飯舘村避難民Ａ：沼　惇さん - 2011年10月

飯舘村避難民Ａ：沼　惇 @A1271

今日から1週間飯舘村に帰り、集会出席と田んぼの草刈をして来ます。10月中に草刈を済ませよという村の指示なのですが、無事終了出来るがどうか。報告は1週間後。

飯舘村避難民Ａ：沼　惇 @A1271

10月初旬飯舘帰村顛末記１：4日―10日に帰村丸5日間畔の草刈に励みむ。滞在期間中の外部被曝量は４００ﾏｲｸﾛ強。4日夜は福島市文化センターでの飯舘村の今とこれからという集会に参加。又同日飯舘村による除染計画が公表された。計画詳細はhttp://t.co/AVKTWeyiに参照。

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10月初旬飯舘帰村顛末記２：福島市文化センター集会はまけねど飯舘及びＮＯＰエコロジーアーキケープ主催で飯舘村の今とこれから。講師は今中京大助教、遠藤広大准教、菅井国学院大教授、糸永日大教授に村民代表3名。司会は小澤日大講師。参加者は100名弱か。

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10月初旬飯舘帰村顛末記３：福島文化センター集会の集会の全体的印象は除染計画に否定的で村長の暴走に村民が怒っていることだけは明白だった。講師及び外部参加者は村民が行動を起こさねばと村民の自覚と行動を促す発言が目立った。しかし集会の総括も無く主催者側意図は最後まで不明だった。

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10月初旬飯舘帰村顛末記４：福島文化センター集会で私は村民の健康にリスクがある除染計画に参加する義務は無く、生活に重大な影響を及ぼす村の計画は住民投票で決めるべし、それが駄目なら村長リコールとけしかけたがが、皆さんは及び腰。具体的行動を主催者や従順な村民に促すのは至難という印象。

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10月初旬飯舘帰村顛末記５：夜出没していた猪が日中に我が家の田んぼを荒らしていた。無人の村になったので猪も大手を振って出没。10数頭の団体様御一行で内半分がウリ坊。猟も出来ないので大繁殖し、これから田んぼのミミズを求めて猪が田をぼこぼこにするので表土5センチを削る除染はまず無理。

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10月初旬飯舘帰村顛末記６：村から田の草刈の指示で私も丸5日、一日6時間の作業で５反の畔の草刈終了。村の補助金は１反３千円なのでトラクター草刈機を持っている農家に田の草刈を依頼する。従って収支ゼロだが、田の刈り草の下でミミズが繁殖し猪が群がり除染は遠のく。

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10月初旬飯舘帰村顛末記７：たまの草刈はきつい。刈払機満タンで１時間半前後の作業だが近所のお爺さんは３度休まねばとぼやいていた。毎日の野良仕事で体力を維持しているので避難生活で体力は衰え慣れた草刈が重労働になる。農地は５年後除染完了というが、その前に我々は使い物にならなくなる。

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世田谷区の放射線汚染で飯舘村役場の2.1ﾏｲｸﾛより高いとＮＨＫが報道してます。数日前に測って来ましたが役場辺りは低く計測器も石畳の上にステンレス製台に乗っかり１ﾏｲｸﾛは優に低くなります。そして近くの草地比較では２ﾏｲｸﾛ程度低く表示されます。

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10月初旬飯舘帰村顛末記８：米種もみを捨てるのも癪なので田んぼの一部に直播して放置したら立派に実っていた。肥料も、農薬もなく雑草に負けず見事なもの。将来稲作を再開することがあれば直播に切り替え得る。今までのやり方は農機具メーカー、農協の陰謀だと思う。

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10月初旬飯舘帰村顛末記９：留守中依頼していた直播稲の放射能検査の結果が出ていた。驚くなかれ玄米で２１９４ベクレル/KGを検出し規制値の４倍強。あまりにも高いので念のため再検査を手配した。尚、この田んぼは残念だが今週中にトラクターで刈り込むので新米は猪の餌になる運命。

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１0月初旬飯舘帰村顛末記１０：雨の日を利用して屋内の床の除染作業に注力。我が家は一部２階のトタン屋根、床は板張り。屋内線量が高いのは土足で出入りが原因と心配していた。作業前に線量を計り水拭き後いそいそと線量を再計測。驚くなかれ結果は変わらず。周囲環境は６μ前後。何が原因かは次項。

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１0月初旬飯舘帰村顛末記１１：水拭後一階は１Ｍで２μ強で変わらず。水拭した床表面は１μ強、屋内高線量は土足が原因でない。２階が無い部屋は３μ弱で窓際も同様。他方２階の部屋は１Ｍで２μ前後だが天井付近は３μ強。結論として裏山、屋根からの被曝。山の除染計画は２０年。ゲームオーバー。

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東電請求：農協に属していないので農業補償金請求の書類入手に手間取った。事故より今年年末までの作付中止の補償が対象。昨年度の実績、今年の計画そして必要書類のコピー添付で一日仕事。複合機が手元に無かったらぞっとする作業。支払いは請求額の２分の一とあり残りを何時払うとも記載されてない。

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１0月初旬飯舘帰村顛末記終わり：滞在中聞いた話は：たまの草刈は疲れる、若者にうつ病の気配、借りた畑では意欲が湧かない、介護センター、菊池製作所では人員不足、原町がれき処理で日給８０００円で格好の暇つぶし、除染土保存は近所らしい等々。とまれ目的の草刈を完了、１０日帰京。あー疲れた。

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飯舘村除染計画１：村から計画が発表されたが、当事者間で意外に突っ込んだ議論が交わされていないので私の独断と偏見を承知で計画にコメントし出来れば対抗策まで論じてみたい。http://t.co/7Y7nxejw記載の計画に沿って次項に記載します。

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飯舘村除染計画２：計画の骨は一刻も早い帰村であり、大要は住環境２年（年間被曝１mSv以下）、農地５年（1000Bq/kg以下）、森林２０年（1000Bq/kg以下と緩衝地帯で１mSv）程度で除染としている。放射性廃棄物はコンクリート容器に入れ村内の国有林に仮置き場設置。以下各論。

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飯舘村除染計画３：住環境：家屋、公共施設、事業所が対象。除染作業は来意年１月開始。従い年内に除染試験、モニタリング体制、行程表、除染リーダーを育成。計画の肝は村役場の為に、村民が健康のリスクを冒して担うということ。それは村民の経済的基盤という美名のもとに正当化され免罪されている。

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飯舘村除染計画４：農地：来年１月より年間550 haを除染。農地の集積化を含めた土地改良事業を実施。集積化の文字が入ったことで私の農場を含め中山間地棚田は放置される可能性は大。その地域の住民は置き去りになるのか？　尚、年内は草刈、刈り草は飛散防止固化剤散布とあるが初耳で私は放置。

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飯舘村除染計画５：森林19,000haは里山から段階的に拡大、年内に試験除染、来年１月から実施。20年程度で年間950 haを地表搔き起こし、伐採。里山は20年周期で更新が望ましいのが期間設定の論拠と推測。地表をはぎ取れば話は別で5センチの表土形成は1000年という説がある。

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飯舘村除染計画６：村は全体管理と放射性廃棄物仮置きを担う。他方、飯舘村除染事業組合（仮称）を設立し地元企業、公社、森林組合等が参画。この組合が除染作業の管理、受託し地元雇用創出、安全管理担当。この組合が膨大な国家予算消化を担い伏魔殿化は必定。村の実力者が賛同した背景？。

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飯舘村除染計画７：総予算3224億円で内訳は；宅地143億円、農地851億円、森林388億円、放射性物質管理費1362億円（廃棄物用ｺﾝｸﾘｰﾄ容器、保管費）その他500億円（焼却炉、復興住宅）。この配分のコメントは次項。

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飯舘村除染計画８：村の面積の7割の森林の除染費が農地より少ないのは村中心部のみ対象ということ。復興住宅整備、農地集約計画からもこの除染は村中心部で比較的平坦な所を対象とし周辺の山間部は放置されその住人は復興住宅に移住と解する。膨大なコンクリート容器製造予算はスキャンダルの温床。