『ベルセルク 黄金時代篇 MEMORIAL EDITION』グリフィスとガッツの関係性について

グリフィスとガッツの関係性は原作でも今回のアニメ版(以下、単にアニメ版と書く)でも多くの要素が絡み合い変転していくので複雑極まる。 ただ、このアニメ版ではガッツ→グリフィスもだけど、あるいはそれ以上にグリフィス→ガッツの泥々の恋と愛欲……独占欲に嫉妬、譲れない見栄なりプライドが混じり合う諸要素の中でも強烈に思える。
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相楽 @sagara1

『ベルセルク 黄金時代篇 』1話、徒歩で複数の騎兵にぐるぐる周りを囲まれて攻められるのものすっごく嫌だなと画でも音でもひしひしと感じさせてくれたり、絶対不利なそんなんでも返り討ちにしてくるような化け物を相手にするのも絶対嫌だなとわからせてくれたりする。

2022-10-02 01:01:25
相楽 @sagara1

グリフィスさんのガッツとの出会いの一撃、漫画でも勿論極めて魅力的な名場面だったところ、アニメ版の構図も音もタイミングも好きだなー。

2022-10-02 01:03:48
相楽 @sagara1

ベルセルク2話。雑兵になって重騎兵に蹂躙されるのも、それに単騎駆けで挑みかかってくるような化け物と戦うのも、一刀の下に隊長斬られて崩れた所に追い打ち食らうのも、勝ち戦の後にわけわからん怪物に蹂躙されるのも嫌だな、戦争嫌だな、暴力怖いな、とすごい迫力で教えてくれる。

2022-10-09 01:11:47
相楽 @sagara1

ベルセルク、作中で誰かが暴力で圧倒する時、どちらかというと圧倒される側に寄って見させられる、あるいはそういう見方もあえてできるようになってる映像な感じがする。

2022-10-09 01:13:21
相楽 @sagara1

ベルセルク 黄金時代篇の8話「夢の終焉」観た。いよいよ「その時」が近づく。 ベルセルクの黄金時代とその終焉、一つの作品の名場面を超え概念ですらある。 例えばサイバーパンク:エッジランナーズの感想をこう書いた時、 twitter.com/sagara1/status… いうまでもなくそれが念頭にあったりもした。

2022-11-24 19:34:36
相楽 @sagara1

サイバーパンク:エッジランナーズ全10話観た。 ベスト回は6話。 悲嘆の叫びと共に4話の黄金時代が twitter.com/sagara1/status… 「父」を喪う爆炎と共に終わり、最後に一筋の涙となって子供時代が流れ落ちる。 その叫び、涙、どちらも作品を代表する名場面で、それに相応しい映像で描かれている。 pic.twitter.com/ZAeD3JcOl5

2022-09-14 23:10:36
相楽 @sagara1

サイバーパンク:エッジランナーズ全10話観た。 ベスト回は6話。 悲嘆の叫びと共に4話の黄金時代が twitter.com/sagara1/status… 「父」を喪う爆炎と共に終わり、最後に一筋の涙となって子供時代が流れ落ちる。 その叫び、涙、どちらも作品を代表する名場面で、それに相応しい映像で描かれている。 pic.twitter.com/ZAeD3JcOl5

2022-09-14 23:10:36
相楽 @sagara1

サイバーパンク:エッジランナーズ5話まで観た。 netflix.com/browse?jbv=810… 悠木碧のヒロイン、擬人化された「Fly me to the Moon」だなー。1話から面白い中ダントツで好きなのは4話。鬱屈から絶望に追いやられた少年が居場所を得て力をつけ仲間として受け入れられていく。喪失の予感に満ちた黄金時代。

2022-09-14 14:49:07
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相楽 @sagara1

『サイバーパンク: エッジランナーズ』感想メモ togetter.com/li/1957094 これもまた少年(と少女)の「夢」を巡る物語だったし、言ってしまえば個人的な作品全体の捉え方に『ベルセルク』の影があるといえば、あるといえなくもない。

2022-11-24 19:36:45
まとめ 『サイバーパンク: エッジランナーズ』感想メモ "ここ"には私の居場所なんてあるわけないと思えばこそ月=ここではないどこかを夢見た「Fly Me to the Moon」の擬人化なヒロインと、その居場所になりながら、少女が語ったかつての夢を自分の夢としてしまい駆け抜けた少年の物語。 他のまとめ↓ https://togetter.com/id/sagara1 8906 pv 50
相楽 @sagara1

ベルセルク 黄金時代篇11話「蝕」観た。 宴の本番は12話に持ち越しだけど、その前のグリフィスの失意、朽ち果てそうな身体と燃え盛り続ける情念がアバンからたっぷり描かれていった。 グリフィスとガッツの関係性は原作でも今回のアニメ版(以下、単にアニメ版と書く)でも色んな要素が絡み合い

2022-12-12 00:57:02
相楽 @sagara1

変転していくから複雑極まるわけだけど。 animatetimes.com/news/details.p… アニメ版はガッツ→グリフィスもだけど、あるいはそれ以上にグリフィス→ガッツの泥々の恋と愛欲……独占欲に嫉妬、譲れない見栄なりプライドが混じり合う諸要素の中でも強烈に思える。

2022-12-12 00:57:03
リンク TVシリーズ『ベルセルク 黄金時代篇 MEMORIAL EDITION』大河内一楼インタビュー | アニメイトタイムズ TVシリーズ『ベルセルク 黄金時代篇 MEMORIAL EDITION』大河内一楼インタビュー | アニメイトタイムズ 【アニメイトタイムズ】映画三部作『ベルセルク 黄金時代篇』の公開から10年。TVシリーズ『ベルセルク 黄金時代篇 MEMORIAL EDITION』として、鷹の団の、あの輝かしい時代が再び語られていく。原作は言わずとしれた三浦建太郎による同名コミック。2022年6月時点で全世界累計発行部数5,500... 33
相楽 @sagara1

グリフィスが語りガッツを奔らせた「友人」の定義はきっと本音そのものなのだけど、ガッツは「友人」に留まらないから大問題なんだ、と。 シャルロット王女に対してとはまた別だけどキャスカに対してもやはり、ガッツに対する巨大な情念が先立っての八つ当たりや嫉妬や憤怒が大きいように見える。

2022-12-12 00:57:03
相楽 @sagara1

10話のここでもそう。自分は暗闇の中動けもせず、 覗き見ることしかできない中で。 光の中でガッツと抱き合い、 その光の中から歩み寄ってきて、 pic.twitter.com/qm1Puud8mK

2022-12-12 00:57:04
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相楽 @sagara1

僅かに浴びせかけられるだけでも眩しくて、 目を開けていることすらできない光を背負い、 闇にうずくまる自身のもとに笑顔でやってくるキャスカへの。 もし舌が残っていてもとても言葉になどならない、たまらない思い。 pic.twitter.com/aZaNg3Igvk

2022-12-12 00:57:05
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相楽 @sagara1

シャルロット王女に対しても、女性としてあけすけに自身というより惚れた男への恋も愛欲も語り、示し、それに従って動ける相手に対する嫉妬と憤怒、それをシャルロット王女にも誰にも……誰よりも当のガッツには絶対に見せるわけには知られるわけにはいかない屈折と苦悶という色合いが濃く感じる。

2022-12-12 00:57:06
相楽 @sagara1

11話アバンでキャスカを押し倒しての振る舞いも、例えば無力感と恥辱、それを押し隠すような獣欲という面も小さくもないのだろうけど。 ガッツを奪う相手を傷つけ貶めたいという嫉妬と怒りこそが非常に大きいのかなと思う。 pic.twitter.com/OVX8wfziZ4

2022-12-12 00:57:07
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相楽 @sagara1

一方で幼い日から抱き続けた男として国取りの野望があり。その何より輝かしくそのためにこそ生きている、何を振り捨ててでも追い求めるべき筈のものが、ガッツへの思いと執着という全く別のものとの間で葛藤が生じてしまっていることもまた、グリフィスを苛んでいるように見える。

2022-12-12 00:57:07
相楽 @sagara1

その上でキャスカの"誇り高かったグリフィスがあんなに震えて惨めな姿で。それを置いていけない"という屈辱に打ち震えずにはいられない"同情"を聞かされ。 それを聞いたガッツが残るキャスカのため……グリフィスよりもキャスカのために!!……自分も鷹の団に残ると言い出すのも聞かされ。 それでも

2022-12-12 00:57:08
相楽 @sagara1

ガッツの誇りのために、愛するお前を送り出すのだというキャスカのより一層耐え難い"同情"にも響く言葉を聞かされ。

2022-12-12 00:57:08
相楽 @sagara1

グリフィスとしてはもう、たまらない。 ガッツもキャスカも自ら選ぶことができる。夢か愛か。選べば手に入ると信じることができる。 対等の友となる/グリフィスの隣の立つという夢を追い求めることも、ガッツへの/キャスカへの愛のために夢を捨てることも。

2022-12-12 00:57:08
相楽 @sagara1

またキャスカはグリフィスへの(彼にとって耐え難い)"同情"を口にしつつ、より踏み込めば愛するガッツの誇りのためにこそ側にいるといったガッツを自ら突き放して旅立たせようとした、自らの意思でそう選び取れるし、選ぼうとした姿を突きつけもした。してしまった。

2022-12-12 00:57:09
相楽 @sagara1

しかも彼らが選ぶ上で最優先の価値はガッツにとってはキャスカ、キャスカにとってガッツ……グリフィスではない。 そんな自分自身はグリフィスにとって、いわば蟻にたかられ荒らされ、もうまともな人間は食えもしないと見捨てるような肉のようなものだと感じられたのかもしれない。 pic.twitter.com/gF3zqO6G2q

2022-12-12 00:57:10
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相楽 @sagara1

とても、耐えられない。耐えられるわけがない。 そこでグリフィスは縋り付くように幼い頃からの夢に縋りつき、ガッツへの思いを振り捨てるように国取りの夢を見果てぬもの、まだ追い続けるものと無謀に馬を走らせる。 pic.twitter.com/kzBbVo4IAz

2022-12-12 00:57:11
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相楽 @sagara1

しかし縋り付いた夢の走りも砕け散り、水の中へと振り飛ばされた時。 グリフィスはもうまともに声も出ない身体で自身を嗤い。 絶望し死のうとする。 しかし衰えきった心身は覚悟して死ぬことすら自身に許さない。 涙を溢れさせ、零し、言葉にならない激情に打ち震えるグリフィス。 pic.twitter.com/j1DbRh34QT

2022-12-12 00:57:12
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相楽 @sagara1

その上で必死の形相で自らを救おうと走り寄る鷹の団の団員たち、キャスカ……そして、ガッツ。 「今、お前に触れられたら……」 「俺は二度と……」 (触れて、その肩を掴んでしまう) 「二度とお前を……」 pic.twitter.com/qdlcbHXhjJ

2022-12-12 00:57:13
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