茂木健一郎氏 @kenichiromogi 【カダフィ死亡に言及】&【日本の神学】連ツイまとめ

2011年10月21日 ……茂木健一郎氏:カダフィ死亡に言及…… そして、連続ツイート ……【里山の景観が日本人にとってのふるさとの心象風景になること】……
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茂木健一郎 @kenichiromogi

「連続ツイート」をお届けします。文章は、その場で組み立てながら即興的に書いています! 今日は、日本のことを書こうと思います。

2011-10-21 08:02:26
茂木健一郎 @kenichiromogi

さふ(1)宮崎県の高千穂の、高天原や、天岩戸は、実見する前から人にいろいろ話を聞いていて、わくわくしていた。天岩戸は、近づくことはできなくて、対岸から見るしかない、とも聞いていた。そのあたりが、とても神秘的に思えた。

2011-10-21 08:04:11

高天原

『古事記』に含まれる日本神話、および祝詞において、天津神が住んでいる、とされた場所のことである。 http://p.tl/mM-e

天岩戸

日本神話に登場する、岩でできた洞窟である。天戸、天岩屋、天岩屋戸ともいい、「岩」は「石」と書く場合もある。 http://p.tl/zzUe「ウキペディア」より

茂木健一郎 @kenichiromogi

さふ(2)私の心の中では、なんとはなしに、峻厳な岩山があり、そこに天上から光が差しているような、そんなイメージが出来上がっていた。「高天原」というその名前が、「降臨」の印象として、そんな光景を心の中につくっていたのだろう。

2011-10-21 08:05:15
茂木健一郎 @kenichiromogi

さふ(3)数年前、高千穂を訪れた。遠くて、ひたすら車に乗った。ようやく到着したとき、私は、ちょっと拍子抜けした気がした。ここが、高天原や天岩戸がある場所なのか。そのあとで、じんわりと感動が込み上げてきた。日本人のふるさとは、やはりこういう場所でなくてはならない。

2011-10-21 08:06:30
茂木健一郎 @kenichiromogi

さふ(4)ごく普通の、里山の光景が広がっていたのである。「高天原遙拝所」も、田舎にいけばどこにでもあるような、ごく普通の神社への道を歩いてついた。慣れ親しんだ、日本の雑木林の中で。そこから遙拝するにしても、峻厳な岩山としての「高天原」などどこにもない。

2011-10-21 08:07:53
茂木健一郎 @kenichiromogi

さふ(5)天岩戸は、素晴らしかった。対岸から眺める。天照大神がお隠れになったという岩戸。美しかった。写真も、スケッチもできないから、心に留めるしかない。その一回性がかえって、体験の質と強度を高めていた。

2011-10-21 08:09:18
茂木健一郎 @kenichiromogi

さふ(6)天岩戸神社で、若い宮司さんがふともらした一言が、私の「神道」に対する考え方や、そもそも日本の「神様」とは何なのかということについての概念を根底から変えることになるのだが、そのことについては別の機会に改めて論じたいと思う。

2011-10-21 08:10:32
茂木健一郎 @kenichiromogi

さふ(7)ある外国の日本文学研究者が、大和の「天香具山」にあこがれて、実際に見たら、それが小さいのでがっかりした、という話を聞いたことがある。その気持ちも分かるけれども、日本人のふるさとは、その小さい、ささやかな、しかし豊かな里山の中にあるのだ。

2011-10-21 08:12:08

天香久山

奈良県橿原市にある山。畝傍山、耳成山とともに大和三山と呼ばれる。標高は152.4メートルと三山の中では標高は二番目である。他の二山が単独峯であるこに比して、多武峰から続く山地の端にあたり、山というよりは丘の印象であるが、古代から「天」という尊称が付くほど、最も神聖視された。 http://p.tl/t9un 「ウキペディア」より

茂木健一郎 @kenichiromogi

さふ(8)「天孫降臨」といっても、砂漠の宗教が構想するどこか乾いた、虚無からの創造ではない。私たちの慣れ親しんだ日本の風土は、もっと小さくて、かわいらしくて、生命の豊かな営みにあふれている。それが、日本の「神学」であり、「世界観」。天香具山が、小さくったって、それでいいのだ。

2011-10-21 08:14:10

天孫降臨

天照大神の孫である瓊瓊杵尊が、葦原中国平定を受けて、葦原中国の統治のために降臨したという日本神話の説話である。 http://p.tl/Im6W 「ウキペディア」より

茂木健一郎 @kenichiromogi

さふ(9)二十一世紀になり、人間と自然の調和が求められるようになった時に、日本の風土が育んできた、人の営みと自然のいのちが響き合う景観は、きっと一つのモデルケースになる。私たちは、体験から肌で 知っている。大和や高千穂の「里山」をめぐる神話が、それを示している。

2011-10-21 08:15:44
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、「里山の景観が、日本人にとってのふるさとの心象風景になること」についての連続ツイートでした。

2011-10-21 08:16:22

リビアの元最高指導者カダフィ大佐死亡に言及

茂木健一郎 @kenichiromogi

結局さ、「アラブの春」は、ノーベル平和賞にはふさわしくなかった。さすがはノルウェーのノーベル平和賞委員会。流血革命を「平和への道」と考える欺瞞から、時代は進んだと思う。

2011-10-21 07:37:07
茂木健一郎 @kenichiromogi

自分たちが「平和」を定義し、「秩序」をつくっていると勘違いし続けている第二次大戦の戦勝国たち(特にアメリカ、イギリス、フランス)は、時代が変わって自分たちが恐竜化していることに気付いた方がいい。

2011-10-21 07:38:07
茂木健一郎 @kenichiromogi

カダフィが自分たちに都合がいい時は散々利用して、利用価値がなくなると、反対派に武器を供給して、他国を空爆し、「民衆革命」を演出する。そんな旧連合国のやり方が、21世紀の「平和」の定義になるはずがない。

2011-10-21 07:39:19
茂木健一郎 @kenichiromogi

「アラブの春」をノーベル平和賞の対象にしなかったノルウェーの委員会の卓見について考えていて気付いたんだけど、「脱原発」運動が果たして将来ノーベル平和賞の対象になるのか、自分がどんな立場であれ考えてみると良いと思う。

2011-10-21 08:29:34

茂木健一郎ブログ クオリア日記

茂木健一郎 @kenichiromogi

クオリア日記 エントロピーと歩いた青春 http://t.co/zZgBMx5g

2011-10-21 07:53:45