茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート2011年3月分まとめ
- toshihiro36
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自由(1)TEDの二日目が終わった。ビル・ゲイツ氏が、「知識の革命」のセッションをまるごとゲスト・キュレーターとして担当した。初めて見る生身のゲイツ氏には深く好感を持った。よれよれのズボンにシャツ。ぼーっと立って、べらべら喋る。「おたく」の神さま。
2011-03-04 02:34:59自由(2)TEDの凄さは、ネットで配信されるその講演からも伝わっていたが、実際に体験するとさらに奥深くなるものだった。ゲイツ氏がキュレートしたセッションを含め、「人類全体」がどんな風に前に進めるか、それを必死になって考え、実行している人たちがいる。
2011-03-04 02:36:15自由(3)Thinker(考える人)とDoer(実行する人)が一緒になって、人類にとって何が今問題となっていて、どんな解決方法があるのか。「広げるに値するアイデア」を探る。その熱気に心打たれた。
2011-03-04 02:37:18自由(4)たとえば、教育問題にしても、一人ひとりの学習者が自分のペースで学び、乗り越え、そして先生がより「人間的な」方法で学習者に接することを可能にするSalman Kahnの提案など。彼は最大のスタンディング・オベーションを受けていた。
2011-03-04 02:38:28自由(5)セッション6が終わるころになって、はっと気付いたことがある。これまで登壇した人たちの誰も、政府自体や、政府の支援に言及した人はいない。みな、自分たちで勝手にやっている。組織も肩書きも関係ない。個人の自発性に基づいて、世界の問題について考えている。
2011-03-04 02:39:43自由(6)今年のTED Prizeを受賞したJRのセッションは凄まじかった。クローズアップの写真を大きく印刷して、街中に張る芸術。それで、パレスチナの対立などで、人々の心を動かす。受賞者は「一つの願い」をすることができる。
2011-03-04 02:41:10自由(7)JRが「願い」を出し、クリス・アンダーソンが、「会場で協力できる人は?」と尋ねると、次から次へと手が上がる。「スタジオを貸す」「パキスタンに招聘する」「建設中のビルの敷地を提供する」。それぞれのできることを、ボランティアで申し出る。その流れがいつまでも絶えない。
2011-03-04 02:42:43自由(8)セッションが終わり、一ブロックを全部貸し切ってのパーティー。一緒に飲んだベン、テレンス、ルサーに、「どうして日本はダメになったの?」と聞かれた。「インターネットという文化に、日本のマインドセットは適合しないんだ。」「そうか」
2011-03-04 02:44:06自由(9)彼らと別れて、ロング・ビーチの夜の街を歩く。組織も肩書きも国も、自由とは関係ない。TEDにいる美しきリヴァイアサンたちと似た目をした人は、日本にもいる。組織も肩書きも国も関係なく、彼らと連帯していく。それ以外に、ぼくのこらからの「自由」はないだろう。
2011-03-04 02:45:59自由(10)ホテルについた。カンニング事件について、たくさんのツイート、そしてメール。日本は遠い。どうして、こうなってしまったんだろう。気付くといつの間にかベッドで眠っていて、枕元のコンピュータの電源はゼロになっていた。自由の朝。
2011-03-04 02:47:272011年3月5日 TEDに参加して気付いた「Activistであること」の価値のついて
アク(1)本当に意味のある体験は、自分の人生を変えるのだと思う。参加してきた#TED #TED2011。ふりかえってみて、まさに、life changing eventだったと思う。
2011-03-05 00:00:17アク(2)何よりも大切だと感じたのは、「問題設定」のアングル。世の中には、さまざまな問題がある。しかし、人を幸せにしたり、人が能力を発揮することを考える際には、「偽問題」もたくさん存在する。「偽問題」に心をとらわれてはいけない。
2011-03-05 00:01:26アク(3)TEDx Tokyoで、弁護士の土井香苗さん( @kanaedoi )が、日本では、「活動家」(activist)は「危険視」されると言って、笑いを誘っていた。しかし、#TEDに参加する中で、自分はactivistということでいいのだと確信ができた。
2011-03-05 00:03:39アク(4)北野宏明さんと、日本の大学のダメさについて議論していた時、北野さんが「教授なんかになるよりも、activistであることが大切だ」と言っていたのだけれども(数ヶ月前)。北野さんはアメリカの基底感情をきちんととらえていたのだと思う。
2011-03-05 00:04:57アク(5)#TEDは今日の午後まであるが、ぼくは朝の飛行機で日本に発たなければならない。昨日、最後のセッションだ、と思うと、なんだか胸がいっぱいになって、珍しくしんみりしてしまった。
2011-03-05 00:05:47アク(6)ステージでは、Jason Mrazが、「どれいたちを開放しろ!」と歌っていた。「オレが行くぞ!」子どもの労働、売春、過酷な仕事環境。「オレが行くぞ!」とJasonがステージで叫んでいた。
2011-03-05 00:09:28アク(7)Jasonが歌うのを見ながら、「ああ、これでぼくの今回の#TEDは終わりなんだな」と思った。ホテルの部屋に帰り、go to harvardのwikiを立ち上げた。それから、Grand Partyの会場に出かけた。
2011-03-05 00:10:52アク(8)会場では、巨大な人形が動いていた。ぼくも動かさせてもらった。#TEDをリードしているTom RiellyやChris Anderson、それに昼間のセッションで素晴らしい詩のパフォーマンスをしたSarah Kayと話した。
2011-03-05 00:12:23アク(9)日本に帰る朝。ぼくはactivistでいいのだと思う。日本や世界、人類がより明るく、幸福で、自分の能力を発揮できるような環境を、みんなで工夫して作っていく。空港までのタクシーに乗る前に、ロング・ビーチをもう一度だけ散歩してみよう。
2011-03-05 00:13:292011年3月6日 「はずかしいこと」を乗り越えることについて
はず(1)#TEDでは、いろいろな人が登壇したが、Sarah Kayが圧倒的に良かった。自作の詩を、朗唱するperforming poetryの人。http://bit.ly/fOLV8Q パーティで@whsaito がTEDx東京に招待していたから、東京来るかもしれぬ。
2011-03-06 06:56:47