茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート2011年3月分まとめ

脳科学者・茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイートのバックナンバー集。 2011年3月1日~11日をまとめています。 12日以降は大震災のため連続ツイートはされていません。
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茂木健一郎 @kenichiromogi

ソネ(5)マークと「アイデア」を共有しているように思い込んでいる双子の兄弟が、ハーバードの学長に親のコネを使って「ルール違反」を訴えかけるシーンが秀逸。双子がやっているのは、日本のマスコミがやっていることと全く同じ。

2011-03-08 08:24:20
茂木健一郎 @kenichiromogi

ソネ(6)素晴らしいのは、ハーバードの学長が取り合わないこと。「ルール違反。そうだろうね。そんなことを言っている暇があったら、自分たちで新しいことを始めな!」日本にもハーバードの学長が必要だろう。

2011-03-08 08:25:06
茂木健一郎 @kenichiromogi

ソネ(7)ソーシャル・ネットワークは、インターネットという新しい文化に対する自分の感度を測る試験紙となる。マークが、「ナップスター」の創業者と会うシーンで、まくし立てる彼をどう感じるか。そのことで、「旧体制側」か、「創造と破壊」側にいるかがよくわかる。

2011-03-08 08:26:19
茂木健一郎 @kenichiromogi

ソネ(8)『ソーシャル・ネットワーク』に描かれているように、アメリカにも化石脳はいる。日本の不幸は、マスメディアや権力者たちがこぞって化石脳であることだろう。本当は、若者だけじゃなく、マスメディアや権力者にこそこの映画を観て欲しい。

2011-03-08 08:27:32
茂木健一郎 @kenichiromogi

ソネ(9)『ソーシャル・ネットワーク』に来た若者たちの表情は輝いていた。三池崇史さんとぼくのいる楽屋に「直訴」に来た若者もいた。日本にも「フェイスブック」の種はある。化石脳の人たちは、お願いですから、邪魔をしないでひなたぼっこでもしていてください。

2011-03-08 08:28:58
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、映画『ソーシャル・ネットワーク』についての連続ツイートでした。

2011-03-08 08:29:13

2011年3月9日 昨日一日生きた中での「感想」について

茂木健一郎 @kenichiromogi

感想(1)本当に深い怒りは、「フィクション」の形でしか表現することができない。

2011-03-09 07:51:48
茂木健一郎 @kenichiromogi

感想(2)ある組織がゾンビであるからといって、その中にいる人たちがゾンビであるわけではない。

2011-03-09 07:52:10
茂木健一郎 @kenichiromogi

感想(3)硬直した組織を批判する時には、本当はその中にいる人たちを攻撃しているのではない。こっちは青空だ、空気がおいしいよ、こっちにおいで、と言っているのだ。

2011-03-09 07:53:13
茂木健一郎 @kenichiromogi

感想(4)自分たちを監禁している銀行強盗に信頼や愛情を感じてしまう「ストックホルム症候群」。ゾンビ組織の中の人たちは、自分たちがストックホルム症候群にかかっていることに気付き、解放されたらいい。

2011-03-09 07:54:41
茂木健一郎 @kenichiromogi

感想(5)ぼくが、本当にやるべきこと。「ほら、こっちだよ」と胸を張って堂々と指し示すことができる、新天地をつくること。見せること。

2011-03-09 07:55:32
茂木健一郎 @kenichiromogi

感想(6)ぼくは、新しい世界を再発明するために、ぼく自身を再発明しなければならない。

2011-03-09 07:55:57
茂木健一郎 @kenichiromogi

感想(7)自分の住む社会との予定調和が失われたとき、ふりかえってみれば、そこには、大きな愛があった。

2011-03-09 07:56:45
茂木健一郎 @kenichiromogi

感想(8)もっともすぐれたフィクションは、その起源を巧みに隠す。怒りを、愛で隠す。

2011-03-09 07:57:23
茂木健一郎 @kenichiromogi

感想(9)国際化は、英語を話すことができるということと、全く関係ない。

2011-03-09 07:57:53
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、昨日一日生きた中での「感想」についての連続ツイートでした。

2011-03-09 07:58:08

2011年3月10日  日本の教育について

茂木健一郎 @kenichiromogi

教育(1)日本の教育で一番心配なのは、家庭環境で子どもの未来が左右されてしまわないかということである。大学入試が意味がなく難しい。塾や予備校に行かなければ受からないというのはその時点で差別である。

2011-03-10 08:06:16
茂木健一郎 @kenichiromogi

教育(2)昨日の千葉大学もそうだったが、「文科省さまさま」という雰囲気が全教育現場を充たしている。この風土が、「長いものには巻かれろ」というメッセージを子どもたちに出し続けている。

2011-03-10 08:06:58
茂木健一郎 @kenichiromogi

教育(3)小学校などに講演に行くと、文科省や教育委員会からの人たちは「来賓」となる。胸に花などつける。これも、「お上」は偉くて間違えないのだというメッセージを子どもたちに植え付ける。

2011-03-10 08:07:49
茂木健一郎 @kenichiromogi

教育(4)新聞が、社説で「文科省は十全なカンニング防止策を」などと書く。つまりは、「お上」がなんとかしろというメンタリティである。小学校から新聞まで、日本の教育は「お上」と「無謬性」という幻想に満たされている。

2011-03-10 08:09:03
茂木健一郎 @kenichiromogi

教育(5)教育を、もっと自由にしたらどうか。教科書検定は即時廃止すべき。検定官の仕事量がボトルネックになるから、教科書が薄くなる。執筆者や出版社に任せても、立派な教科書はできる。壮大な無駄。

2011-03-10 08:10:17
茂木健一郎 @kenichiromogi

教育(6)私立の中校一貫校などは、文科省の検定教科書など最初から使わない。だから、「教育指導要領」に従ってちいちいぱっぱとやっている子どもたちとの間に差がついてしまう。事実上のダブルスタンダード。

2011-03-10 08:13:07
茂木健一郎 @kenichiromogi

教育(7)ハーバードに受かった人だって、6割くらいしか行かない。オハイオ州立大学の方がいい、という人もいる。日本は「偏差値輪切り」という無意味な幻想。東大や京大から、「偏差値高い」というアイデンティティを取ったら何が残るのか?

2011-03-10 08:13:59
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