡大
Wolfgang・Gottenberg【残余一万八千八百文字】 @C11katao

S&Wではハーフコックにして、二十六年式では常に撃鉄が浮いて噛み込みが解除されてからバレルラッチを解くが、この銃ではとくにそういう工夫がなく撃鉄が完全に拘束されていても差し障りがない 強力な弾薬を装填したらぶっ飛ぶかもしれないが、黒色火薬の時代の.32口径なら差し障らないだろう

2022-12-17 21:43:12
Wolfgang・Gottenberg【残余一万八千八百文字】 @C11katao

排莢をつかさどるカム板の構造も面白い 図上では軸穴は真円で描かれているが楕円であろう カム板はバネで前方に圧着している 中折れを操作するとある程度までは銃身と同じに回り、銃床前端と接して回らなくなり排筒桿を押し上げ排莢する 更に引き倒せば、銃身側の突起で次第にカム板が後方に圧せられ pic.twitter.com/agKwvcv4Jq

2022-12-17 21:59:30
拡大
Wolfgang・Gottenberg【残余一万八千八百文字】 @C11katao

最終的には銃床部との接触が立たれて排筒桿ばねの力で押し倒され、排筒桿は元の位置に戻り、装填できる状態になる 装填して元の位置に戻せばバネの弾発で元の位置に戻るので排莢装填は完全である このやり方はウェブリー拳銃に似ている 二十六年式はS&WのNewモデル3あたりの引き写しで作用が違う

2022-12-17 22:05:38
Wolfgang・Gottenberg【残余一万八千八百文字】 @C11katao

二十六年式はカム板に小さなスライドする板がありこれで作用する S&Wに怒られるのでは、レベルで二十六年式はそのままコピーしている

2022-12-17 22:11:31
Wolfgang・Gottenberg【残余一万八千八百文字】 @C11katao

これ以上の事は何もわからない どれほどつくられたのかも、その性能も 当時の日本で一番需要があった.32口径の拳銃で、そこそこ売られ、すぐに消耗して消えていった銃だ 1挺も現存しない 特許と、桑原製軽便拳銃の広告だけが残されている 幻の拳銃と言っていいくらい正体がわからない 写真一つない

2022-12-17 22:19:04
Wolfgang・Gottenberg【残余一万八千八百文字】 @C11katao

だからこれ以上の事は何もわからない それが桑原製軽便拳銃だ

2022-12-17 22:21:04