茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート第3012回「フローやゾーンは時間だけでなく空間的にも作用する」

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茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート3012回をお送りします。文章は即興で書いています。本日は感想です。

2023-01-05 07:24:31
茂木健一郎 @kenichiromogi

昨日は原稿用紙300枚くらいの原稿を、手直ししていて、最初はシラフでやっていたんだけど、途中からビールを飲んで、終わらせた(笑)。それでふしぎなのは、300枚ってかなり長いと思うんだけど、その修正の時間が、あとからふりかえると消えている。

2023-01-05 07:25:46
茂木健一郎 @kenichiromogi

チクセントミハイのフローとかゾーンの定義は、第一義的には物理的になされていて、たとえば3時間なら3時間の取組が一瞬に感じられるということだが、これをタスクに展開して、あるタスクをやっている時間が一瞬に感じられるということもあるように思う。

2023-01-05 07:26:38
茂木健一郎 @kenichiromogi

原稿用紙300枚というと、書くのもたいへんな気がするし、実際たいへんだったと思うが(笑)、あとから脳の認知プロセスの中でのかたちを眺めると、なぜかコンパクトになっている。ここには、時間知覚だけでなくて、タスクとしての情報圧縮のような現象が生じていそうだ。

2023-01-05 07:27:47
茂木健一郎 @kenichiromogi

つまり、本当はかなり長い時間をかけてやったタスクも、そのタスクとしての内部連関というか、コンパクト性から、脳の情報空間の中では局所に写像されていて、だからこそ時間の経過としては一瞬に感じられるけれども、同時に情報論的にもまとまっているということがあると思う。

2023-01-05 07:28:42
茂木健一郎 @kenichiromogi

昨日は、午後10時くらいに300枚くらいの原稿のリタッチを終えて、編集の方にお送りして(出版されるかどうか、そもそもどうなるかは決まっていない。笑)、そのあと、赤ワインを飲みながら、ぜんぜん別の英語の研究のプロジェクトを始めた。こちらは時間の経過をきちんと感じた(笑)。

2023-01-05 07:30:00
茂木健一郎 @kenichiromogi

でも、英語ベースの研究のプロジェクトも、仕事としてまとまっていくにつれて、時間的にも、また脳の認知プロセスの中のタスクのまとまりとしても、コンパクトに感じられていくのだと思う。つまりフローやゾーンは時間だけでなく空間的にも作用するのである。

2023-01-05 07:31:10
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート3012回、「フローやゾーンは時間だけでなく空間的にも作用する」をテーマに6つのツイートをお届けしました。

2023-01-05 07:31:43