伊藤康英さんによる管弦楽版「ぐるりよざ」の解説
その25)ついでながら、もともとの吹奏楽版は、海上自衛隊佐世保音楽隊の委嘱によるもので、当時編成が小さかった。初演のBbクラリネットは6人しかいなかった記憶がある。そのため、この吹奏楽版は、実は「小編成」のものだ。
2011-10-23 09:39:53その26)大阪市音楽団によるCDが、たしか小編成の趣を残してレコーディングしたはず。http://t.co/Z2WSFkQn
2011-10-23 09:40:24その27)東京佼成ウインドオーケストラが演奏する際には、たしか、コントラバスクラリネットをストリングベースに重ねたりなどして重厚感を増し、それはそれで効果的である。が、この吹奏楽版については、一切改訂をしない予定。
2011-10-23 09:41:57その28)さて、以前にも書いたと思うが、この曲がこの管弦楽版で広まることを期待する。というのは、先般の名古屋でもそうだったが、意外なことに吹奏楽を知らない人がこの曲を聴いてすごく喜んでくださった。きっと、吹奏楽には面白い曲がたくさんあるのだろう、と思ったに違いない。
2011-10-23 09:43:22その29)吹奏楽の曲が管弦楽で広まることで、逆に吹奏楽が知られるようになるのだ。面白いことではないか。
2011-10-23 09:44:05その30)管弦楽の中には、弦楽器があり、「弦楽合奏」というものがある。たとえばチャイコフスキーの「弦楽セレナーデ」はじめ、良い曲がたくさんあるが、「弦楽合奏」しか聴かないマニアはいるのか? 管弦楽のファンと弦楽合奏のファンとは近いところにいるだろう。
2011-10-23 09:45:53その31)ところが、「管楽合奏」(≒吹奏楽)の場合、吹奏楽しか聴かないファンがあまりに多いのではないか。いや、管弦楽を聴くとしても、吹奏楽を通しての管弦楽(つまり、いまこのアレンジものやってるから原曲を聴いてみよう、というような)という視点が多いように思われる。
2011-10-23 09:47:30その32)その逆で言うならば、管弦楽ファンの中で吹奏楽を愛好している人も少ないのではないか。さまざまな楽器のさまざまな形態のアンサンブル(管弦楽、弦楽合奏、管楽合奏、あるいは管打合奏、打楽器合奏、さらにはピアノなども含んだアンサンブルなど)、それらを多くの人に愛好してもらいたい。
2011-10-23 09:49:04その33)・・・ちょっと長くツイートしすぎました。お読みいただきありがとうございました。しかし、そういう視点で考えてみると、グレインジャーという作曲家は、なかなかの作曲家です。今、19枚組CDの、ようやく7枚目を聴いています。様々な編成をうまく操る。
2011-10-23 09:50:20この九響は名演。後半のプラハ1968オケ版の前にかなり会場が沸いてました。RT @itomusic その14)スイス初演は2008年3月2,3,4日、スイスのアーラウにて。日本初演は同年4月28日、下野竜也氏指揮、九州交響楽団。両者とも男声合唱が含まれた版。
2011-10-23 09:54:28@itomusic 悲しい事に、どうも管弦楽界では吹奏楽というものを評価して無いみたいです。自分はオケもよく聴きに行くし、大昔に吹部にいたこともあり、吹奏楽も大好きです。そもそも響きが全く違うのですから、吹奏楽の独特の響きの良さも認めて欲しいと思います。
2011-10-23 13:19:20@tattyannkana オケの人が弦楽合奏を愛好するように、吹奏楽(管楽合奏)も愛好してもらいたいですね。
2011-10-23 13:29:41@nishihama3737 2Fl,1Ob,1Bn,1EbCl,6BbCl,1BCl,2ASax,1TSax,1BarSax,4Hrn,3Trp,3Trb,2Euph,1Tub,1St.Bass,4Per.で34人。スコア通りに演奏するには最低34人。でもかなりキツイはず。
2011-10-23 18:08:12@nishihama3737 しかし、なんとか30人でできるだろうし、しかし、音楽の重さを考えると、ほんとうはもっと人数が欲しいところ。ちなみに先ほど書いた通り、初演は人数が比較的少なく、たぶん40名もいなかったように記憶している。だれか初演した人、覚えていませんか?
2011-10-23 18:09:38@nishihama3737 もちろん吹奏楽はじめいろいろな指導やレッスンしていますよ。詳しくはitomusicのホームページから問い合わせてください。
2011-10-23 18:26:57ちなみに、弦楽器がとても美しく録れていて、(いや、もちろんLiveでも美しかったけれど)、さすがSchoepsのマイク。・・・という話題はさておき。
2011-10-23 21:24:33「ぐるりよざ」管弦楽版を作るのは、とても苦労しました。吹奏楽のサウンドで馴染んでしまったものを、どう遜色なく管弦楽版にするか。吹奏楽版をご存じ無い方からの感想も、是非お聴かせいただきたいところです。
2011-10-23 21:27:53この名フィルのプログラム後半のニルセンを聴くに、もともとオケで着想した楽想というのは、効果的に鳴るものだなあ、編曲は難しいなあと改めて痛感。ちなみに、改訂前の演奏に際して、プログラム後半にチャイコフスキーの6番を置かれてしまい、あの弦の鳴り方を聴いたら改訂しないわけにはいかない。
2011-10-23 21:34:18この「ぐるりよざ」管弦楽版が、広く演奏されることを願っています。そうですね、CDが出るといいですね。どなたか企画してくれないかなあ。抒情的「祭」の管弦楽版もあるのだけど。
2011-10-23 21:36:50@itomusic はじめまして。「ぐるりよざ」、大好きな曲で、佐世保のライブ盤からずっとCDを持っています。管弦楽版もぜひCDにと思うのですが、いかがでしょうか? 今日放送の名フィルのライブ録音がCD化されるとか、新録音とか、期待しております。。。
2011-10-23 21:40:25ありがとうございます。ぼくの力だけではどうにもCDが作れないので、是非みなさんも声を挙げていただければと思います。@seikaisei はじめまして。「ぐるりよざ」、大好きな曲で、佐世保のライブ盤からずっとCDを持っています。管弦楽版もぜひCDにと思うのですが、いかがでしょうか?
2011-10-23 21:45:08