「F/T公募プログラム」への連続ツイート
【公募】しかしこう語っていると、実はもっと余談めいたものが面白い気がしてくる。初めてバナナを観た時の衝撃とか。あの時わたしの膝の上に座ったのは誰なんだろう? もう思い出せない。そして「20年安泰。」でバナナを観た捩子ぴじんさんが酔っぱらって吐いたってツイートが流れてきたりとか。
2011-10-18 03:24:33【公募】だからもう、演劇を観る行為は、いやおうなく個別の体験になっていくわけで、それは演劇の場合はっきりしてるけど、たぶん他のあらゆる芸術だってほんとはそうなんだろう。
2011-10-18 03:27:32【公募】でも何かを「体験」するってことは、案外難しいかもしれない。例えばある種の作品を観ていて、身体が踊り出しそうになっていて、でも踊れないのはなぜだろう。ライブ会場では踊れるのに。とかね。まあ、これも余談でした。
2011-10-18 03:29:01【公募】初めてロロを観たのは、去年の5月、王子小劇場の『旅、旅旅』でした。なんか面白いやつらが現れた、みたいな話を野村政之くんとかから聞いてて、で、徳永京子さんや佐々木敦の繋がりで観に行ったのが最初だと思うのですが、
2011-10-18 03:35:22【公募】もうはっきり、サンプリングとゆうか、いろんなものを盤上に乗せる、みたいな感覚が新鮮だった。もちろん柴幸男くんとかも、ヒップホップ的なサンプリングの手法はすでに取り入れてたんだけど、
2011-10-18 03:38:23【公募】ロロの三浦くんは、それを手法的に選択してるとゆうより、もう自然にその世代感覚の中を生きてきてる感じがしたし、それはたぶん間違ってないと今でも思う。そしてマンガやラノベや映画や何やらをサンプリングしちゃう感覚は、
2011-10-18 03:39:53【公募】どうしても近代演劇、みたいなものが根強く残る演劇の世界では、なかなか強い抵抗感をもって受け止められたのではないか。その頃から爆発的な人気が出たこともあり、彼らが若者世代の代表例みたいになっちゃったのは、
2011-10-18 03:41:18【公募】ロロにとっては幸福だったのかどうか。ともかく彼らはしかし、それが自然の感覚だし、ここから始めるよ、ってことをやり続けてきたのだと思う。しかしロロにはもうひとつ重大なポイントがあって、それが「見立て」なんだけど、
2011-10-18 03:42:23【公募】例えば最初に観た『旅、旅旅』でも、冷蔵庫や洗濯機が、それぞれパリのエッフェル塔だとかなんだかに見立てられていた。つまり、自然な感覚、といってもリアリズムでは全然なくて、あくまでもフィクションが追求されていく。
2011-10-18 03:43:24【公募】で、この「見立て」によって、膨らむものと捨象されるものとが、これまでのロロの魅力の核となる部分だった、とわたしは思います。そこに、ボーイ・ミーツ・ガールとゆう、シンプルな物語が軽やかにシンクロしてきた。
2011-10-18 03:48:12【公募】ところがこの夏シリーズが始まったあたりから、ちょっと作風に変化が見え始めている。ひとつには、夢、のイメージが色濃く出てくるようになった。それは、「見立て」の幻想世界とも近いようだけれども、実はちょっと、暗闇の部分も持っていて、
2011-10-18 03:49:45【公募】そしてその暗闇の部分を、どのように舞台上に現すか、については、まだロロはその手法を確立できないでちょっともがいている(試行錯誤している)気がする。でもこれはきっと後戻りのできない変化だし、今度の『常夏』は、そこにひとつの光明が見えるかも、と期待してます。
2011-10-18 03:51:24【公募】まあ、でもふつうに「魔女宅見直す!」みたいにゆってたりもするので、意外にもう完全なるボーイ・ミーツ・ガールで攻めてくるかもですが(笑)。
2011-10-18 03:52:15【公募】ところでついでに言いますが、近年、若者の演劇については、かなり不当な見方が横行してきたとわたしは思ってます。つまり例の「小さな日常の世界しか描けない」とゆうものです。それは実際、半分は当たっているでしょう。
2011-10-18 03:54:03【公募】しかしもう半分は、やっぱりその外の世界のようなものを安易に描くのも嘘なのではないか、とゆうことです。政治的っぽいことを適当にまぶして語れば、それで何かを語ったような気になるでしょう。例えばアウシュビッツについて。とか。
2011-10-18 03:55:41【公募】たしかに、(わたしも含めて)今の若い人がものを知らなすぎる、ってことはあるけれども、ちょっと先の見えない部分は信じてない、とゆう感覚、そこで語られている言葉を信じてない感覚、でも、別のところでは信じられる言葉がある、とゆう感覚、
2011-10-18 03:58:17【公募】きっとこれまでの知や情報やリアルの在り方が変化していく、その過渡期の中で様々な面白い表現が生まれてきた、とゆうことだと思います。そして地震が起きて、それぞれにショックを受けてしまって、そこから、時間はかかるかもだけど、また何かを始めていく。
2011-10-18 04:00:10【公募】そうなった時に、エラい誰かが褒めたとか、人気があるから、とかではなくて、たぶんもっと別のそれぞれの倫理のようなものが駆動しはじめてるんだろうなってことは思ってますね。まあこの話はこのへんで。
2011-10-18 04:00:51【公募】さてピーチャム・カンパニー『復活』。29日からです。中沢新一のあの『アースダイバー』が素材(つまり、かつての東京、がそこにある)。で、東京タワーをモチーフにするらしいので、ある意味での直球勝負ですね。
2011-10-18 04:04:05【公募】ピーチャム・カンパニーは、作家、演出家、プロデューサーがそれぞれいるとゆうちょっと変わった形の劇団ですが、『ダンシング・ヴァニティ』を観て、正直それはそんなに面白くはなかったんですね、わたしには。
2011-10-18 04:06:56【公募】これは好みの問題でもありますが、もう少し、快楽に身を委ねてもいいような気がした。快楽の芽は振りまかれている。でもそっちには流れない。や、流そうとすまい、と思っているのか。そこらへんの演出の意図がわたしにはつかみきれなかった。
2011-10-18 04:08:36【公募】公演のチラシにものすごい量の文字を書いてたり、よくもわるくもすごく知的な印象のあるカンパニーですが、その知的な、つまり「考えちゃう」部分と、舞台上に載せてくるもの、そしてそのイメージをどう観客に伝えていくのか、のあたりの齟齬を、
2011-10-18 04:11:08