病床使用率では分からない医療提供体制ひっ迫の現状（長崎・山梨県知事臨時記者会見まとめ／令和4年12月19日）

野口雅美 @noguchimasami

昨夜の会見を再チェック。 長崎・山梨県知事臨時記者会見／令和4年12月19日（月） youtube.com/live/LrD7CZYZy… @YouTubeより

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病床使用率（12月18日（日）24時現在）は41.9％。 本日（12月19日（月））新規感染者数は597名、月曜日としては第７波の8月22日以来の高水準。 先週13日から17日の5日間連続で1000人を超えるなど、高い「警戒感」が必要な水準が続いている。

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医療提供体制について、先週末、県内の60病院に対して　一般医療も含めた診療体制の現状を聞き取り調査。 病床使用率では測ることができない部分で、本県の医療提供体制にひっ迫が生じている状況が判明。

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具体的には県内60病院のうち、13の病院で院内クラスターの発生、または医療従事者の感染による十分な診療体制がとれず、一般診療で患者の入院を制限せざるを得ない状況。

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救急患者の受け入れについて、二次救急医療機関31病院のうち、3病院で受け入れ制限、17病院で「ひっ迫、あるいは受け入れる余裕が無くなってきている」。

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また、発熱外来を開設している37病院のうち、28病院は「ひっ迫、あるいは受け入れる余裕が無くなってきている」など、医療提供体制のひっ迫が顕著になってる。

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直近2週間のクラスター発生状況は、医療機関で3件／142人、高齢者施設で21件／359人、障害者施設で5件／156人と、大規模なクラスターが頻発している。

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また高齢者施設などからは夜間、重点医療機関に日々10人程度の患者が救急搬送されている。

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金曜日の専門家会議を行った。 第7波では軽症患者が救急搬送されるケースが多かったが、第8波では高齢患者の容体が急変し救急搬送されるケースが多く、入院・医療のひっ迫に繋がっている。

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それ以外に、高齢者施設で感染発生、医療支援などの必要性、県民への緊急の呼びかけ等の意見をいただいき、午後、事務方から報告を受けた。

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医療崩壊を引き起こすことなく、必要な方に必要な医療を提供する体制を維持していくために、感染拡大の波を「いま」・「ここで」何とか食い止め、最小限に抑え込む必要があり、遅い時間での緊急会見を行った。

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県民の皆さまへ、マスク着用・手指消毒など基本的な感染防止対策の再度徹底を。今月に入り急に冷え込み、暖房使用による換気が疎かになりがちのため、定期的な換気の徹底を。

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帰省などによる高齢の親族に会う場合は、事前に検査をし陰性を確認するなど一層の感染対策を。また、重症化防止にはワクチン接種が重要。年末年始は人の移動や交流が活発になるので、市町村や大規模接種会場を用意する。

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医療提供体制への負荷を軽減するため、県民一人ひとりの心掛けをもって、感染拡大を少しでも食い止めるしか術がない。

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一般診療が制限される事態になりつつある。医療がしっかりと届けられなくなる可能性があり、他人事ではない。感染防止対策、その徹底を。

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高齢者施設や障害者施設へ、感染すると重症化するリスクが高い人が多く入所されているため、感染防止対策の徹底を特にお願いする。

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夜間の救急搬送について、嘱託医や協力医療機関によると、点滴や酸素投与などの医療的措置ができれば入院を必要としなかった患者もいる。日中に点滴など病院以外でもできる措置をすれば回避できるケースも。

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施設関係者には重点医療機関の負荷軽減のため、体制を整えるようお願いする。また、施設だけでは大成し日が困難場合は、すぐに保健所に相談をしてほしい。

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保健所ごとに出向ける地域の医療機関をリストアップし、施設から要請をいただければ療養支援行えるように整えたところ。

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クラスター発生施設のゾーニング指導、施設内における医療支援の指導ができる専門研修を受けた感染管理支援チームを各地域に編成。施設内での感染確認の場合は、早い段階で保健所へ連絡をしてほしい。また、退院患者の施設での受け入れ態勢を整えて欲しい。

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年末年始の診療体制については、12月29日～1月3日に開業する発熱外来に向けた支援制度の準備をし、県医師会・地区医師会と連携、296医療機関（昨年の約2倍）からご協力いただけることになった。ご協力いただける医療機関については県のＨＰに掲載。

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年末年始における検査体制の強化について、人と人との接触機会が増えるため、ＧＷやお盆の時期と同様に無料の臨時検査所をＪＲ甲府駅、県内の薬局に開設。期間は12月24日～1月12日、無料検査の対象は県内外へ帰省や旅行する方。

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記者：第8波では高齢者の救急搬送が増え、また連日65歳以上の方が亡くなっているが、救急搬送ができなくて亡くなったケースはあるか？ ＣＤＣ：施設内で衰弱により、看取りをする形で亡くなる方はいる。しかし、医療的に病院に行き措置をすれば助かる状況の場合は（今のところ）救急搬送できている。

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記者：日中に点滴等ができればとのことだが、嘱託医が人数不足？感染者数が多い？対応できてない原因は？ ＣＤＣ：コロナ対応に慣れていない嘱託医もいる。 知事：施設からの要請があれば、直ぐに保健所からサポートチームを派遣する。躊躇せず保健所に連絡を。