おはなしまとめ

こうやん＠元プログラミングスクール経営者 @kou_yan

金属のお話でもするかいね。

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金属のプレス加工は大量生産するためにおこなわれるが、実は意外と難しい。金属の弾力性が求められるから。これは金属に含まれる炭素が大きく影響する。炭素が多すぎると硬くなるので、割れてしまいます。

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船などのスクリューに使われる金属の加工には、特殊な金属加工装置が使われていて、これらは輸出禁止品目です。潜水艦などの静寂性に優れたスクリューを開発出来てしまうからです。スクリューのような複雑な形状の加工は非常に難易度の高い加工になります。

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原子力発電につかわれるタービンは羽が大きければ大きいほど発電効率が高くなります。しかしそれには巨大なシャフトが必要です。それの世界シェア８割を保っているのが日本製鋼所。巨大シャフトの制作には非常に高度な技術が必要です。

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巨大なローターシャフトは、あらゆる元素をどの程度の割合にするのか、またどの方向からどれくらいの圧力でプレスするのかなど高度な技術と熟練技が問われます。

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さらに原子力発電に使われるシャフトは高い安全性と信頼性を求められる。万が一、つなぎ目があればそこから金属は腐食してゆく。だから600トンもの鋼塊を作り削りだすことで部品数の少ないシャフトを作り出す。

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しかし、巨大な鋼塊を作るのも非常に難しい。巨大な金属の中から不純物を取りだし、中の化学成分を均一にしなければならない。

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今度は非常に0.2mmにもなる、非常に小さな金属の加工について。これもまた非常に難しい。

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小さな金属はそれだけ耐久性も低く、あらゆる金属加工技術の理論が通用しない世界になる。たとえば、穴ひとつ空けるにしてもドリル自体の摩擦熱で部品が壊れる場合もある。さらにチタンなどの難加工金属の場合さらに難しい。

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しかし、小さい金属部品の加工技術もこれからは必要不可欠だ。手術ロボットが最近注目され始めた関係で、日本の町工場はこれからまた忙しくなるだろう。加工技術もさることながら、医療に使う部品なので少しのバリも許されない。

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一点ものの金属部品は日本の小さな町工場で作られている。世の中にはまだまだ人の手を借りないといけない、量産できない金属部品がたくさん存在している。小さい町工場なのに、世界のほとんどのシェアを持っている工場もある。

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日本の医療ロボットの開発は現行の技術力で十分実現可能なものだ。微細部品加工技術、高度なモーター制御技術などはすでに日本は持っている。しかし、技術者と医療を結ぶものがないのが現状で、医療用ロボットの開発が遅れている。

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特に手術ロボットでは天才医師しかできないような超精密な作業をすることが出来る。さらに医者が遠隔地にいながら手術することも可能になる。これは夢ではなく、もう目の前の世界。

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日本の老老介護の現状、医師不足問題、医療にかかわる人間の低賃金問題。これらはすべて医療技術ロボットがすべて解決してくれる。今のうちに技術を確立させることで将来高齢化社会を確実に迎える中国に対してロボットを輸出することができる。フィリピンから介護士を迎える話のほうが現実的ではない。

こうやん＠元プログラミングスクール経営者 @kou_yan

そういうことで、日本が持っている最新技術はなにも大きい企業ばかりではありません。小さい企業でも十分世界で戦っていけるだけあります。