バーボン学園風SSまとめ　1

翡翠＠リース @Clearsky_lordes

「た、大変だー！」ステラは思う。この教室に喧騒と共に飛び込んできた友人であるクラスメイトは三日に一度は何か騒ぎを持ってこないと死ぬ病気にでもかかっているのか？と。三日に一度ならスローペースな方で、小さな騒ぎまで含めると毎日に近いペースで何か騒動を持ってくる　＃バーボン学園風SS

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最初の方は何だ何だと騒いでいたクラスメイト達も、飛び込んできたのがリースだとわかると「何だ、何時もの事か」と興味をなくしたようだった。リース本人は不満気にぶーぶー言っているが本当に何時もの事だから仕方が無い。自業自得と言うやつだ　＃バーボン学園風SS

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でもまぁ、ほっとくのもかわいそうになったのか、隣にいた、というよりさっきまで話していた友人でもあるるみゃんぐが教卓にいるリースに視線を向けた。「そんでリーシャン。一体何が大変なのさ？」そのるみゃんぐの言葉にリースは楽しそうに笑う。あ、絶対ロクな事じゃない　＃バーボン学園風SS

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「この学園に…爆弾が仕掛けられている！」　黒板をぶったたき、リースが宣言した。　教室がシーンと静まりかえる・・・事はなく騒然としたままだった。「oi misu　おい、皆何その反応！何で無反応なのさ！」「日ごろの行いじゃないのか？」　詐欺師がそう言った　＃バーボン学園風SS

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「どういう意味だよ！」「そういう意味だよリース君」にやりと詐欺師が笑う「大体、君が持ってくる話はほとんどがガセネタか、君が作ったガセネタか、騒ぎを大きくするためのガセネタだろう。悪気がある分たちが悪い」　皆まったくの同意なのかうんうんと頷いている　＃バーボン学園風SS

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「それひどくないか？」「ひどいも何も…リース、お前昨日持ってきたネタが何だったか言ってみ？」「ステラさんとるみゃんぐちゃんと偽先生が実は生き別れの兄妹だった」「おいぃいい!!!!人がいないところで嘘何流してんのぉおお!!!!」るみゃんぐが叫んだ　＃バーボン学園風SS

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「おちつきたまえるみゃんぐちゃん」「いや落ち着けないでしょリーシャン！何嘘っぱち流してんですかねぇ!!」「その方が面白いからだけど？」　何言ってんのこいつ？という顔でリースが首をかしげて見せる。まったく邪気の無い顔だから余計に始末に終えない。だがしかし、だ　＃バーボン学園風SS

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「そんな事やっているから、信用なくすんじゃないです？」「確かにな」うんうんと詐欺師が同意する。いやぁ、日ごろの行いって怖いですね＾＾「まぁ、確かにリースのいう事だから信用したくないのもわかるけどな」　ドアを開けて入って来たのは隣のクラスの命知らずであった　＃バーボン学園風SS

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「残念ながら事実だぜ。というか職員室で俺とリースがその話をしている教師たちの話を聞いちまったんだ」その言葉にクラスが騒然となる。リースだけならともかく、いのっちこと命知らずが嘘を言うとは思えないからだ　＃バーボン学園風SS

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学園に仕掛けられた爆弾！教師から行われる非難命令。そして、それに逆らう悪がきたち！　次回、バーボン学園風第２話！「爆弾の場所！」お楽しみに！　

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「な、爆弾だって！」「いや待て、ここはバーボンだ。それくらいは普通にある。というよりもリースが事実を言っているだと！」「そうだ！それが問題だ！明日は槍が降るぞ！」「おまえら落ち着きたまえ＾＾ここはバーボン市ですよ＾＾槍くらい普通に降ります」　＃バーボン学園風SS

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まったく普段の行いがよくわかる構造である。とそんな騒然とした教室の騒ぎを鎮めたのは、さっきの話にも出ていたわれらのクラスの担任教師の偽先生である。リース曰く、偽先生は異世界の魔神らしいけどどうなのだか。まぁ、たまにリースは本当の事もいうのだが　＃バーボン学園風SS

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「おーい、お前ら席につけー！」先生の一言でみながそれぞれの席に付く。教卓の前で熱弁をふるっていたリースも私の前の席に着いた。ちなみに席の関係は、私を中心に前がリース。右がるみゃんぐで左が詐欺師である

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「で、だ。お前らも知っているっぽいから簡単にいうとこの学園に爆弾が仕掛けられた。だからお前ら帰れ。以上。終わり」それだけ言って偽先生は本当に教室から出て行ってしまう。おいおい、それでいいのか・・・　＃バーボン学園風SS

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「面白くなってきたな｣椅子の上で器用に身体を半回転させてリースが私のほうへと身体を向けてきた。「面白そうがって、何がです？」「爆弾事件に決まってるじゃない。調べたところによると今回の犯人は貴族連盟の分派らしいぜ」リースがにやりと笑う　＃バーボン学園風SS

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貴族連盟。それはこのバーボン市の中でも大きな組織の一つだ。名前の通り、貴族や、それに類ずる名家と呼ばれる人たちが多く所属している。そしてその分資金力は大きいけど、主導権争いで内紛を繰り返している事も多かったりする。　#バーボン学園風SS

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「つまり、さ、この爆弾ってステラちゃん狙いなんじゃない？」　耳元でリースが囁く。他の誰にも聞こえないように、だ。「ステラちゃんの実家って、主流派のトップでしょ」私が隠している事を、あっさりと突き止めたという実績がリースにはあるのだ。だから信用してしまう　#バーボン学園風SS

翡翠＠リース @Clearsky_lordes

私が貴族連盟に所属する家の出だという事を何通りものルートで隠し、さらに架空の家族まででっち上げている徹底振りだと「いうのに、リースはあっさりと突き止めてきた事があるのだ。「どうなんでしょう？私にはわからないですけど」　とりあえず、そう返しておく　#バーボン学園風SS

翡翠＠リース @Clearsky_lordes

だって、そういうしかない。私が貴族連盟の元盟主の娘だという事を知っているのは、ほんの一握りなのだ。「貴族連盟に所属している子は他にもいますし、そっち狙いではないでしょうか？夢見さんとか、信者先輩とか」「んーそっち狙いなら路上で誘拐すればいいじゃん」　#バーボン学園風SS

翡翠＠リース @Clearsky_lordes

「そっちのほうが楽だし。僕ならそうするけどね」「さらっと誘拐とか言わないで下さいよ・・・」「まぁ、そこらへんはどうでもいいや。てなわけで探索行こう」「帰れって言われませんでしたか？」　偽先生は帰れといっていたと指摘するとリースはやれやれと首を振った　#バーボン学園風SS

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「そんなのつまんないじゃん。こんな面白いことあって帰るとか無いよ」「そう思っているのは貴方くらいですよ」いつの間にか、教室には人影はまばらだ。ここはバーボン市。危うきには近寄らず、が基本なのだ。一々近づいていたら生きていけない　#バーボン学園風SS

翡翠＠リース @Clearsky_lordes

近づくタイプは基本的に二種類だ。必要があるか、それとも馬鹿か。ちなみに目の前の友人は例外の三つ目に属している。つまり。火薬庫で火遊びする類の大馬鹿である。それも、火薬庫を爆発させて面白がるタイプの。そしてこういうタイプは、犠牲者を出すことを喜びとする事が多い　#バーボン学園風SS

翡翠＠リース @Clearsky_lordes

「てなわけで、おい、るみゃっち、行くぞ！」「え？」帰り支度を終えて帰ろうとしていたるみゃんぐをリースは呼び止める。「どこへ？」「爆弾探すんだよ爆弾を。他にこの状況で何しろと？」「リーシャン、僕には訳がわからないよ・・・」そして、大抵るみゃンぐが犠牲者になる　#バーボン学園風SS